第二話,派遣軍
秋津州本土に残る戦艦といえば『三笠』『扶桑』『朝日』『富士』の4隻。
それ以下の軍艦は8隻、陸軍の兵士を運ぶために用意された船舶は3隻。
艦名が地球の軍艦と同じものがある。
っがこれは偶然である、しかしあの当時の軍艦に似ている事は確かであった。
この4隻はどういうわけか日本の地名と同じである呉にいた。
ここには海軍工廠があり日々軍艦が建造されている。
さらにこの日の呉には陸軍もいた。
「秋津州陸軍中将、盛谷です」
「連合艦隊司令長官南郷であります」
「西方…ですか、我々の歴史でも忘れ去られた世界でしたが。まだあったんですね」
「ええ、私も驚きです、しかし不安でもあります。なんたって本土の海の防人の要を西にもっていくんですから…」
「そうですね。私は陸軍ですからあんまり知らないのですが聞いたところによりますとあとは二級レベルだっていいますからね…」
「ええ…厳しいでしょうね」
西方派遣軍は本土の精鋭を集めたものであった。
陸軍からは1個連隊3000名、海軍も第一線で戦う主力艦が用意された。
その為本土の守りがちょっと手薄になる、そのことが皆心配であった。
ただしエルフ軍はまだインド要塞を攻略中であり一番迫っている部隊も満州で苦戦している。
しばらくはこないと予想されていた。
「しかし、エルフは平和主義者と聞いていたが、実際はどうなんだろう」
「間違ってはいないと思います、ただ。人間とは意見があわずこうなった。この世の物事も解決法は『戦争』というこのぐらいですからね」
ハルケギニアなどもそうだがこの世界での物事の最終的な解決法は『戦争』である。
それが今回たまたま、秋津州に不利であることにすぎない。
しかし生物はよりよく生きようとする、彼らもそういであった。
「おっと、そろそろ出航ですな」
「ハッハッハ、遅れちゃダメですよ、5分前精神ですからね」
「おいおい私は陸ですよ?」
「ハッハッハ、そういえば私は海だ、そろそろですな。では」
「またお会いしましょう、無事にハルケギニアにつくことを祈っています」
「こちらもであります」
こうしてハルケギニアに東の国、秋津州の軍隊が送られようとしていた。
その目的は国交回復、エルフ軍を挟み撃ちにすることなどだ、また西方は遅れていると聞いているので技術者達も乗船している。
技術をハルケギニアに提供するためだ。
最も彼らはこの時知らないが試練もある。
彼らはブリミル教ではないので「異端」とされ下手すれば両国間で戦争さえありえる。
もちろんロマリアだけではなくほかの国でも宗教がらみの戦争が勃発する可能性があった。
だからこそこのような重装備であった、期待もあれば不安もあり、だがその前に西方派遣軍は無事にハルケギニアに到着する事ができるのであろうか。
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