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小説の書き方!!私的メモ  作者: 岸田四季
小説のコツ
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小説のコツ1

 小説のコツを書かせていただきます。これから書くことは、専門的な意見を私的解釈したものです。ですので、無責任ながら100%正しいとは言い切れません。ご了承をお願いします。



・主人公の書き方!!

 主人公とは、物語の中心の人物のことを言います。

 主人公には様々なタイプがいます。完璧でクールな主人公、いつもはダメダメだけどある一点においては群を抜く主人公、ダメダメだけど優しい主人公、ツッコミに徹した主人公、自分の思いつく限りでもこれだけの数が挙がります。

 一見バラバラに見える主人公たちですが、売れる小説にはどの主人公にも共通したものがあります。それは「弱点」です。

 私的意見ですが、主人公とはいかに感情移入させるかがポイントだと思います。

 感情移入というのは、親近感を持たせるということです。だから、「弱点」を持たせる必要があります。もし、完璧な人間がいるのならば別ですが……

 完璧でクールだけど女の子が苦手な主人公。

 いつもはダメダメだけどある一点においては群を抜く主人公、ダメダメだけど優しい主人公、ツッコミに徹した主人公は弱点丸見えですが……

 こういった「弱点」を持たせることで「何だ。俺と変わんねぇーじゃん」と思わせることが出来ます。こうすることによって、主人公は身近な存在なんだと思い、感情移入がしやすくなります。

 感情移入したら、当然、感動もするし、怒りもします。こうして、感情の奮起が起こりやすくなり、面白いと感じられる小説が出来上がっていくのだと思います。

 そして、最終的にはその弱点を克服していく、そうすることで主人公の成長が描けるのだと自分は思います。

 あくまで私的意見なのであまり気にせずに。



・葛藤させよう!!

 葛藤、これは小説の醍醐味ですね。

 葛藤こそが「人間」描く一番の業だと思います。

 小説というのは他人の人生を覗くことだと、自分は考えています。完全に私的な意見なので無視してかまいません。

 みなさんは、小説の主人公が何も考えないロボットや動物の小説は見たことありますか? おそらく、ほとんどの人は見たことがないと思います。自分も見たことありません。

 なぜ見たことないか? 単純に存在しないからです。

 なぜ存在しないか? 単純に面白くないからです。

 なぜ面白くないか? 単純に心がないからです。

 心がないというのはつまらないものです。何も考えず、何も思わずにどうやってストーリーを進めるのでしょうか? 不可能ですよね。

 読者の大半が主人公の心を求めています。何かの事件に対し主人公はどう考え、どう行動するのか? その事件は誰がどう思って起こしたものなのか? どれも「心」が関係しています。

「心」というのは、「人間らしさ」から生まれると思います。「人間らしさ」とは、何でもかんでも助けるヒーローではありません。時には残酷で、時には優しい。それが「人間らしさ」だと思います。

 例を上げようと思い、自分の小説を見ましたが……いいのが見つからない。

 ということで、他小説様から頂くことにしました。

 おこきさんの小説「ミリオン」でちょうどいいのを発見したので、使わせていただきます。あ……許可はちゃんと取りましたよ?

「ミリオン」 第27章 嫌な予感より

 主人公リオンはノーションという人物からこんな質問を投げかけられました。


「あなた、好きな人の命と、どうでもいい十万人の命どちらか捨てろって言われたらどうする?」


 それに対してリオンは「選べない」と答えました。

 分かりましたでしょうか? ここで葛藤が生まれる訳です。まだ、この状況になってはいませんが、もし起きたらどの選択をするか? 好きな人を助け、「罪人」となるか。十万人の命を助け、「英雄」となるか。それとも、どちらも選べず、両方を見殺しにし「悪魔」となるか……

 これが「人間らしさ」です。普通の「人間」なら咄嗟に決断できませんよね? 「罪人」「英雄」「悪魔」どれも簡単に選べるものではありません。実際、質問を投げかけたノーションという人物は「悪魔」を選んでしまったそうです。

 こういった究極の選択の狭間に思い悩むことが「葛藤」です。

 おこきさんありがとうございます。

 どうでしょうか? 「葛藤」の面白さは伝わったでしょうか?

 恋愛小説でもこのような手法がよく使われます。親友と同じ人を好きになってしまったなんて話はよく見かけます。

 是非使ってみてください。

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