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フリーザ様と灰原さん
作:おっとり



25.ダーティ・ワーカーズ


世の中表があれば裏がある
どんなに裏を嫌って光で照らしても
必ずまた影になる部分が出来る
ちょうど太陽が地球全体を照らすことが出来ないのと同じである
光があるから陰がある
昼があるから夜がある
表があるから裏がある
さてさて・・・
表から裏へ行ったフリーザ様と哀は・・・


第25話 ダーティ・ワーカーズ


中央自動車道を一台の車が走る・・・
毛利一家を乗せたレンタカーである
目的地は山梨県と長野県の県境にある田舎町
そこに本日の依頼人がいる・・・

それから車を走らせること2時間・・・
私立探偵毛利小五郎は八ヶ岳の麓の小さな町に降り立った
高速道路や中央線の特急が通り
牧場があるこの町は乗馬好きのセレブや芸能人が馬を所有していることで有名だ
大河ドラマの撮影も行われる・・・

「馬ねぇ・・・競馬の時はお世話になるが・・・
俺もサラブレッドを一頭この町に持ってみるか?」

「そんなお金がどこにあるのよ!
馬なんか買ってるお金があったらお母さんにプレゼントでもしたら?」

馬を見ながらつぶやいた小五郎に蘭が文句を言う
いつもながらの光景にコナンは呆れつつも
気持ちの良い牧草の香りに体を伸ばした

そうしているうちに依頼人が現れた・・・
60代と思われる女性である
コナン達は牧場を離れ車で10分ほどの依頼人の家に向った


依頼して来たのは三枝真由美さん
最近土地を明け渡せ!と脅迫状や脅迫電話
更に家の窓ガラスを割るといった物理的嫌がらせをしてくる輩がいて
そいつらが電話で「今日直接話をしに行く」と言ってきたらしい

「警察に言っても『言ってるだけで来ない』と相手にしてくれず
困って毛利さんに相談した次第です・・・」

「なるほど・・・そいつらを追い払い・・・正体を暴いて欲しいと」

今回の以来はそう言う物であった
小五郎達はとりあえずその輩が現れるのを待つことに・・・


1時間後・・・

ピンポーン

チャイムが鳴った・・・三枝が見に行く

「はい・・・どちら様?」

「おれだよ!電話したろ?さっさとドアを開けるぉ!」

強い口調で言ってくる男
三枝は思わず小五郎を見た・・・

「開けてください・・・いきなり襲ってきたりはしないでしょう
それにいざと言うときは我々がついています」

その言葉を聞くと三枝は恐る恐るドアを開けた
そこに立っていたのはいかにも「そっち系」の男
つんつん頭のビジュアル系
赤みがかった茶髪でショートボブの少女
・・・・・・

「っておい!」

コナンがすっとんきょうな声を上げる
そこにいたのはフリーザ様と哀だった

「ん〜?おめえらは確か阿笠博士のとこの・・・」

小五郎も気付いたようである

「これはこれは皆さん・・・どうしてこのような所に?」

「お前らこそなにやってんだよ!?」

コナンが聞くと哀がずいと出てきた

「ごめんなさい・・・私にもまだ黒い血が流れていたみたい」

なんのこっちゃ
コナン達は頭がこんがらがってしまった
しかしこの状況から見て
この件にフリーザ様達が関与しているようである
小五郎はとりあえず三枝を交えて話を聞くことにした

「さぁ三枝さん?今日はじっくりお話しましょうか・・・
さっそくですがねぇ・・・この土地を明け渡して欲しいんですよ」

桜塚が切り出した
三枝は怯えながら聞いている

「あんたどうせ田舎で余生をってやつでしょ?
こっちはね・・・もっと有効にこの土地を利用してやろうって言ってんですよ」

桜塚は容赦なく畳み掛ける・・・
口調は穏やかだが静かな威圧感を漂わせているあたり
さすが「そっち系」だ・・・

「なるほど・・・そう言うことか・・・
それで・・・この土地を何に利用する気なんだよ?」

小五郎が口を挟む
桜塚は舌打ちをすると小五郎をにらみつけた

「俺らは依頼されてやってるだけだ
何でもここを牧場にしてサラブレッドを囲うんだとよ」

「まったく!みんな人より馬の方が大切なんですね・・・」

蘭はさっきの小五郎の発言もありかなり怒っている
尋常で無い殺気を感じて桜塚が少したじろいでいる
しかしコナンの興味は他の所にあった

「おめぇらは何でいるんだよ!」

フリーザ様と哀を見て言った

「仕事ですよ・・・お金が必要でねぇ」

「博士も入院してるし・・・仕方ないのよ」

それにしてもこの仕事は無いだろ・・・
コナンはかなり呆れている
痛い視線がフリーザ様と哀に降り注ぐ

「・・・お兄ちゃんおなか空いたよ〜え〜ん!」

「大丈夫・・・この仕事が終わったらお金が貰えるからね
そのお金でおとっつぁんと一緒においしい物をたべよう」

フリーザ様と哀が猿芝居を始めている間に
小五郎は話を進めていた

「それにしても・・・バブル期じゃあるまいし今時地上げかよ」

「俺らもそうは思ったけどよ・・・クライアントの要望なんだ・・・
俺たちは下請け・・・理由なんて知ったこっちゃねぇよ」

確かに・・・コナンもその点が気になっていた
それに三枝の持っている土地は広いといってもそれは庭としての話
サラブレッドを囲う牧場とするには少々手狭な感じがする・・・
どうも裏がありそうな予感がコナンの頭を駆け巡った

「ひもじいよ〜」

「いつまでやってんだよ!」


続く


おまけ:今日のスカウター

ピピピ・・・桜塚やっさん 戦闘力13

フリーザ様から一言
私の同僚で「そっち系」の人です・・・戦闘力は13ですが
脅し文句や恐い顔を駆使して100位ありそうな感じを作り出します
でもケンカは弱いと言っていました





また八ヶ岳か・・・
この間清里で使ったのでやめたかったんですが
芸能人が馬を持っていたり
これからの展開にいろいろ都合のいい点が満載なので
仕方なく連発しました・・・
うん^^;こういうこともあるよね
牧場ネタなので千葉でも良かったんですが
ちょっと事情が・・・その点はおいおい分ります











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