前の作品とは違いゆっくりとした物語を作っていくつもりなので2~3日に1度の更新になりますが御了承ください
第2話 初めての練成
体感時間にしておよそ30分の末、異世界へと辿り着いた
地面に足を下ろすと周りには草が生い茂った平原が広がるのみだった・・・
「ここが異世界か・・・空気は美味しいし静かで気持ちの良いところだなぁ」
肉体の事と特殊能力がずーーっと気になっていたため試してみる事にした
「えっと・・・何かないかな?」
周りを見てみるが草ばかりで錬金術の材料になる材料が見当たらなかった・・・
「しょうがないから地面を練成してみるか・・・」
地面の土を壺になるように頭の中で考え実行してみる事にした
両手を拍手のように打ち鳴らした後、地面に両手をつけた
次の瞬間バチバチという音や光とともに直径50cmくらいの陶器の壺が目の前に置かれていた
「やった!成功した」
頭の中で考えていた壺よりも出来の良い高く売れそうな物が完成した
「練成できたのは良いけど・・・此れからどうしよう?」
何処かの町に行きたいけど、どの方向に進めば到着するのか見当もつかなかった
とりあえず手荷物にはなるが練成した高く売れそうな壺を抱えて適当に歩いていると遥か前方に馬車が止まっているのが見えた
「誰かいるようだけど・・・大丈夫かな・・・・・・思いっきり不審者だからな」
それもそのはず、学生服(黒いズボンに白いシャツ)を着込んだ少年が壺を両手で抱えて歩いているのだから怪しまれて当然の事である
「あの~~すいませ~ん」
馬車に近寄り、荷台の幌の中を覗くと一人の中年小太りの男性が座っていた
「小僧、何者だ!? 盗賊か?」
死神の彼女の言うとおり言葉は通じるみたいだ・・・
「どうした!?なぜ黙っている・・・怪しいやつめ!!」
「盗賊じゃありません!!旅をしている者です・・・・・・
馬車を見かけたので町の場所を聞こうと思い声を掛けさせてもらいました」
「まぁ武装はしていないようだし少年一人なら大丈夫か・・・」
「あの・・・町へ行くにはこの道で良いのですか?」
「そうだ、この道を約2時間ほど歩けばメルドの町に到着するが」
「あの・・・失礼ですがあなたは此処で何を?」
「ああ、俺は商人なんだが仕入れに行った帰りなんだが何も手に入らなくてな馬車の中でふてくされていたんだよ」
「あの・・・この壺なんですが、値がつくでしょうか?」
そう言って先程練成した壺を商人にみせる
「手荷物になるので幾らでも良いので引き取ってもらえませんか?」
「どれどれ・・・この壺は!? 何処で手に入れた?教えてくれ!!」
困ったな・・・言い訳を考えてなかった
「頼む!!5000・・・いや6000リル出す!」
「えっと・・・辺境にある古びた廃屋で見つけた物なんですが持ちながら此処まで歩いてきたんですが邪魔になって引き取ってくれたらな~っと思いまして」
嘘八百を並べ誤魔化そうとしていた
「6000リルで引き取らせてもらうよ」
「6000リル?」
「頼む!それが限界なんだ・・・手元にあるのは6250リルしかないんだ・・・」
困ったな・・・そんな意味で聞いたわけじゃないのに
ただ・・・リルの事を聞こうとしただけなのに
「駄目か?」
「じゃあ5000リルで良いので近くの町まで乗せて行って貰えませんか?」
「おお交渉成立だな!さあ乗ってくれ町まで送ろう あと・・・5000リルだ!ありがとな少年」
そういって、まるでゲームのメダルのような物に100と書かれたコインを小袋に入れて手渡してきた
「ありがとうございます」
元手は掛かってないのに金が貰えたのは嬉しい
「じゃ出発するぞ!準備は良いか?」
「お願いします!!」
商人は馬の手綱を持って馬車を走らせていく
「しかし少年・・・あんな重い物を持って旅をしていたのか?大変だったろう・・・」
「いえ・・・大したことは・・・」
「そうか?見かけによらず力があるんだな少年は」
「はははは・・・・・・はぁ」
「少年は町に着いたらどうするんだ?アテはあるのか?」
「えっと・・・鍛冶をする事ができるので商売を始めようかと思います」
一応嘘は言ってないから大丈夫だろう・・・
「その歳で大したもんだ・・・」
「商売するのにあたって手続きは必要なんですか?」
「ああ、城に許可を貰って土地を買えばすぐにでも始められるぞ」
「土地を買わなければならないんですか!?」
「5000リルもあれば、かなり良い土地が買えるぞ心配するな メルドの町は物価は安いし食べ物は美味いし酒も美味い!」
「なるほど・・・」
最初のうちは鉄屑を練成して売れば金になるな・・・
「少年、町が見えてきたぞ!!」
「結構、大きい町ですね!」
「ここいらでは一番じゃないかな」
会話をしている間に町へ到着し商人と別れた
どうやらこの町の住人ではないらしい・・・僕を馬車から下ろすと笑いながら来た道を戻っていった
異世界に召喚された人間が世界を救ったりする物語ではありません
錬金術と言う力を与えられた主人公が実験と称して色々な物を作成して暮らす物語です
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