crazy more crazy 〜すいません、ここは異世界です〜。(22/39)PDFで表示縦書き表示RDF


 久しぶりの更新ですいませんすいませんすいません……。
 友達と遊んだり、【ワン○ース】読み返したり、【ハーメ○ンのバイオリン弾き】を友達から借りて読んだり、【突撃! パッ○ラ隊】読み返したり、【デモ○ータ六幕】読んだり、【メグとセ○ン】読んだり、忙しかったんですよ!(遊んでばっかりじゃん)
crazy more crazy 〜すいません、ここは異世界です〜。
作:摩璃藻



メイド服と追いかけっこ(6)


「アイア以外の生き物は絶滅すればいい」
「だっ、駄目だよ! それだったらシーヴも絶滅しちゃうよ!」
「……アイア、とても優しい子……私とアイア以外が絶滅すれば問題無し」
「そうだねっ!」

 ……何だろう、この微妙に怖い会話。
 アイアと呼ばれた金髪の少年と、シーヴと呼ばれた茶髪の少女が俺の相手みたいだ。
「……まず、あの女を殺す。第一歩」
「うん! 行くよー」
 アイアは杖を、シーヴは斧を構えた。俺男だけどね。
 俺、不利じゃない? 二対一ってさ。
「アースブレイド!」
 地面から剣が生えて、俺に向かって飛んできた。
 それと同時に、シーヴも走ってくる。
「ライトシールド!」
 剣は光の盾で防ぎ、斧は自分の黒剣で受け止める。
 見かけによらず、力強いなあ。
 今時の女の子って、そんなものか。
「黒刃剣杖一刀流……魅せる闇、闇華乱舞!」
 ……この技、実は適当に暴れるだけだったり。
 それでも剣は斧を吹っ飛ばし、魔法も弾き飛ばす。
 一歩、二歩、三歩目で、剣の切っ先はシーヴの首元を捕らえた。
 二人が攻撃するより速く、俺はシーヴの首を飛ばす事が出来る。
「……貴様」
「シーヴ!」
 ……ええと、追い払えれば良いんだよなあ。
「殺す気は無いから、帰ってくれる?」
「……」
「シーヴ、帰ろうよ。シーヴが死んじゃったら、僕は……僕は……ううう……」
「ごめんなさいアイア。じゃあ帰りましょう。テレポート」
 ……。
 最後睨まれた。超怖い。


 〜〜〜


「もう終わりか?」
「……っぐ……」
 全身が痛い。
 俺の体には大量の切り傷があった。油断してる間に、黒フードの魔法でさくさくとやられてしまった。
「他愛もない……」
 いつの間にか良い気になってた。
 居心地は、一人の時より何倍も良かった。
 明るくて、強くて、何でも出来そうな気がした。

 ……慢心していた……。

 俺はすっくと立ち上がった。
 痛いが、こいつが強いわけじゃない。
 油断してた。
「……我等が血の守護魔神……」
 正直息するのも辛いレベルだが、大丈夫だ。いける。
 黒フードが怪訝そうな表情をする。
「……ハスレリーの血の絶やされぬよう……護りたまえ……」
 続いて浮かぶ表情は、驚愕。
 崇高なる剣と魔法により、騎士として魔法使いとして、主に絶対の忠誠を誓う一族。
 ハスレリー。
「【闇血の魔神】」
 振り向く。
 そこには大きく重厚なつくりをした漆黒の扉。
 細長い円形を描き、赤い装飾はどこか血飛沫ちしぶきを思わせる。
 低い音を鳴らし、その扉が開く。
 赤い瞳に黒く長い髪。
 血と闇を司る、闇血の魔神―――。

「呼んだか、ハスレリーの血の者よ」

 若い男の姿をしたそれは、軽く言った。



「死にかけてやがる! だっせー!」

 ……話には聞いてたが、むかつくなコイツ。
「……ぅ」
 俺は倒れた。駄目だ、血を流しすぎた……
「いやいや死なれると困る。ほれ、立て」
 闇血の魔神は、俺の首を掴んで持ち上げた。
 む、無茶しやがる……
「おらよ」
 ……。
「いでででででででででで!」
 首に噛みつかれた!?
「輸血輸血」
「んな輸血の仕方があるかああああ!?」
 痛えよ!
「元気になったし、いいだろーが」
「もっとマシな方法は無かったのかっつってんだよ!」
「うるせえなあ。何だ、口からが良かったのか?」
 ……。
「お、静かになったな」
「俺は男だ!」
「じゃ、何でメイド服?」
 ……うぐ。
「そ、それは……」
「俺は別に良いけどね。男とか女とか気にしないし」
 ……。
「……変態……」
「ほーほーそんなのがお好みですか?」
「止めろ止めろ止めろはーなーせー!」
 気持ち悪い!
「あの黒フードを……あ?」
「居なくなってんぞ。まあちょっと聞けばホモの痴話喧嘩に聞こえなくも」
「死ねえええええ!」
 矢を思いっきり、闇血の魔神の肩にぶっ刺した。
「がっ!?」
「魔界に帰れ!」
 ギュン、と魔神の周りの空気が捻じ曲げられ、元に戻った時には闇血の魔神は消えていた。
 ……わりと本気で、貞操の危機かと思ったじゃねえか……。


