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フリーザ様と灰原さん
作:おっとり



46.ザーマスの逆襲(2度目)


「ほぅ・・・あれが今回の目的地ですか・・・」

船の甲板に立つ男
彼の名前はフリーザ
宇宙の帝王フリーザ様である
しかし今は・・・

「ねぇフリーザ様・・・そろそろ降りる仕度を」

「フリーザ様ありません!私は海の男フリーザです!」

海を見て興奮したのか海の男を気取るフリーザ様
どうにかなだめて降りる仕度をさせる哀であった
これが野望の序章とも知らずに・・・


第46話 ザーマスの逆襲(2度目)


帝丹小学校1年生の面々は無人島にやって来ていた
PTA主催の「親子ふれあい学習キャンプ」という企画のためである
船を降りる哀とフリーザ様
気持ちの良い潮風が二人を迎える

「ふ・・・二人とも待ってくれ!」

後ろから博士が青い顔をして現れる

「船酔い?少し休んでた方が良いんじゃない?」

「まったく・・・足手まといですよ博士さん
・・・私の前でゲロでも吐いてみなさい・・・跡形も無く消し去りますよ?」

容赦の無いフリーザ様の一言に薬を飲んで耐えることにした博士
その後ろからコナンが現れた

「ったく・・・その辺に座って大人しく休んでろよ」

「あら?貴方の連れはチョビヒゲだけ?」

哀がコナンの後ろを見て言った
小五郎が荷物を持ってかったるそうに出てくる
おそらく沖野ヨーコの番組の留守録が気になっているのだろう

「あぁ・・・蘭は『無人島ってろくな事があったためしが無いし』だってよ」

まぁ確かにコナン達が無人島に行っても
待っているのは事件だけだった
常人なら二度と無人島など行きたくないと考えるのが普通である


そうこうしているうちにキャンプ前の集会が始まった
先生達が諸注意などをしている
退屈なのか早速あくびをしたり隣の子と突っつき合ったりしている

「それでは続きましてPTA会長の田辺さんのご挨拶です」

ピクリと反応する哀とフリーザ様・・・
先生に呼ばれて少しやつれたザーマスが出てきた

「皆さん・・・本日は私の突拍子も無い企画に賛同していただき
この『親子ふれあい学習キャンプ』を開催できたことを本当に嬉しくおもいますザマス」

ザーマスの発案・・・
哀は一抹の不安を覚えた
嫌がらせ・・・尾瀬での報復戦・・・彼女の頭はろくな方に働かない

「それじゃあ質問ある人はいるかな〜?」

小林が子供達に聞く
一人が挙手した・・・哀である

「何か企んでませんか?」

普段滅多に公の場で発言しない哀がよりによってこの質問
唖然とする一同・・・

「してないザマス・・・」

「え・・・えっと・・・それじゃあ他に質問ある人〜」

また手が挙がる・・・今度はフリーザ様である

「あの後尾瀬からどうやって返ったんですか?」

意味不明な質問・・・またまた唖然とする一同
しかしザーマスは質問の意味を理解していた

「救急車で病院経由で帰ったザマス・・・」

あくまで平静に答えるザーマス
怪しい・・・あからさまに怪しい・・・
だが哀はあえて楽しむ子供達に水を挿すまいと気にしないことにした


「フリーザめ・・・過去何度も味わわされた屈辱
今回の計画で倍返しザマス!」


その後・・・
哀の不安とは裏腹にキャンプは何事も無く行われた
夕食のカレーを食べ終えた頃・・・辺りはすっかり暗くなっていた

「ハイバラさん・・・この後の日程ってどうなってるんですか?」

「たしかレクリエーションやるって話だけど・・・」

食器を片付けながら二人が話をしている
そこへ博士がやって来た

「ぬっふっふ・・・そのレクリエーション・・・楽しみにしといてくれ!
なんと言ってもわしの発明品が大活躍するんじゃからな・・・」

どうやらこの企画には博士も一枚噛んでいるらしい
しばしの食休みの後・・・子供たちと保護者は最初に集会をやった場所に集められた

「それではこれより『親子ドキドキ肝試し』を行いま〜す!」

妙にテンションの高い小林に少し引き気味の子供たち
どうやらレクの内容は肝試しらしい・・・

「古典的ね・・・」

内容は簡単・・・子供と保護者の2人ペアで森の道を進み奥にある印を取ってくることである
先ほどの博士の態度から言って脅かしグッズが仕掛けられているのだろう・・・

肝試しが始まり子供達は母親や父親の腕を引いて森の中へ入って行く
博士の発明品は思いのほか効果があったのか森の中から悲鳴が聞こえてくる
コナン・小五郎ペアが森から出てきた

「まぁ今回の発明は成功のようですなぁ・・・子供達はさぞ楽しんでいることでしょう」

小五郎が博士に言う
良く言うぜ・・・大絶叫して恐がってたくせに・・・
横でコナンが呆れていた

「まぁ・・・そんなに期待してないけど・・・行って来るわ」

コナンにそう告げると哀とフリーザ様のペアが出発した・・・


「ククク・・・行ったザマス・・・やっとメインイベントの始まりザマス」


フリーザ様と哀は森の中を進む・・・
そろそろ脅かしグッズが出る頃かしら?
哀はそんなことを考えながら進む

シュッ!

何かが風を切る音がした・・・何かが飛んでくるようだ

「博士の発明品の様ね・・・」

しかしそれは哀の髪をかすめると後ろにあった木に突き刺さった
ボウガンの矢の様である

「これはこれは・・・なかなか素敵な仕掛けですね・・・」

「・・・過激すぎないかしら・・・ちょっと髪が切れたわ・・・」

更に進むと今度は上から網が降ってくる
捕らえられる二人

「え?」

そしてそのまま引きずられる二人
30mほど行ったところで止まった

「痛いわね・・・ちょっと擦り剥いたわ・・・」

「博士さん・・・なかなかのスリルを用意してくれますね」

「後で文句を言ったほうが良さそうね・・・矢印があるわ・・・こっちのようね」

しかしこの時二人は本来の道から大きく外れていた
そして哀はミスを犯した・・・
この時彼女は博士ではなくザーマスを疑うべきだったのである


続く


おまけ:ニュース・フリーザ

こんにちは・・・
本日午後2時頃
トロピカルランドのマスコットの仕事をしていた
マスコット中野さん(25)がマスコット引退を表明しました
中野さんは以前からマスコットと言う仕事に疑問を感じており
記者会見では「もっと自分を主張するべき・・・」
「多くのマスコットが本当の自分を出せないこの世の中は異常だ」と語り
また「子供たちの夢は?」という記者の質問に対し
「夢は自分で見る物・・・こんな所で見る夢はスーパーで買うお惣菜といっしょだ」
と遺憾の態度をあらわにしましたが
最後のパレードで声援を送る観客を目にした際は
目に涙を浮かべる場面も見られました
中野さんは実家のある山形に帰り
家業であるさくらんぼ農家を継ぐ方針だと言うことです
以上・・・水無怜奈がお伝えしました





再開しました
そして再開と同時にいきなりザーマス
次回ザーマスの復讐に終止符が打たれます
それと今回から新コーナー
水無怜奈の「ニュース・フリーザ」が始まりました











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