いつもの日常前編
ジリジリジリジリジリジリ。ミーンミンミンミンミー。
今年で高校2年生になる俺(彩月 龍太)は、たった今灼熱地獄に苦しめられている。
「あーくそ暑ちー太陽さんちょとは休んでくださいよ。あなたが働いていることで、どんなに人に迷惑かけてると思ってるんですか。げんにこんな純真無垢な高校生が、あなたの暑さで苦しんでるんですよ。これで熱中症になって倒れたらどうするんですか。助けてくれるんですか。助けてくれないでしょう。助けてくれないんだったらはやく休んでくださいよホントに。」
あまりの暑さに太陽に愚痴った。
しかし太陽はそれを嘲笑うかの様に暑さは増すばかりである。
龍太はそんな太陽が恨めしく思い睨むが‥‥。
「眩し!目が~目が~ 」
当然の結果である。
「おっす!龍太。ってなにやってだお前?」
「い、いやなんでもない。ちょと太陽さんに愚痴ってただけだよ。」
この男は龍太の中学校時代からの悪友で斉藤正義。見た目は、茶髪の茶目で10人いれば10人周りの人に「おいあいつヤ○ザじゃね? 」とか「マフィ○だろ」いわれ逃げられるレベルで強面でる。マッスルクリーチャーである。
「なあなんか変なこと考えてなかったか? 」
「っい、いやなにも! 強面とか、マッスルクリーチャーとか考えてないんだからね!カンチガイしないでよね! 」
「お前それ隠せてないぞ。てかなんで急にツンデレになってんだよきもいぞ。」
ジト目でこっちを見てくる正義。ここで皆さん考えてほしい身長180㎝以上のマッスルクリーチャーが至近距離でジト目で見てきたらどうなるかをマジ恐怖だ。絶対夢に出てくる。あ、ヤバい膝がカクカク笑ってる。
「っま、いいけどよ。お前暑さで頭おかしくなったんじゃないか?この暑さだもんなしょうがないか。しっかし暑いなー冗談抜きでミイラになりそうだぜ。」
ちなみに、正義は強面について結構気にしてる。なんでも席を譲っても怖がられるそうで地味に精神的にくるらしい。
「な! そうだよな! 太陽さんに愚痴りたくもなるよな! 」
「いや、それはない。」
「そこは、乗ろうぜ。」
「そんなことはおいといて、はやくいかないと遅れちまういこうぜ! 」
バシ!
「うお! いってーあいつのはたき尋常じゃなくいたいんだよな。めっちゃ背中ヒリヒリするぜ。」
ってあいつもうあんなとこいやがる! 化け物か!
「そろそろ俺もいかないと!」
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「うぃーす。」
「遅せーぞ!!龍太!!」
ドアを開いたとたん響く怒声と飛んで来るナニカ。っふ甘いぞ。何度俺が食らってると思っているんだ?その程度避けるのなど造作もないわ!!とたんに遅くなる世界。まるで止まってるかのようだ。フフフフフフ。見える、見えるぞ。俺は落ち着いてマトリッ○スで避ける。目と鼻の先を通りすぎるナニカ。この程度とは拍子抜k「甘いわ!!」グハッ!股間を押さえて悶絶する俺。
「っば、バカな完璧に見切ったはず。」
「おい龍太てめー遅刻しといていい度胸だな。もう一発いっとくか?あん!?」
このさっきから暴力教師っぷりを発揮してるのは、2-Aの担任柴咲姫野つまり俺の担任である。この人見た目は美人なのだがこの暴力癖が災いしてか彼氏ができたとか浮いた話がとんとしない。(ぷぷざまぁ)
「や、やだなー。先生。ほ、ほらあれですよ、小学生男子がやるような好きな子にやっちゃうあれですよ。」
「ほう?つまりお前は私にきがあるのか?」
先生の目がキランと光る。ヤバいあれは猛獣の目だ!
「い、いいや例えですよ。例え。先生だってアラサーなのに全然そんなに見えないんだから、口調とか暴力癖とか暴力癖とか直せばいい線行けると思いますよ。」
テンパって自分が何をいってるのかきずいてない龍太。
「フフフフ、ハハハハハハ。」
「せっ先生?なんかどす黒いオーラ出てますよ?」
全身からヤバいオーラが迸ってる柴咲先生。ことここにいたって自分が何をいったのかきずいた龍太は、全身から嫌な汗が吹き出している。
「私はまだ29じゃぼけ!!」
鬼神のごとき右ストレートは龍太の腹に命中した。
「それもうアラサーじゃん……」
そこで龍太の意識が途絶えた。
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