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フリーザ様と灰原さん
作:おっとり



10.思い出のフグトルネード


空手・・・
かつて琉球王国・・・今の沖縄県から日本に伝わり
いまや全世界に競技者が分布する格闘技である
その流派は様々で
極真や正道会館などが有名である
最近ではK−1などでも空手家が出場するので
憧れを持って始める人も多い
そして米花町にも空手家がいた・・・


第10話 思い出のフグトルネード


「はぁ!!!つぁ!!!きえぇ〜!!!」

朝から元気なフリーザ様
今日は早朝から何やら正拳突きの素振りをしているようである

「うるさいわね!何やってるのよ!こんな朝っぱらから!」

珍しく哀が怒鳴り込んできた

「おはようございますハイバラさん!
なにね・・・ちょっと空手を始めてみたんですよ」

フリーザ様が空手を?
哀は寝起きのためしばらく沈黙し
そして頭が回転を始めたのを確認してから聞いた

「何で?・・・あなたもともと強いんだからいいじゃない」

最もである
空手など始めなくともフリーザ様なら
サイヤ人の王子をコテンパンにできるし
戦闘型ナメック星人を片手で倒すことも可能なのだ

「確かに・・・しかし私たちの戦い方はエネルギーを力任せにぶつけ合うだけ
そんな戦い方は宇宙の帝王としてはふさわしくありません・・・
そこで技を身に付けより完璧な戦いをしようと思っているのです」

「ふ〜ん・・・」

「・・・そしてあのサル野郎を!!!」

どうやらそれが一番の目的らしい・・・
忘れていたようで忘れていない
さすがはフリーザ様である

「はぁ!!!はぁ!!!つあぁ!!!」

「分ったからもう少し静かにやってくれない?」

哀はその後
フリーザ様の気合の雄叫びで無理やり覚まされた目をこすりながら
朝食を済ませると学校へと向かった
フリーザ様はその後も空手の練習を続けた

「ほぅ・・・空手か・・・」

博士がやってきたようだ

「そうなんですよ・・・それにしてもこの本のここの説明・・・
意味不明ですね・・・だれかお手本を見せてくれる方はいないのでしょうか?」

フリーザ様は空手の本とにらめっこしながら言った

「ふ〜む・・・わしらの周辺で空手家と言ったら・・・
やっぱり蘭くんかの〜」

フリーザ様は少し気になったのか
その「ラン」なる人物について博士に聞いてみた
どうも女子高生でコナンの居候先の人間らしい

「なるほど・・・コナンさんの知り合いですか
わかりました!コナンさんに案内させるとしましょう」

フリーザ様はそう言うと
物凄い速度でビジュアル系の変装をまとい
嵐のような勢いで帝丹小学校へと向って行った

「おい!蘭君ならいまごろ高校に・・・行ってしまったか」

そこには博士と空手の本だけが残された


帝丹小学校1年B組

眠い・・・
哀はまだ目をこすっていた
夢の世界の誘惑が哀を魅了し始める
・・・まぁどうせ聞いても意味ない授業だし
良いわよね・・・
Zz・・・
おやすみなさい哀ちゃん・・・
哀が寝てしまったようなのでこの話はここまでに

バン!!!

そうは行かないようですね・・・
フリーザ様帝丹小学校初上陸である
担任の小林先生は非常に混乱している

「あ・・・あの・・・どちら様?」

「失礼・・・コナン君いますか?」

突然のフリーザ様の来訪に哀も目が覚めてしまった
なんでこんな所に・・・騒ぎになるじゃない!
そんな哀の気持ちが分るはずもなく
フリーザ様は話を進める

「ったく・・・なんだよ!フリーザ!」

「様・・・つけなさいといつも言ってるでしょう?
生意気な部下ですね・・・消し去りますよ?」

「で・・・なんなんだよ?」

次の瞬間フリーザ様はコナンの手を掴むと
猛スピードで学校を出て行ってしまった

「コナン君!?大変連れて行かれちゃったわ!」

目の前での生徒誘拐に困惑する小林
しかし少年探偵団は

「今のフリーザだろ?問題ねーよ先生!」

「そうですね・・・明日には戻ってきますよ・・・」


しばらくして・・・帝丹高校前にフリーザ様とコナンの姿があった
フリーザ様は警備員を蹴散らして中に入ると事務を脅迫
無理やり校舎に侵入すると蘭のいる教室まで一直線
中では英語の授業なのか外人教師の片言の日本語が聞こえてくる

ガラ!

