第3話 工房獲得
商人の案内で僕はメルドという町に辿り着いた
現在の所持金は練成した壺を商人に売却した時の5000リル
「実際に1リルがどれくらいの価値なのか分からないしな・・・」
城に行く前に町の中を探索してみる事にした
「えっと・・・看板にジョッキの絵が書いてあるということは此処は酒場かな?」
店頭には『1食10リルから』と書いてあるようだ
日本語ではない見たことも無い文字にも拘らず普通に理解する事が出来た
「これが特殊能力なのか・・・」
酒場のような所を素通りして更に奥に進むと今度はベッドの絵が描かれた看板が目に入った
「RPGの仕様から言えば宿屋なのかな?」
店の看板には『一泊二食80リル』と書かれている
「まてよ・・・・・・『食事で10リルから』『一泊二食80リル』だとすると1リルは
大体100円くらいかな? すると所持金の5000リルだと・・・・・・50万円!?」
僕はただ地面の土を練成し壺を作っただけなのに50万円も儲けた事になるのか
この町で商売するにあたり、武器・防具店を探すことにした
しばらく見回しながら歩いていると城の近くの建物に2本の剣がX印に描かれている看板が見えた
「ここが武器屋なのかな?」
「お!少年、武器を探してるのか?うちの店は安くて質が良いことで評判なんだぜ!!」
「こんにちは
すいませんが武器を買いに来たのではなく物価を確かめに来ただけです」
「少年は商売をするのか!?」
「はい・・・まだ城での了承は貰ってはいませんが鍛冶職を営むつもりです」
「鍛冶はこの町には一人もいないし大丈夫だとは思うが・・・
どんな物を作る事ができるんだ?たとえば鎧とか剣とか盾とか・・・」
「材料と道具さえあればどんなものでも作る事が出来ますし、破損した鎧やヒビ割れた剣なども修復する事ができます」
「俺の店の隣の工房なら空いてるが、一式を揃えるとなると4000リルくらいは必要になるぞ」
「それぐらいなら大丈夫ですよ手持ちが5000リルほどありますから」
「よし!城で許可を貰って来いよ少年、工房の持ち主に話をつけといてやるから」
「分かりました!ありがとうございます
それから・・・僕の名前はダイといいます。 これから宜しくおねがいします」
「おう!俺はガルマだ」
ガルマさんと武器屋前で別れて城門前に行くと門番の騎士にとめられた
「城に何の用だ少年?」
「えっと・・・この町で商売を始めようと思うので許可を貰いに来ました」
「商売?何をするのだ?」
「鍛冶屋を営もうかと思っています」
「鍛冶屋か・・・まあいいだろう、陛下の部屋へと案内する着いてきてくれ」
騎士に道案内されるまま歩いている途中、通路の一角に折れた剣や壊れた鎧が山積みになっているのを見て足を止めた
「どうした? ああそれか・・・捨てようかと思っていたが、忘れてしまったようだ」
「この剣や鎧を頂いても構いませんか?」
「折れた剣など何の役にも立たないと思うが・・・どうせ捨てるつもりだったし持っていっても良いぞ」
「はい!陛下に謁見した後、持ち帰らせてもらいます」
そして、しばらく騎士の後をついて城の廊下を歩いていくと大きな扉の前に辿り着いた
「ここが玉座の間だ・・・下手な事はするなよ、剣の錆びになりたくなければな・・・・・・」
案内してくれた騎士が扉を開き陛下の御前まで導いてくれた
「陛下!この度、城下にて商売をしたいと申すものを連れてまいりました!!」
僕たちのいた床よりも高いところに座っているのが王様だろうか・・・
「ごくろうだった・・・下がってよいぞ
さて・・・少年、名前をなんと言う?」
「ダイと申します・・・」
「してダイ、何の商売を営もうと思っておるのじゃ?」
「はい、鍛冶屋を営もうと思っております陛下」
「鍛冶屋か・・・まあ良い、許可する。 場所はもう決めてあるのか?」
「武器店の隣の工房を使用する許可をガルマさんより頂きました」
「そうか・・・頑張って仕事に励むようにな」
「はい!ありがとうございました陛下!」
扉を開け廊下に出ると案内してくれた騎士が待っていた
「どうだ?許可はもらえたか?」
「はい!!」
「では行こうか」
騎士の後をついて歩き、先程の折れた剣の前に辿り着いた
「じゃあ、これは頂いていきますね」
「待て待て、一人で・・・しかも少年が持ち上げれる重さじゃないぞ」
試しに持ってみると軽々と持ち上げる事ができた・・・
「そんな・・・バカな!?」
「思ってたほど重くは無いですね・・・どうしたんですか?」
「騎士2人がかりでやっと持ち上がる重さだぞ・・・それをこんな非力そうな少年が!?」
これも特殊能力なのだろうか・・・僕自身は10kgくらいの重さにしか感じないのだが・・・
「じゃあ、ありがとうございました!!」
目を限界まで見開いて固まっている騎士を横目に武器店の横にある工房に脚を踏み入れ城から持ってきた鉄屑を地面に置いた
「おおダイ、帰って来たのか? 許可はもらえたか?」
「はい!許可を貰って、帰りに鉄屑も貰ってきました」
「そうか・・・じゃあ直ぐに4000リル払えるか?」
腰に下げた袋を手に取り中身を確かめた
「えっと・・・4000リルっと・・・どうぞ」
「37、38、39、40っと確かに4000リルだな・・・・・・それじゃあ、たった今からこの工房はダイの物だしっかりな頑張れよ!!」
工房を手にいれ材料である鉄もある程度は揃っている・・・
よ~し!趣味と実益をかねた商売のはじまりだ!!!
他の作品を見ていて思うのですが人名や地名・魔物の名称など・・・どうやって考えているんでしょう?
今現在この物語の中で名前が決まっている者といえば武器防具屋ガルマ・主人公ダイ・メルドの町の3点だけです・・・
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