オレ等、動乱!!(作者の気紛れ集とも言う)(4/4)縦書き表示RDF



いやー、遅くなりました。の割に訳分かんない内容ですすいませぬ。

今回木野君美味しいトコ取りの様な気がする。

山下君がやたらと出て来るのは作者の趣味なのだろうか……?


オレ等、動乱!!(作者の気紛れ集とも言う)
作:二月満



白い日後の苦悩!<後>



俺は、何故か横抱きにされた状態で山下宅に到着した。

木野はすぐ奥に入っていって、「楽しみにしててくださいね、ダーリン!」だかなんだか言っていた。一体何を楽しみにしろと?もう俺の目の前真っ暗です。

つーか横抱きって……。敢えて言い方を変えてみたが、普通にお姫様抱っこです。かなり恥ずかしい。死にたい。

道行く人に物凄く見られたんだが。ガンと付く感じで見られたんだが。死にたい。

放せと喚いたら無視された。理由は何故におじゃるかと聞いたら「ご主人様先程お顔にお怪我を……。」とぶるぶるされた。足カンケーねぇよと叫んだら「関係あります!」と更にぶるぶるされた。落ちたら痛そうだったから大人しくなってみた。……取り敢えず死にたい。

「汚い部屋ですが……。」

玄関に座らされてローファーを脱がされる。学校指定の奴。私立だし。馬鹿だからここしか入れなかったし。泣きたい。この際山下が脱がすついでにと何故かマッサージしてくるのとかスルーする。出来ない。泣きたい。

「取り敢えずやめろ山下。このままだと俺、泣いたり死んだりしちゃう。」

「そんな!」

山下はビクリと肩を震わせばっと俺の足から手を放した。

なんだか部屋の奥から良い匂いがしてきた。ぐう、と腹が鳴る。

「お腹がお空きになられたのですか?誠が今料理を作ってますよ、もう少しの間ゲームでもしませんか?」

山下は俺の腹の音にぱっと顔を上げると、俺の返事を一切聞かず、また俺を横抱きにし、部屋の奥に運んでいった。……俺、扱い荷物並。

山下の部屋はなんとなくボロアパートな一室に一人暮らしのいかにもいかにもな感じだった。中はロック歌手のポスターとか俺の写真とか俺の写真とか俺の写真とか……なんだこれは!

「あ……見つかっちゃいましたか。」

何だその「やっちゃった!てへ!」みたいな笑みは!犯罪!コレ一歩間違えたら犯罪!

取り敢えず俺は一つもカメラ目線じゃない写真を無言でべりべり剥していく。

山下に「やめて下さいご主人様ああ!」と泣かれたが俺の知った事ではない。むしろ俺全く悪くねぇだろ。

「ご飯出来ましたよー。おや、良い物持ってますね、尋貴。」

ニコニコ笑った木野が部屋に入ってきた。俺の写真は……まだまだ貼ってある。所狭しと貼ってある。壁が見えない。ストーカーだってここまではやんねーよ。


「僕にも下さいよ、その写真。」

「嫌だ!ご主人様ァ、返して下さい〜!」

「っつーか、何か俺不機嫌な顔ばっかじゃねぇ?笑ってんのが数枚しかねぇ……それも何かビミョーだし。」

三分の二眉根寄ってんな。それでも、普通に笑ってんのが1、2枚だけあった。後はこう…人をバカにした笑みと言ったら良いだろうか。何つーか、我ながらひでぇ顔だ。

木野は俺が剥した写真の中から普通の顔の奴だけ選り分けている。持って帰るんじゃなかろうな。しかし……。

「……多い、多過ぎる!!山下、お前こんな数いつの間に撮ったんだ!!」

自分で言うのも何だが、こんなに俺の顔ばっかの部屋に住んでて気持ち悪くならないんだろうか。いや、ならない筈がない。(反語)

「毎日、コツコツコツコツコツコツと………!!最近では毎日写真屋に通ってます。」

「写真屋ァ!?ちょ、あれ見られんだろ、写真の内容見られんだろ!!?店員に俺なんだと思われてるか……!!」

「だって、写真屋の方が家で現像するより綺麗なんですもん。」

もんとか可愛くないから!!それに綺麗とかそういう問題でもないから!!!