 〜〜〜


「よいか、おぬし。でかい乳は、将来タレるのじゃぞ」
「タレても困らん」
 杖突いたばあさんが戦いなんかすんなよ。
「む、なんじゃ? 老人に暴力か?」
「必要とあらばな」
「……男らしいというかなんというか」
 男だ。無理矢理こんな格好にさせられてるだけ……言わないけどな。どうせ馬鹿にされるし。
 右手のスイッチを押した。
 白い煙がばあさんを包む。俺はその煙を、手榴弾の爆風で吹き飛ばす。
 中から現れたのは、
「……何でばれたのかしら」
 長く黒い髪に緑の瞳。
 二丁拳銃の若い女性だった。わりとグラマー。
「お前、ヴィルドと戦ってたな」
「あら、よく知ってるわね。あの後、私の家に伝わる呪の力を特訓したのよ」
 よーやるわ。
 女性は拳銃をくるくる回した。
 拳銃が、緑の光を帯びる。
「いい? 呪は、この拳銃の弾丸にのせられるの」
 ……ふーん。
「音速より速い弾丸は、呪の力でより威力と範囲が上がる。呪いは、たとえ弾丸を避けたとしても貴方に纏わり付きにいく。勿論見えないわ。さあ、どうする?」
 女性は楽しそうに言った。
「俺に呪なんてものは効かんぞ」
「どうして?」
「……人間じゃないからな」
 そしてなびきはじめる黒い布……。
「……何、それ」
 びーむ。
「痛ぁっ!?」
 びーむびーむびーむ。
「きゃあああああ!」
 ふっとび運搬!
「ちょ、ちょっ……ああああぁぁぁぁぁ……」
 きらーん。


 一応言っておくとする。人間の姿の時が俺の本当の実力だ。ナレーターの姿の時は能力が沢山あるし……正直せこい。


 〜〜〜


「ワイの名前は、ウル=ブラックストンや。よろしゅーに」
「……僕はセルス=サーティスです」
 ……エセ関西弁?
「嬢ちゃんかわええな。僕っちゅーのも中々新鮮で……」
「僕は男ですっ!」
「な、何いいいいぃぃぃぃ!? マジか!?」
 …………。
「んじゃ遠慮せえへんわ」
 男女差別!?
「行くで」
 ウルは大きな槍を構えました。刃には、黒い模様があります。
 僕はシャドーナイフを構えました。
「これはシャドーランスっちゅーてな。自分の影を操れる」
 ……あ、やっぱりですか。
 本物……。
「武器匠グロッグ=スティアーロと、その娘ドロテーア=スティアーロの作品の一つですね」
「……よく知っとるな。その通りや。裏市で売っとったのを買った」
「ええ……。何せ、」
 ―――その模造品レプリカを持っていますから。


 槍とナイフがぶつかる。
 ナイフはすぐに砕け散った。
 当然です。レプリカが本物に敵う訳がない。
「さあ、どうするんや?」
 赤毛の青年、ウルがニヤリと笑いました。


 このレプリカは、正体を隠すための物
 殺されそうになる、それはどういう事か?
 ―――【鬼神】が現れる―――
 普通の武器では、その力に耐えられずに、すぐに壊れてしまう
 だから、そのために姿を現し、死なない様に戦わなければならない
 それも駄目なら
 作ればいい。何か丈夫な武器の真似をして。


 さて、槍の切っ先は僕の首にあるのですが、どうしましょう。
 目はもう既に真紅ですし、凄く眠いし、あー理性がー
「じゃあな、セルス」
 あ。


 鬼には異形の者と人型の者が居る
 それは半々
 【鬼神】は両方に属す
 姿を自分の意思で変えられる


 今の僕の右腕は、異形な者の手。
 大きな赤い手。
 爪先は鋭く尖っている。
「……」
「……一気に立場逆転やなあ」
 その手はウルの頭を、今にも握りつぶそうとしています。
「逃げてええ?」
「どうぞ」
「ほなな」


 ……あ、スカートの裾破れてる。


 書いてて、ドキドキしました(何で!?)











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