11.楽しい遊園地
高速でレールの上を走り回り
スカッと気持ち良く叫ばせてくれるジェットコースター
くるくると回転し
おとぎの国にでも居るかのように思わせてくれるメリーゴーランド
ハラハラドキドキ感がたまらない
スリルの館お化け屋敷
見晴らしも良くて素敵な時間のすごせる観覧車
遊園地には普段は味わえない楽しさが詰まっている
今回はそんな遊園地の話
第11話 楽しい遊園地
朝の6時
この時間のフリーザ邸(阿笠邸)はまだ誰も起きておらず静かである
・・・いつもならば
「ハイバラさん!博士さん!仕度はできたんですか?」
朝っぱらからビジュアル系に変装したフリーザ様が声を上げる
すると哀や博士が顔を出した
「はいはい・・・今やってるわよ」
「そう急がんでも・・・集合時間まであと1時間もあるんじゃし
・・・ほれ!朝食でも食べていたらどうじゃ?」
フリーザ様は博士にそう言われたので朝食をとり始めたが
どうも落ち着きがない・・・それにそわそわしていて
いつも眺めているコーヒーメイカーも今日はあまり目を惹かないようだ
フリーザ様は今日楽しみにしていることがあるのだ
それは・・・
3日前・・・
「ねぇ哀ちゃん!今度の日曜日予定空いてる?できれば博士も」
「えぇ・・・空いてるわよ」
歩美は少年探偵団と博士でトロピカルランドへ行こうというのだ
哀も博士も日曜は暇だったし
元太、光彦、コナンの了解も得たので行くことに決定した
「トロピカルラドン?なんですかそれは?怪獣か何かですか?」
哀と博士が日曜日のことについて話しているところに
フリーザ様が割って入ってきた
「ランドよ・・・何って・・・遊園地よ」
ユーエンチ?聞きなれない言葉だ・・・
フリーザ様の脳内のシナプスは?マークを形成した
「いろいろなアトラクションのある遊び場のことじゃ」
遊び場!
その言葉にすかさず食いつくフリーザ様
つまりこの地球人達は私を差し置いて楽しもうというのですか・・・
「私も行きます!文句を言う人は・・・」
「別に連れてかないなんて行ってないでしょ」
珍しく優しい哀だったが・・・
まぁ遊園地の中にはマスコットキャラや変な格好したのがいっぱい居るし
これが混ざっても気にならないわよね・・・ふふふ
などと考えていた
・・・と言うわけでなんだかんだでトロピカルランドへやってきたフリーザ様たち
開園数分前に正面ゲートに到着したようである
「ここがトロピカルランドですか・・・ふっふっふ
このフリーザ様をどれほど楽しませてくれるのでしょうか?」
「きっと楽しいよ!絶対にまた来たくなるんだから!」
歩美がフリーザ様にそう告げるとフリーザ様の期待度はさらにあがり・・・
開園と共に解き放たれた・・・
フリーザ様はダッシュで園内へ突撃!
少年探偵団は必死で後を追った・・・が見失い
結局コナンの追跡メガネで捜索し5分後に発見した
「世話焼かせんなよ!」
コナンが不機嫌そうに言ったがフリーザ様はお構いなしである
「ここの楽しみ方が良く分らないのですが・・・」
「ほら・・・フリーパス買っといたわよ・・・貴方の分
これでアトラクションに乗るのよ」
フリーザ様たちはその後様々なアトラクションに乗った
ジェットコースター
フリーザ様は超音速で飛べるんだからこんなのは・・・
と思ったがことの他お楽しみである
メリーゴーランド
フリーザ様にはこんなぬるいアトラクション・・・
と思いきや無邪気な笑顔を浮かべながらお楽しみである
お化け屋敷
フリーザ様は意外と恐いのが苦手なのか・・・
大絶叫でお楽しみであった
そして時間は昼前になっていた
「次あれに乗りませんか?新しく出来た新感覚アトラクションらしいですよ」
光彦がそのアトラクションを指差した
しかしそこには長蛇の列・・・
「ずいぶん並んでんな・・・」
「それだけ人気なんだよ!乗ってみようよ!」
そこで皆で並んでみることに
10分経過・・・
「なぁ・・・別に皆で並んでなくても良くないか?」
コナンが言った
フリーザ達は7人組
まったくその通りである
「じゃあ貴方達ここに並んでて頂戴・・・お昼とか買ってきてあげるわ」
哀が言った「貴方達」とは・・・フリーザ様とコナンであった
「なんでこのフリーザ様が・・・」
「貴方一番目立つ格好してるじゃない」
確かに・・・フリーザ様は諦めた
20分経過・・・
列は心なしか進んだように見えなくもない・・・
「長いですね・・・」
「こういうもんだよ・・・諦めて待つしかなさそうだな・・・」
30分経過・・・
だいぶ進んだような気もするがまだ先は長い・・・
「昨日のサッカー見た・・・?」
「あぁ・・・見事な逆転負けでしたよね・・・」
フリーザ様とコナンはとりとめもない話で暇を潰す
が・・・あまり楽しそうではなかった
40分経過・・・
「くそ・・・灰原達まだかよ・・・」
愚痴がこぼれ始めたようだが列の先頭はまだ見えない
おなかもすいて来たが哀達が帰ってくる様子もない
謀られた・・・コナンはがっくりうなだれた
そしてフリーザ様は
「この・・・このフリーザ様が40分待ちだと・・・!」
かなりお怒りの様子である
50分経過・・・
やっと列の先頭が見えてきた
まるで暗闇にさす一筋の光であった
しかし光は時に人を狂わせる
「ここまできたら・・・前のゴミ共を蹴散らして・・・」
フリーザ様ご乱心!
コナンは必死で止めにかかる
とそこへ哀達が帰ってきた・・・楽しそうに
「ただいま〜!ごめんなさいね・・・
途中でマスコットと戯れてたら遅くなっちゃったわ」
殺す・・・フリーザ様とコナンは初めて意気投合した
お昼過ぎになり・・・大通りではパレードが行われている
哀達はパレードを楽しんでいる
フリーザ様もパレードを楽しんでいたが
ふと端っこの方で座り込んでいるマスコットキャラに気づいた
「そこの君・・・何をしているんです?」
「・・・・・・別に」
マスコットキャラがこんなんで良いのか?
どうやら悩みでもあるようなのでフリーザ様は相談に乗って上げることに
「俺さ・・・バイトでこんなことやってるけど・・・
俺の人生こんなんで良いのかなって・・・
暑い中馬鹿みたいに子供に媚びたりさ・・・」
重症だ・・・フリーザ様もさすがにそこは理解した
とそこへ別のマスコットがやってきた
「ダメですよ中野さん!早くパレードに参加してくださいよ!」
「わかってるよ・・・わかってるけど・・・」
中野さんは連れて行かれた
遊園地も楽しいばかりじゃないんですね・・・
その後のパレードは
皆楽しんで見ているようだったが
フリーザ様には少し哀しそうに見えた・・・
そして帰り道
哀達は数十分も待たせたことでコナンに文句を言われたが
フリーザ様は文句ひとつ言わなかった
フリーザ様の頭には
あのつらそうなマスコットのことがあったのかもしれない・・・
続く
おまけ:今日のスカウター
ピピピ・・・マスコット中野 戦闘力10
フリーザ様から一言
暑い中がんばっているマスコットの中の人です
戦闘力はさておき悩まずに頑張って欲しいですね・・・
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