閑話 『シルヴィア』について (1)
作者です。
穴埋めのための話題、あるいは暗くなってる作中の雰囲気を緩和するために、はたまた作者のシルヴィアに対する愛をあらわすために……まあ言い訳はともあれ、とにかく拙作の主人公の一人シルヴィアの『シルヴィア』という名前の命名、由来、意味、関連話題についてツレヅレに語らせていただたいと思います。
はっきり言ってつまらないと思いますので、時間を無駄にしたくない方、作品およびキャラおよび作者の品性――そんなものがあるとしたら――に対するイメージを壊されたくないという方、華麗なるスルーをおすすめしますm(_ _)m
まずシルヴィアの命名。
アシャンやパニエラやフィオラなどと違って、多少は時間をかけて『なんて名前にしようかな〜?』などと考えてました。
ちなみに、もう一人の主人公『アシャン』の命名に関しては、第一章の第一話シルヴィアの台詞『お前、名はなんというの?』を書いたあと、即席でつけました。インスタントラーメンの待ち時間ほどにも時間がかかりませんでした(笑)……ごめん、アシャン。
で、結局なぜシルヴィアがシルヴィアなのかと言いますと、これはずっと前に読んだ『グイ○・サーガ』という超長編小説に登場した王女だったか皇女だったかの名前から。つまり、パクりです。
当該小説を読んだときに覚えた感想、『へぇ、奇をてらってなくて、可愛い名前じゃん』というちゃらんぽらんな理由からです。すみませんです。
車の名前にも『SILVIA』ってありますけども……
という訳で反省して、シルヴィアという名前を後で少し調べてみました。
ドイツ読みでは『“ジ”ルヴィア』(“シ”ルヴィアと表記している例も後で見かけましたが)、ロシアでは何だったか忘れました。とにかく大分、変形してました(をい)
そして英語、フランス語やイタリア語では『シルヴィア』。
というわけで物語中盤(まだ中盤ですが)から、すでに既出だった彼女の名前にあわせるために、当初めちゃくちゃ適当に命名したキャラの名前を可能な限り、なんちゃってイタリアンにそろえる事にしました。(そのために改名させられたフィオラ(当初フローラ)やラバウル公の実名…)
そのうちキャラにスパゲッティを食べさせるかもしれません。
ではまず『シルヴィア』の語源から。
語源はラテン語で「森」の意味。派生的な意味合いとして、豊穣、蓄え、森林、樹木、材料なども意味するらしいです。
ああ、森林浴が出来て、家が建てられそうないい名前だ。さすが自分……と調べた作者がしばし一人で悦にひたっていたかはご想像にお任せします。
なお名前の由来としては、王政ローマ初代王ロムルスの母親、レア・シルウィア (Rhea Silvia) にちなんだものだと言われております。レア・シルウィアは『イリア』という呼ばれ方をすることもあるようです。
ローマの建国伝説、むかしむかしの伝承のかたるところ……
トロイア戦争で命を拾ったアエネアスという舌を噛みそうな名前の人が落ち延びて、イタリアに行き、その息子がそこで王国をうち立てました。
さて、その王統の十三代目くらいの話。そこら辺にいくらでも落ちてそうな話で恐縮ですが、王位継承争いで弟が兄を殺して王位を簒奪しました。骨肉の争い、というヤツのようです。
で、新しく王様となった弟は、血統を根絶やしにするために兄の子供、男児をすべからく殺しました。ですが女児『レア・シルウィア』については命を奪うまではせず、神殿に入れることにしました。
神に操をたてて一生をすごす『ウェスタの巫女』ならば、血統も絶えると踏んだ模様です。
もちろん、これは伝説ですんで、そこで話はおわらず、そうそう問屋もおろさない。
処女懐胎……という訳でもなかったようで、レア・シルウィアは水辺でうたた寝していたときに軍神マルスに犯され、懐妊します。
これを軍神マルスではなく、マルスをよそおった王様(前述したシルウィアを神殿におしこめ、彼女の親兄弟を殺した、彼女にとっては叔父。いわんや近親相姦)、あるいは単に処女の誓いをやぶったシルウィアの虚言とも言われていますが、個人的には叔父王説を支持したい気持ちでいっぱいです。
絶やしたはずの血統がふたたびレア・シルウィアの腹にやどった事を知った叔父王は、産まれた双子の男児を河にながします。
もちろん双子は生き延びて成長し、叔父王を打倒、つまり殺して過去の因縁に蹴りをつけ、片割れのロムルスのほうがローマ王国の初代王となります(あくまで建国“伝説”ですが)。ちなみにローマは最初は王制、次に共和制、最後に帝政へと移行しております。
もう一人の双子の片割れ、レムスはローマ建設の最中にロムルスと、新しい都市の名前や王位をめぐって兄弟喧嘩をし、その結果死にました。一説にはロムルスに殺されたのだとも。
いずれにせよ伝承にはさまざまなバージョンがつきもので、上述の伝説も御多望にもれません。上記に述べたものはあくまで様々なバリエーションの中の数例に過ぎません。
その後のシルウィアについては投獄されて獄死したとするもの、河に投げ込まれて河の神様の妻になったというもの、様々です。
確かな情報をお求めの方は、ウィキペディアなどを参考にするといいかと……
いずれにせよ、『シルヴィア』という名前は、日産の自動車、チェコ出身ポルノ女優からスウェーデン王妃、さらには小惑星の名前にいたるまで、さまざまな所に見当たりますが、次回はドリーブ作曲のバレエ作品『シルヴィア』について、やはり勝手に語らせていただきたいと存じます。こちらのシルヴィアはニンフ……妖精さんです。下級女神(狩りの女神)です。
ちなみにドリーブさん、ことクレマン・フィリベール・レオ・ドリーブなる御仁は19世紀のフランスの作曲家で、やはりバレエ作品である『コッペリア』の作曲を手がけたので有名です。とはいえ作者には音楽のこともバレエのことも全く分かりませんが……
それが終わったら本編に戻りますので、どうぞ何卒ご容赦のほどを。
ではでは。いつもお読みいただている読者様、感想を寄せてくださった皆様、あるいは間違って迷いこんでくださった方、ならびに上記駄文を読み進めてくださったすべての方々に、愛と感謝をこめて。
ありがとうございますっ!!
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