「あー、わかんない。わかんないよ。もう根本からわかんないよ」
「へー、そう」
「あ、今、来るって思ったでしょ?」
「何がー」
「わかってるくせにぃ」
「もー、いいよ。聞いてよ」
「じゃあ、いい? えっとね、今まぁ、大雑把に言うとOLの恋愛って感じの小説を書いてるんだけどさ、えっと、もしも長くてさらさらな髪の人がバッサリ髪切ったらどう思う?」
「暑かったんじゃないかなーって思う」
「えー、普通失恋したのかな? とかじゃない?」
「いまどきそんなありふれた人いるのかなぁ?」
「まぁー確かにあたしはみたことないけど…。ま、いいや。次。外歩いてて、歳が同じくらいのOLに話しかけられたらどうする?」
「内容によるけど、逆ナン? みたいな」
「はははー、幸せなことだね」
「俺なら、だろ?」
「うん、そう。だからまぁ、それでいいんだけど。じゃあ、付き合ってる子との電話が突然切れたらどう思う?」
「電波悪いのかなって、まずは思う」
「なるほどね」
「いきなり変に考えちゃだめでしょ」
「そーだね。じゃあ、彼女が何の前触れもなく謝ってきたら?」
「全部許しちゃう」
「太朗らしいね」
「そう? てか、俺にそんなに質問したら、リツの小説、俺が主人公になっちゃうんじゃないのー?」
「んー…、そだね。じゃあ、これが最後の質問!」
「よし、こい!」
「もしもあたしが太朗のこと好きだよって言ったら?」
「最近、言われてないからなぁ…。だけどやっぱ、俺も好きって、言うんだろうな」
「好きだよっ」
「俺も、好き」
「ホントだ。言った」 |