ドアが開く・・・そしてそこに現れるビジュアル系・・・とメガネ少年

「コナン君!?・・・と、この間のビジュアル系の人」

「あはは・・・こんにちは蘭姉ちゃん」

蘭姉ちゃんと言う単語にフリーザ様がピクリと反応した

「ほう!すると貴方が噂のランさんだったのですか
それでは早速・・・私に空手を教えなさ〜い!」

誰!?って言うか何様!?しかもここで!?
その場の誰もが心の中で突っ込みを入れた
唖然とする蘭・・・

「蘭の空手も弟子志願者が現れるまでになったか」

「オ〜ウ!私もモウリさんに空手を習いたいデ〜ス!」

カチューシャと金髪が茶化した
蘭は結局フリーザ様の気迫に押し負ける形で
放課後教えると言うことになった
それまでフリーザ様は高校で暇を潰すことに・・・
そしてお昼頃になった

「ほらよ・・・フリーザ!・・・様
昼飯買ってきてやったぜ!」

「おや・・・コナンさん・・・ガッコーは良いんですか?」

久々の高校が懐かしくなっちまったんだよ!
コナンは苦笑いを浮かべた

「ところでランさんの空手の腕はどれぐらいなんですか?」

「殺人的だよ・・・」

コナンはフリーザ様に蘭と空手についていろいろ話した
犯人を何人も撃退したこと・・・
都大会で優勝したこと・・・
そして・・・ある思い出を・・・


それは蘭と新一が小学生の時だった
蘭はテレビを食い入るように見つめていた
画面にはファイトを繰り広げる二人の男が・・・

ビシ!!!

一方の男の後ろ回し蹴りがもう一人の男の太腿を捉えた
食らった男は悶絶し・・・立ち上がることができなかった
勝った男はガッツポーズ

「やった!」

蘭は歓声を上げた・・・テレビ画面では男の腰にチャンピオンベルトが巻かれていた

次の日

新一は何かを必死で練習する蘭に出くわした

「蘭!何やってるんだよ!」

「あ!新一!新しい技を練習してるの・・・昨日ケイワンで見たんだ」

新一はしばらく蘭の練習を見ていたが蘭はなかなか納得できないでいた
それからしばらく蘭はこの技の練習ばかり
来る日も来る日も練習していた

そんなある日

蘭と新一はケンカをした口ゲンカは激しさを増し
そして・・・
蘭は思いっきり新一の足を蹴った!

「っ痛〜・・・できたじゃねぇか!今度の空手大会も頑張れよ!」

つまり新一が自らサンドバックになってやったのである

「なぁ蘭・・・その技なんていうんだ?」


・・・・・・

「のろけ話ですか?」

「いや、そんなんじゃ・・・」

コナンが赤い顔をして否定する
フリーザ様は珍しくシラケ顔だ

「でも興味が出ましたよ・・・そのフグトルネードなる技に
この後是非教えてもらうとしましょう・・・」

そしてあのサル野郎を!
フリーザ様の野望は燃え上がるばかりである
しかし放課後になってフリーザ様はいろいろ知ることとなった
たくさんの形・・・儀礼・・・
フリーザ様にとって煩わしい物が多すぎて
結局フグトルネードを覚えることはできなかったようである

「なんと面倒くさいんでしょう・・・空手なんてもうやめです!」

家に帰ってからそう言ったフリーザ様を見て哀はほっとした
これで明日からは気持ち良く起きられる・・・


翌朝

「シッ!シッ!シッ!フェシ!!!フェシ!!!フェシ!!!」

「今度は何よ・・・」

「おはようございますハイバラさん
今度はムエタイを始めることにしました!」

もう嫌ぁ!!!
哀は目の前が真っ白になった


続く


おまけ:今日のスカウター

ピピピ・・・毛利蘭 戦闘力86

フリーザ様から一言
さすが博士さんご推薦の空手家ですね・・・86ですか
私から見ればまだまだですが・・・空手テクニックはなかなかのものです
また気が向いたら習いに行くことにしましょう・・・





今回は蘭を登場させたくて空手の話にしました
もちろん蘭が見ていたのは
アンディVSベルナルドです
踵落しでも良かったんですが
私はあの決勝戦の印象が強かったので・・・
コナンの小説なんですけどね^^;











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