主人公ではない彼のモノローグ/神の会議
――――――嗚呼。
やってしまった。
遅すぎた
先延ばしにしすぎた
やりすぎた
無視しすぎた
俺はやってしまった
口の中が気持ち悪い
血だらけだ
「ゲホッ」
吐いても吐いても、
―――糞
やってしまった……
あの子も
あの人も
皆
次は俺だ……
最後の力を使って
失敗した
此処は故郷じゃない
ほとんど霞む俺の目に、眩しいぐらいの光
地面は硬い
全部霞む
光が隠れる
誰だ?
よく見えない
「……―――」
聞こえない
何を言っている?
翻訳の力なんて もう ないから
「この言語?」
……―――あ?
何で?
凄く綺麗な人だ
息を飲む程に
赤い瞳 透き通る様な、銀とも水色とも言える髪
しかし誰も気付かない 何故だ?
……ああ、俺にかかわらないでくれ
綺麗なのに……
「ありがとう、平気よ。貴方は他人の不幸が駄目なんでしょう? でも、それならどうして期限を守らなかったの? ……まあいいわ、だって私は貴方を助けられるから。でも対価をもらうわよ」
―――何を?
「体で払え」
――――――はい?
幸せと葛藤の合間で。
彼女は――――――彼女は、人じゃなかった。俺もだけれど。
彼女は―――
〜〜〜
≪勇者が行方不明?≫
≪何だって?≫
≪【A-】が見つけられないなんて≫
≪まさか、アレがかかわって?≫
≪馬鹿な。対立の関係だろう?≫
≪適切な言葉ではないが。【本人】達はそう思ってないかもしれない≫
≪それでは―――≫
≪後継ぎを≫
≪見つけよう。それが早い≫
≪決定だ。異論はないな?≫
鎮まりかえる。
≪では≫
≪それぞれ戻れ。自分の世界へと―――≫ |