「15」2分の1
卒業して、少しは落ち着いたと思ってた。でも、ほんとの戦いはここからだった。
毎日、何もする気がおきない。外にでれない。人が怖い…、いきなり息苦しくなってめまいに吐き気。
相変わらず夜は眠れない。
ネットを通してできた友達…唯一の理解者だった。
そんな彼女に相談した結果、あたしは病院に行く事にした。あちこち調べて、家から少し離れた病院を選んだ。
病院に着くまでの、電車の中、大音量で曲を聞き、下を向いたまま座っているのが限界だった。
小さな病院…、古い建物だった。
15歳だったあたしには、なんだか怖くてたまらない場所だった。
「どうぞ、診察室へ。」
簡単なアンケートを書いた後、看護師があたしを案内する。
「こんにちは。」
笑顔でこちらをむく医師。
「……んにちは……」
暫く、普通の話なんかもしながら病気の話をした。
医師に下された主な診断は鬱…。軽い対人恐怖。不眠症。だった。
精神安定剤と眠剤をもらった。
でも、数回通院してあたしは通院をやめた。
なんだか…あわなかった。たかが数回の通院で、病気が治る訳もなく、同じ事の繰り返し。
リストカットもやめれなかった。
あたしは、気がつけば高校生になっていた。
「真弥!!おはよぉ!」
「おはよぉ!」
何でもない顔して、あたしは学校ってやつに馴染むのに必死だった。
でも、馴染めなかった。
「真弥って…こんな服きてるの…?」
「えっ?」
ロリヰタファッション。
あたしは昔から何かと個性が強かった。あたしはロリヰタやゴシックって言われるジャンルが好きだった。
好きな服を着てたら素の自分で、そして強くなれる気がした。
また…偏見が始まった。怖いもので偏見っていうものもすぐに慣れた。
むしろ、好きな事をしてるし堂々とやってた。やっと友達もできだした。
「真弥ちゃんリストカットしてるの?」
「えっ……?」
「傷口が…見えちゃったから…」
あたしの手首から腕に残る傷跡…誰が見たってすぐわかる。でも、あたしは隠さなかった。
「やってたよ。未だにやめらんないけど。」
「あたしもなんだ…滅多に切らないけどね。」
「そっか…」
あたしだけぢゃないんだ…そう思った。
そしてこの頃からまたあたしは狂いだした。
援助交際…。お洋服も欲しいしライブにだっていきたい。部活でバイトしたってあまりできない。
大嫌いな自分を今更いたわる必要もない。みんなやってんじゃん。
あたしは自分を売り物にした。
適当に話して金もらって。ホテルいって金もらって。簡単じゃん?
怖くなんてない。もし、殺されたらむしろラッキーだ。あたしは死にたい人なんだから。
母からのメールを見て生きなきゃって思ったのは確かなのに…自殺願望は相変わらず消えなかったし、病気も治らなかった。辛いだけの毎日、支えといえば音楽。でも、お金がなかったらライブには行けない、つまり自分を押さえる事ができない。
だから、援助交際に手を出した。
知らない人に何回も抱かれた。
暫くたってやっと何人か仲のいい子もできて、学校にも慣れた。
なんだかんだで楽しかったな。
「真弥?」
「ん?何?」
「いい相手いた?」
「今日はいないなぁ。」
「そかぁー」
これが日常会話。友達がやってるからやってたわけぢゃないけど…なんか情報とか交換してたなぁ。
そんな生活が続いた。
気がつけばあたしは17歳。まだまだ大人ぶった子どもだった。 |