「18」選んだ道
高校を卒業して、あたしは働きだした。
規則のゆるい会社に入ったあたしは髪もかなり明るい色にしたり、更にピアスを増やしたりと今までの分を爆発させるかのように変わっていった。
でも、おもうように貯金はできず、あたしはバイトを掛け持ちするようになった。
忙しくて大変だけど、毎日がとても楽しかった。
京子と薫とは相変わらず連絡はとってたし、よく遊んだりした。
そして…あたしにはもう1つ楽しみがあった。
ホストクラブ。
聞こえはよくないかもしれない…でも、あたしには憧れの人がいた。
その人に会う為にあたしは、ホストクラブに行く用になった。
「真弥ちゃん?メールくれてたよね、初めまして!」
あたしは、泣いた。感激して泣いた。こんな事はライブ以外初めてで自分でも、びっくりするくらい泣いてしまった。
そして、あたしはホストクラブに通うようになった。音楽と同じくらいの支えになった。
でも、恋愛感情は不思議と沸かなかった。それでも唯一あたしが素直になれる場所だった。
18歳の夏あたしは初めて東京に行った。
ライブの遠征。鞄に溢れる荷物、それと同じ位溢れる希望に楽しみ。
右も左もわからない大都会に1人足を踏み入れた。
ライブ前にはコスプレなんかして。ライブは思い切りハジケテ。
そして…その夜初めて足を踏み入れた憧れの歌舞伎町。
キラキラ輝くネオン街。明るい処は大嫌いだったのに不思議とこの場所は別だった。
あちこちに散らばるホストにスカウトマン。それにサラリーマンの集団、綺麗に身を纏った女の子。
慣れないヒールをはいて慣れないメイクに髪型をしてあたしは背伸びしてこの街に入ったんだ。
寂しさも不安も此処に来れば全部かき消された。眠らない街歌舞伎町。
あたしは、この街の虜になった。
以来あたしは、月に1度は訪れるようになった。楽しくて仕方ない街。ネオン街は18のあたしの憧れだった。でも、この頃のあたしは何もわかってなかった。飲み込まれていないつもりだった。でも、十分飲み込まれていた。
そして・・・あたしは、キャバ嬢になった。キャバ嬢「あげは」が生まれた。 |