一人じゃないから
眠れない?
それなら少し傍においでよ。
今、君の目には何が映っている?
暗くて何も見えない?
寝息を立てた子供達?
焚き火の炎の揺らめき?
ねえ、夜空を見てみないかい?
曇っている?
それなら雲の動きは見える?
それとも、晴れて、星が見えたりする?
いずれにせよ、きっと綺麗なんじゃないかな、雲も、星も。
こうしてまともに空を見る機会なんて、暫らく無かったじゃないか。
ねえ、少し話をしないかい?
今、何か欲しいものは?
何かして欲しいことは?
何か話したいことは?
何でもいいんだ。
今、君が思っていることを言っていいんだよ。
苦しいって泣いてもいい。
こんなのへっちゃらだって強がってもいい。
どうして自分だけって嘆いてもいい。
勿論、今日、ずっと好きだった子に、ずっと好きだったって言えたのを報告してくれてもいい。
誰でもいいんだ。
周りを見てみて。
きっと君は一人じゃない。
でも。
でももし万が一、自分が一人ぼっちだって思うのなら。
そのときは、ここにくればいい。
たくさん仲間がいるから。
君の話を聞いてくれる人たちがいっぱいいるから。