プロットの作り方1
どうもお久しぶりです。しばらく空いてしまいましたが更新します。
というわけで新コーナーです。このコーナーではプロットについて書かせてもらいます。
・プロットってなんじゃ!!!!!
そもそもプロットって何? という方のために説明させて頂きます。このエッセイでは度々プロットという単語が出ていましたが、詳しく説明する機会がありませんでした。今更かよ! と思うかも知れませんが、知っている方も復習ということで是非ご一読ください。
プロットというものは小説にとっての設計図です。登場人物は誰か。場所はどこなのか。設定は何なのか。どういった順序で話を進めていくのか。どこで伏線を張るのか。またどこで伏線を回収するのか。それらをまとめたものがプロットと言います。
おそらく小説を書いたことがある皆さんなら分かると思いますが、前もってある程度方針を決めておかなければ小説は書けません。
「はい。今すぐペンを持って5分以内に原稿用紙2枚分の小説を書きなさい!」
なんて言われてもたいていの人は出来ません。少なくとも自分には出来ません。まぁ、自慢することではありませんが(笑)。
出来ないからプロットというものが必要になります。
これで何となくプロットの必要性については理解して頂けたでしょうか?
・プロットの書き方!!!!!~起承転結~
プロットが大事ということは分かっていても、実際どうすれば良いの? なんて思う方もたくさんおられるかと思います。自分もそのうちの一人でした。
プロットといっても人それぞれです。一人一人少しずつ違っているもです。
そこで今回は書き方の一例を紹介したいと思います。
起承転結。物書きにとってはなじみ深い言葉です。
その前にざっくりと起承転結について説明します。
起承転結の起とは物語の始まり。承とは起から話を継承し理解を深める。転とは物語が一転する。結とは物語の締め、つまりオチです。
それではやり方ですが簡単です。まず以下のように紙またPCのテキスト機能を使って書き込みます。
起
承
転
結
そして、その横に書き込んでいくだけです。例として「赤ずきん」を出します。
起 お母さんに道草をせずにおばあさんのところにお使いに行くよう赤ずきんは言われました
承 その道中狼に示唆されて道草をしてしまいます
転 赤ずきんはおばあさんのところにつくと、おばあさんに化けていた狼に食べられてしまいます
結 通りがかりの猟師に助けてもらい、なんとか助かった赤ずきんはお母さんの言いつけを守る良い子になりました
赤ずきんは知っての通り童話で話は短いですが、小説によってはもっと長くなります。そこで今度はもう一度「起」の部分を起承転結に分けます。
起 赤ずきんはおばあさんのところにお使いに行くよう言われました
承 その時お母さんから絶対に道草はするなと言われました
転 赤ずきんは元気よくおばあさんのとこへ向かいました
結 その道中一匹の狼と出会ってしまいました
こういった感じで「承」につなげます。
これを繰り返していくというのが起承転結を使ったプロットの作り方です。
自分も使ったことがあるのですが、物語を掘り下げていくときにすごく便利です。ですが、このプロットでは物語は作れても、登場人物についてはあまり触れることが出来ません。なので登場人物や設定などがある程度定まっているときに使うものです。
・プロットの書き方!!!!!~いつどこで誰が何をした~
さて先ほどは物語の作りやすいプロットを紹介しましたが、今回は人物や設定を掘り下げるときに使うプロットを紹介したいと思います。
そこで便利なのが「いつどこで誰が何をした?」です。
いつ、どこで、誰が、何をした? こんなゲームは昔何度かやったことがある方は多いのではないでしょうか? 自分は小学生の時にやった記憶があります。
ルールは簡単で、いつという紙に誰かが書き込む、次に誰か。それぞれ書き終えたらみんなで一斉に見せて、文にして遊ぶというゲームです。小学生だった自分達は「さっき」「教室で」「○○君が」「う○こした!」なんて文を作って喜んでいました(汗)。懐かしいものです。
まぁ、このプロットの作り方はこれを少し細かくしたようなものです。
いつ
どこで
誰が
誰と
なぜ
何をした
先ほどと同じように紙かテキストに書き出して埋めていくというものです。「いつ」というのは時代背景。「どこ」でというのは主な舞台。「誰が」というのは主人公。「誰と」というのはその仲間や協力者。「なぜ」というのは理由。「何をした」というのは具体的な行動。
このように具体的に書き出して大まかな方向、設定などを決めるときに便利なプロット作成方法です。
これは物語の重要な要素を完結にまとめるという点ではすごく優秀なプロットです。逆にこれが埋められないようでは不完全な小説と言えるでしょう。
まずこれを埋めるというのが小説の第一歩と言えるかと思います。