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イーランシェラ世界

【続】180年目のドラゴン

作者:arun
続きですが短めですのでさらっと読んで頂ければ幸いです。
無事人間共に罠を仕掛けて殲滅し、安穏な生活を手に入れたと思ったら。
私、アイギューンは新たな問題に直面していた。

人間共が来なくなったと思ったら、ジャイアントスラグという気色の悪い生き物が巣に忍び込むようになったからだ。
調べてみると、どうも人間共は私を討伐しにくるついでにジャイアントスラグを倒していたらしい。
それが無くなったので、大繁殖してここまで忍び込むようになった、と。

人間からすれば馬ぐらいの大きさ、ドラゴンである私の図体からすればナメクジ程度のもので毒も無い。
しかし、そのぬめぬめぶよぶよした肉体をうっかり踏みつけると実に実に気色悪い感覚である。

ブレスで周辺の森ごと燃やしても、気が付いたら巣の中にワープしてきている。
もしかして、奴等は特殊能力の持ち主なのか。

いや、そんな筈はない。
地中や岩の下に潜り込んで、隙間あらば侵入してくるのだろう。
忌々しいジャイアントスラグどもめ!

ナメクジと言えば、塩。
そうだ、塩だ!
塩を集めるのだ!

私は思い立ち、可能な限りの岩塩を探しかき集めた。
そしてそれを砕いて巣の入り口に敷き詰める。

しかしそれだけでは足りない。
この地域では岩塩そのものが見つかりにくいのだ。

絶対に奴らを侵入させない為には巣の周辺にも塩を撒き散らす必要がある。

となると、海。

海から塩を精製しようと決めて私は旅立った。


巣から一番近い海にやってきた私は、早速塩作りをしようと海岸の岩場に穴を掘り進める。
すると、下の部分がちょうど大きな空洞になっており、深さも海面以下程度になっている。
入口方向を塞げばちょうど良い『塩釜』になりそうだった。

入口を岩と砂で埋めブレスで焼き固めると、上方以外は密封空間になる。
水路を掘ると、その『塩釜』に海水が溜まっていった。

後は海水にブレスをして蒸発させれば塩が出来上がるという寸法だ。
その作業を暫くしていると、どんどん塩が溜まっていく。

「おおおお、俺の巣がぁぁぁぁっ!!何てことしやがる!」

「ん?」

大きな声に振り向くと、私と然程大きさの変わらない――つまり巨大な水龍が海の向こうから顔を出していた。

「どっから来たのか知らねぇが、お前!俺の巣を滅茶苦茶にしやがって、どうしてくれるんだ!!」

水龍はその長い体をうねらせると無数の水の精霊が暴れだし、海面全体が強い魔法の光を帯びる。

この魔法は。

「ま、待て!」

制止の声も間に合わず、私の手間暇かけて作った塩は大津波に呑まれて再び水に溶けて海に返ってしまった。



***



それからは、人間からすれば正に天変地異ものの大怪獣合戦である。

塩を駄目にされた私は怒り狂い、奴とガチンコ勝負をした。
水龍もまたエンシェントドラゴンであったから、戦いが終わった頃には周辺の地形はすっかり変わり果てていた程である。

勝負の結果は私が辛勝したが、知らずに巣を壊してしまった事はちゃんと謝っておいた。
ドラゴンが何故塩作り?と首を捻りながらも、負けたからと手伝ってくれたので根は良い奴なのだろう。

海の塩を撒いたお陰でジャイアントスラグの害は無くなり、私は安心を手に入れることが出来た。





そうそう、巣を壊した責任で我が家に招待した奴こと古代水龍ハーヴィクトゥルム。
彼が私の夫になったのは、それから丁度180年目の事だった。

梅雨時期でしたが今回は解決策見つかるの早かったのでカッとまではなりませんでした。
しかし気持ち悪かったです。

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