可愛がらないでください後編
10話のバトル描写をかなり増やしました。
これからも書き直し、があるかもしれません。
素人なので暖かい目で見てくれると幸いです。
高笑いをやめた先生にジト目で睨みつける。
「先生容赦ないですね。」
せれを聞いた先生は、はぁ?みたいな顔をした。
「容赦ぁ?そんなもんするかよ。私たちがこれからやるのは戦争だぜ?そんなヌリーこといってたら死ぬぞ?」
確かにね、確かにそうですよ。ですけどね、最後のとどめ要らないと思うんですよ。紅蓮落とし時点で正義白眼向いてましたよね。
「最後の紅蓮落としいりました?」
そう言ったとたん焦り出す。
「いっ、いや、あれはだな。そのーなんつぅーか乗りでたな。うん。」
乗りって何だよ、乗りで壁めり込みですか、そうですか。
「それはそうと、あの盾壊したやつなんですか?力入れてたようには見えなかったんですけど。」
「ああ、あれはな、破壊の心得の効果だ。固有スキルは、それぞれ特殊な効果があるらしいんだよ。私のは、どこをどのくらいの力で攻撃すれば壊せるかわかる能力があるから、それで脆いところに当ててぶっ壊した。」
……なんとむちゃくちゃな。それって先生の前では防具は無意味ってこと?恐るべし、固有スキル。
「へっ、へー。 絶対おれにやらないで下さいね?いまの先生なら俺のことデコピンで殺れますから。」
「…………善処する。」
こっち向いて!ちゃんと目を見て言ってよ!ほんと冗談抜きで、死んじゃうから!
「さて次は、……柳様と愛里様お願いします。」
おっ次は青山と、山田さんらしい。二人とも魔法系だったから魔法合戦になるのかな?こっちに流れ弾が来ない様に祈っとこう。
「愛里、私たちは適当にやんない?何も先生たちみたいにガチファイトったら色々大変なことになっちゃうから。」
「ダメですよ~。これは体のスペックに感覚を追い付けるための訓練なんです。それに私こういうのやってみたかったんです。シュッ、シュッ」
ファイティングポーズをむんと構え、笑顔で言う山田さん。っか、かわいい~。この笑顔守りたい!
「はぁ~、あんた言い始めたら聞かないもんね。まぁいいわ、やりましょ。」
なっなに!?アイツ山田さんに攻撃するつもりか!?傷ひとつつけてみろ俺がぶっとばしてやる!……無理ですね、はい。口撃にと止めとこう。
「では試合、始め!」
開始の合図と同時に青山が詠唱を始めた。
「我が盟約に従い、炎の精霊よ、集え、猛る灼熱の炎で、全てを焼き尽くし、喰らいつくせ!【ファイアーウェーブ】!」
幅20メートル高さ15メートルの炎の津波が現れ、山田さんに向かって押し寄せていく。それを見た山田さんは落ちついて自分の回りに光輝く円形の結界を展開し、炎の津波の衝撃に備える。
「聖なる光よ、全てのものを拒絶せん、悪しきものより我を守りたまえ【サンクチュアリ】」
ドカァァァンと結界と炎の津波が激突する。
全てを飲み込まんとする炎の津波と、いかなるものも拒絶する結界は、お互いに一切引かず、やがてかき消えた。
「やるわね、愛里。まさか止められるとは思ってなかったわよ?」
「ふっふ~ん、私もやればできるんですよ!コテンパンにして泣かせちゃいますからね!」
「へえ~、それはたのしみ、ね!天より轟く雷よ、一条の光となりて、眩い閃光と共に振り下ろさん!」
すると空にいきなり暗雲が立ち込め、ゴロゴロとなり始めた。そして、青山が山田さんに向け、手をかざす。
「【ライトニング】」
そう呟くと、空から雷が降ってきた。それもいくつも。これはさすがにやばいか?と思ったが大丈夫らしい。
「聖なる光の盾、其れは全ての障害を退け、跳ね返す、盾を傷つけるものは皆無なり【ミラーシールド】」
落ちてきた雷に光の盾を角度をつけて青山に向かって跳ね返す。これに、青山は驚き硬直してしまい、雷を受けてしまった。
「死んだか!?」
「死んでないわよ、勝手に殺さないでくれる?」
土煙の中から青山が頭を爆発させがらでてきた。
「なに生きてるだと!?貴様ニュータイプか!」
「なにいってんのよ。バカなの?アホなの?彩月なの?」
「ねえさらっと人の名前悪口としてつかわないでくれる?」
「あら?彩月に彩月って言って何が悪いのかしら?もしかして自分の名前悪口として成り立ってると自覚してるのかしらぁぁ~?」
ウザイ、捻り潰したい。でもまだその時じゃないんだ耐えるんだおれ!鋼のマイハートの実力を発揮するんだ。
ニマニマしながら、俺を眺める青山と、無表情をしながら背後に歯軋りをしているスタンドを発生させてる俺という、カオスになりはじめたころ教官が
「あの~、柳様?試合続行しますか?」
「ああ、私の敗けでいいわよ、どうせ本気で撃ってたらやられてたのあたしだし。」
その言葉を聞いた教官が
「この試合愛里様の勝ち!」
それを聞いた山田さんがやったー!と小躍りしてる。それをみた男子諸君が鼻の下を伸ばしている。そのなかにきっと俺も含まれていることだろう。
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