☆ハローウィンズ☆ ハロウィンタウンの勇者(2/8)縦書き表示RDF


☆ハローウィンズ☆ ハロウィンタウンの勇者
作:チビヨッシー



第1話 ありえない現実


真っ暗な夜中の道。それぞれの家から晩御飯の楽しそうな声と光が漏れている。電信柱についている光だけが私とレーグを照らしている。二人共、道端の駄菓子屋で買った棒付きキャンディをなめていた。
「なあ、あんたどうすんの?俺の事。」
ふいにレーグが話しかけて来た。私は、うーんとうなると握りこぶしを左手に当ててポンと音をたててそうだっと言った。
「ホームレスって言えばいいんだ!」
私はそうか、そうだったのかという風に目をキラキラさせたが、レーグははあ?という風にこっちを見ている。
「―――なあ、夢原佐奈・・・・・。」
レーグが急に真面目に話してきた。私は思わず立ち止まってしまった。
「・・・・な、何?」



















「あんた、知らないだろうけど、あんた魔女だぜ?」
「!?」















ま・・・じょ?
まじょ?
魔女ォォォォォ!!!!
「な、なんですとおおおおおおおおお!」
レーグは大パニックになっている私を放って、先に無表情でサッサと進んでいる。
何放っておいてんの!?次はあたしの番よ!
「ちょっと待った!」
私はレーグの肩をつかんだ。レーグはにらむようにこっちを見ている。
「ん」
「『ん』じゃないでしょ!なんであたしが魔女なの!?じゃあ、あんたは猫なのね!他にもいっぱいいるでしょ!・・・じゃなくてなんで魔女?」
レーグは聞き飽きたかのようにプイと前に向いて進んだ。
ちょ、ちょっと待ってよ!?何で無視すんの!?
「なんでおまえが魔女だって?あんたの祖母が偉大な魔法使いだったんですよーだ。」
「え、おばあちゃんが!?」
おばあちゃんはまだ今もいる。でも、今は友里島におじいちゃんと住んでいるのであまり会う事がない。私はショックで立ち止まって進めなくなった。
レーグは無視して話を続けた。
「俺はお前の母さんにも魔女の子だと言いに行こうとした。でも、あんたの母さんは子供の夢を信じている奴ではなかった。信じている奴しか無理なんだ。魔女は。」
お母さんは性格は明るいが、あんまり幻想的な事は信じない。お母さんはああだもんな。そりゃ魔女になれない。私は納得した。
「お前は信じるか?」
レーグがくるりと私の方に回って真剣に言った。
私は唾をゴクっと飲んだ。
「私は・・・私は・・・・・」
























「信じる!」
レーグがにやっと笑った。真っ暗な道がもやっと明るくなったような感じがした。












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