今回、闇丸さんの小説とわずかにリンクしています。どこか、わかりますか?
11.蠢く陰謀
夜の街
その中でファイズとアントオルフェノクの戦いが繰り広げられていた。
「貴様、何故人間に味方する?」
「決まってんだろうが、ファイズだからだよ。」
俺はポインターを足にはめる。
『EXCEED CHARGE』
ファイズはジャンプするとオルフェノクに足先を向ける。
そして出現したマーカーにキックを叩き込む!
「ガアアアア!」
オルフェノクはその場で消滅した。
俺はベルトを外して変身を解く。
ったく最近はなんかオルフェノクの数が多くなってんな。
どうなってんだ?
そんな健人の様子を見ている宙に浮いた小さな球体…。球体は真ん中にある小さなレンズを動かすとその場をフヨフヨと去っていった。
スマートブレイン窓口
「それでさ、…だったわけなんだよ。」
内海はカウンターに身を乗り出して受付嬢に笑い話を聞かせている。
と、そこへ呼び出し放送が流れる。
『連絡します。企画開発部・内海部長、至急第三会議室までお越しください。繰り返します…』
内海はそれを聞くと残念そうに腰を上げる。
「それじゃ、この続きはまた今度ね。」
彼は歩き出すとエレベーターに乗り込む。
スマートブレイン第三会議室
重役達がスクリーンにはファイズとカイザが写っている。
そこに扉を開けて内海が入ってきた。
「いや、どーもすみません、遅れちゃって!」
某落語家的な謝り方をすると彼は席につく。
「ふん、のっけから遅刻とはいいご身分だな。」
「君のいた香港ではこんなことは当たり前だったのかな?」
重役達の嫌味にも彼は相変わらずの笑顔だ。
村上が手を叩いて周りを制止する。
「まあいいだろう。内海、早速調査の結果を報告してもらおうか?」
内海はゆっくり立ち上がるとスクリーンの横に立つ。
「では始めます。こちらのスクリーンに映っているのは「それはさっき聞いたぞ」、これは今までのベルトの中でも「それもすでに聞いている」、なら話が早い。」
重役達に言葉を挟まれても嫌な顔を見せずに続ける。
「それじゃカイザのこともすでに聞いているようですね。んじゃ次の情報を…。」
内海がパソコンを動かすとスクリーンに3人の顔が映し出される。
健人、美咲、木島だ。
「こちらの画面に映っているのが一年前にオルフェノク研究所を脱走した少女、鷹取美咲さん、験体コードHです。」
重役達の中からざわめきがもれる。
「彼女は何者かからファイズギアを受け取り、それをこの青年、乾健人君に渡して使わせています。」
重役の1人が質問する。
「だがファイズギアは人間には扱えないはず、何故この青年は自由にファイズギアを扱っているのだ?」
だが内海はにこやかな顔で「現時点では不明です。」
と答える。
「そして、こちらが…。」と木島の説明を始めようとしたとき
「木島雄介、オルフェノク研究所での人工オルフェノクを作り出すために投入された験体の内の1人。だがその過程でのカイザギアの実験の際、何者かの乱入で脱走、消息不明となった、だろ?」
そこに現れた男…ナイトメアが答える。
「その通りです、冥亜さん。」
再び質問が入る。
「だがこんなことを調べて何になる?」
「簡単です。ファイズギアとカイザギア、それにオリジナルのオルフェノクである彼女を取り返したいだけですよ。」
1人が鼻息を荒くする。
「ふん、言うのは簡単だが一体どうするつもりだ?今までギア奪還に向かったオルフェノクは1人として成功していないんだぞ。」
「だ、か、ら、名案があるんですけど…ちょっと条件がありまして。」
その場にいる全員が目を細める。
「社長と冥亜さん以外の方々は退席していただけますか?」
重役達が激昂して何かを言おうとするが村上が再び制止する。
「いいだろう、みんな退席してくれ。」
村上とナイトメア以外の人間がその場を離れると内海はニッコリ笑う。
「ではラッキークローバーのみなさんを呼びましょうか。」
スマートブレイン第六倉庫
内海の呼び出しに応じてラッキークローバーが現れたのだが…
「なんだ、和香さんだけですか。」
「仕方ないでしょ、北崎君は学校だし、潤ちゃんは風邪引いて寝込んじゃってるみたいだし、ジェームズは興味無いみたいだしね。」
困ったように肩をすくめるが顔が困っていない和香。
「では、見せてもらおうか?」
村上が笑う。
内海は頷くと小さなトランクを開いた。
「コレをファイズ達にぶつけてみたいと思います。」
そこにはファイズやカイザのベルトに酷似したベルトがしまわれていた。
日曜日、俺は暇潰しにオートバジンの整備をしていた。
「まあ、不備もねえしこんなところでいいか。」
俺が工具をしまっていると、
「おや、君だけかい。」
「何しに来たんだ、てめえ…。」
木島がやって来た。
「ちょっと、鷹取さんに用事があってきたんだが、見たくもない顔を見てしまったな。」
それは俺も一緒だっつーの!
まったく何しに来やがったんだ?
「美咲なら買い物に行ったぞ、最近うまいって評判のホットドッグを買いにな。」
なかなか順番が回ってこないな…。
ここのホットドッグはとっても美味しいって評判だから仕方ないけどやっぱり遅いな。
ちらっと向こうのベンチを見るとそこでは女の子とメガネの男の人がなにやら揉めてる様子が見えた。
と、女の子が顔を赤くするとメガネの男の人の側にいたもう1人の男の人が慌てて彼を連れ帰っていった。
「なんだったのかしら…ってあぁ!」
ボッと見ている内に私は後ろにいた人に追い越されていた。
「また、並び直し…。」
私は大きなため息をついた。
そんな美咲の様子を木の影からじっと伺う男…。
「ああ、あの子かわいいな…、うふふ。」
明らかにストーカーと思われるその男の名は倉本という。
「名前は鷹取美咲、身長は…。」
彼は美咲のプロフィールをブツブツと呟く。
なんか変な寒気を感じるのよね…。
何かしら?
そこに、
「あれ、鷹取さん?」
「木場さん…。」
木場さんは散歩の道すがらここに来たみたい。
「へえ、ホットドッグをね。」
私達は歩きながらおしゃべりを楽しむ。
倉本は木の影から歯軋りをしながら木場を睨む。
「あの野郎…、殺す…。」
その姿がモールオルフェノクに変わる。
と、モール(倉本)の肩に手が置かれる。
「ちょっと、いいかな?」
美咲は木場を連れて帰ってきた。
木島と木場が互いに怪訝そうな顔つきになる。
そういやコイツら初対面だったな…。
その時、健人達は現れようとする脅威を知るよしもなかった。
次回、募集した新ライダー案のライダーが登場します。
お楽しみに。
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