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アイコン三国志(一〇九~) 作者:小金沢
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外伝(一二四)   三国志の幕開け

~~~仙境~~~


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「……また魏が三国を統一したか」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「厳密ニハ晋ダ」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「同じことだ。これで3回連続か?」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「毎回同じ結果になってつまらぬな」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「曹操に味方してやったお前の言う台詞ではないな」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「あのまま漢中の制圧に手こずれば、曹操が死んだとまでは言わぬが、
魏にもっと痛手を与えられたのではないか?」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「逆だ。曹操は漢中にこだわらずさっさと撤退しただろう。
私は漢中を速やかに落とせば、曹操はそのまま蜀を攻めるかと考えたのだがな」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「法正ヤ馬超ラ最モ戦力ヲ揃エテイタ頃ノ蜀ト当テヨウトシタノカ」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「益州深くで戦えば曹操が戦死することもありえたやもな」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「だが蜀が統一したことは過去に何度あった? 2回か?」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「うち1回は龐統を生き残らせ、徐福や文鴦らをおまけに付けてやっただろう。
あんなのは例外だ」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「介入を嫌っているようだが、お前が于吉うきつとやらに化けて、
孫策に隙を作らせたのも知っているのだぞ」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「あれはお前だったのか」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「全ク気ヅカナカッタ」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「1回介入するのはルールで認められているだろう」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「南華は2回介入したな。張角と諸葛亮に」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「殺サレカケタナ。アレハ面白カッタ」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「黙れ! 次は介入せぬ。それでいいだろう。
北斗ほくと南斗なんとが適当にチートをこしらえるのも辞めさせるべきではないのか」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「趙雲と王基のことか? あれは我々2人で2回の介入ではないか」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「王基ハアマリ歴史ヲ動カセナカッタナ。武将1人ニハ限界ガアル」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「あの呂布とやらは違うのか。誰があれを連れてきた」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
北斗ほくとでも南斗なんとでもないのか?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「余だ」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「ヒイイイイイイ!?」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「し、諸葛亮!?」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「馬鹿な! なぜここに!?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「簡単なことだ。余は全知全能である。
今回は従者は連れておらぬ。そう怯えるな南華老仙とやら」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「………………」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「……なぜワシを見る?
こいつの寿命はいじっておらぬぞ」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「確カニモウ尽キテイル。……コイツハ何者ダ?」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「そもそもおかしかったのだ。
こいつは我々がこれまでに見てきた諸葛亮とはあまりに異なっていた」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「呂布を連れてきたのもお前だと?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「あれは余興だ。だがここを探るための手掛かりにはなった。
貴様らが呂布の出どころに驚き、色々と動いてくれたおかげでな」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「ひ、人の子がここに来られるわけがない!」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「現に来ているではないか。現実を見よ現実を。
……それにしても興味深い。こうして双六でもするように、
歴史に介入し人の世を弄んできたのか?」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「質問に答えよ! 貴様は何者だ! どうやってここに来た!?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「余は全知全能であると言ったであろう。
仙人とやらは記憶力が悪いようだ」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「答えになっておらん!」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「今度は余の質問に答えよ。
この賽を振れば、また歴史が巻き戻るのか?
どこからだ。黄巾の乱の前か?」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「人の子が知る必要はない」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「そうか。ならば貴様らに用は無い。
……余は先刻、一つ嘘をついた。
従者を連れてきているのだ。殺せ」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「はいです。殺すです」


挿絵(By みてみん) 南華老仙なんかろうせん
「お、お前は!? ぎゃああああああ!!」


挿絵(By みてみん) 南斗なんと
「バ、馬鹿ナ!」


挿絵(By みてみん) 北斗ほくと
「生と死を司る我々が!!」


挿絵(By みてみん) 左慈さじ
「ひ、人の子ごときに……」


挿絵(By みてみん) 葛玄かつげん
「お前、は、いったい……」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「殺したです」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「仙人も刺せば死ぬのだな。実に興味深い」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「……御主人様、質問があるです。
なぜ生きてるですか?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「余は全知全能であるからだ」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「違うです。私です。
御主人様は別に不思議じゃないです。私はなぜ死なないですか?
それに仙人を平均18回刺しただけで殺せたです。
超パワーアップです」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「貴様の身体を少しいじっただけだ」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「乙女の身体になんてことするです」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「乙女という年齢ではあるまい」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「ついでにあれも文句言うです。
あの諸葛瞻はなんですか。誰が御主人様と私の息子ですか。
董白と馬雲緑に死ぬほどからかわれたです」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「ああ、あったな、そんなものも」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「迷惑です。
……生きてたならもっと早く呼ぶです」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「余は余で準備を進めていた。
貴様を使う時が来たから呼んだまでだ」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「こいつらは本当に仙人ですか?
ここで歴史を操っていたです?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「操りはしておらぬようだ。
傍観し、それに飽きたら介入し、遊んでいた」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「だから殺したですか」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「余の一生を弄んだ罪は万死に値する」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「歴史をやり直すですか?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「一度定まった歴史は繰り返すものだ。
余や呂布が抜けても、別の者が別の余や呂布となって現れる。
だが、仙人の介入を受けた歴史よりはマシであろう」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「同感です」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「クックックッ。下らぬ者どもに弄ばれてきた愚民どもは、余に感謝するであろう」


挿絵(By みてみん) 黄月英こうげつえい
「御主人様は介入しないです?」


挿絵(By みてみん) 諸葛亮しょかつりょう
「馬鹿な。余はこんな小国の歴史にこれ以上かかずらうほど暇ではない。
では、始めるか。新たな三国志の幕開けだ」

~~~~~~~~~


かくしてアイコン三国志は終わり、三国志の幕が開く。
人の歴史は人の手でのみ綴られていき、
そして何度でも繰り返すだろう。


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