「あ、ちょ、木野!いま懐に入れた写真こっちに渡せ!!」

「嫌ですぅ〜。」

お前も可愛くねぇから!!!




 

 
結局一枚も取り返せなかったぜ……。まさかあんなに号泣されるとは。俺の写真はお前の何なんだ。

山下が木野に焼き増しの約束しているような気がするがウフフ、もう何でも良いや。………全くもって良くないです!

「テメェ!ネガだけでも渡せ!!もうこれ以上増やすんじゃねぇ!!」

「いーやーでーすー!!引っ張らないで下さい、ネガ破けちゃうー!!」

「お前が放せ!!」

俺は山下の膝とか腹をドカドカ蹴る。ガンガン蹴る。山下は物凄く気持ち良さそうな笑みを浮かべる。恍惚的な笑みを浮かべる。気持ちが悪い。

俺は蹴るのを止めた。だって気持ちが悪い。

「あっ、ご主人様、もっと……。」

な ん だ こ い つ !

俺はかなり顔を引きつらせた。だって気持ちが悪い。

「と、取り敢えずその手を放せ……。」

俺は精一杯の笑顔をした。俺の笑顔プライスレス。スマイル0円。

「放しちゃ駄目ですよ、尋貴!!ダーリンにネガ取られちゃいますよ!!」

いらんことを言うな、木野!!ほら、見てみろ、気持ち悪い顔して笑ってた山下が「はっ!」ってなっちまっただろうが!!

「だ、駄目です、駄目でしたご主人様!」

あーほら!全く木野め、いらんことを!!

………仕方ない。最終奥義使うか。やりたくねぇんだけど……。


俺は山下の右側頭部あたりの毛をがしっと掴んで俺に出来る限りの怖い顔をして山下に顔を近付ける。

「……俺はそれが欲しいの。命令が聞けないのか?尋貴?」

「ひゃう!」

山下は訳の分からん声を発して鼻血を噴出しつつブッ倒れた。……勝ったぜ!!

「ぎゃはははは!馬鹿め!!こんなネガ俺だっていらねーよ!早く廃棄……。」

「なるほど……では、このネガは勿体ないので全て僕が貰っておきます。ありがとうございますね、ダーリン。」

にっこりと木野が笑った。

「え!?ちょ、ま、それは……!」

「要らないのでしょう?ならこれは僕の物です。」

木野は何処からともなく頑丈そうな鍵付きの箱を取り出してその中にネガをいれ、鍵をかけてしまった。

「ああああああ!何するですかあああ!!返しなさい、今すぐに返しなさい!!!」

「嫌です☆」

木野は鍵を自分のブレザーの内ポケットに入れた。取り上げねば!取り上げねばああああああ!!!


俺は木野に掴み掛かった。

「覚悟!天誅ううううう!!」

木野の懐に手を突っ込む。畜生、きっちり着込みやがって取りにくい!!っつーか内ポケットって右左どっちに付いてたっけ!!?

わたわたと中を探る。反動でか木野が尻餅をついた。

「や、やめてください、ダーリン!」

「じゃあ鍵渡しやがれ!」

木野は見た目道りの力で抵抗してくる。軟弱じゃのう。人の事言えねぇけど。

「……ん…む、ご主人、様……。……て!!何やってるんですか!!!」

「は?」

なにってナニ?

「そん、な…!ご主人様、俺が気絶してる間に誠を押し倒して……!!」

「え!?は!!?」

今の自分の状況をよーく見てみる。

「わ!!」

俺は木野からばっと離れようとした。

「駄目ですよ!ここまで来たんですから……もう……。」

木野は物凄い力で俺の体に抱き付いてきた。体が起き上がらない。テメェ、さっきの抵抗演技だったな!!?

「ね、ダーリン……。」

木野の腕に更に力がこもる。ぎゅうう、と首の後ろあたりを掴まれ、木野の顔辺りに寄せられる。

「わ、」


俺は抱き寄せられた事でバランスを崩し、木野に倒れ込んで床に手をついた。

「ご主人様!!」

山下が泣きそうな声を上げる。泣きたいのはこっちだ。さっきから抵抗してるんだが全く効かない。

「ダーリン……。」

木野は俺をぎゅうぎゅう引き寄せながら目を閉じた。き、キスされちゃう……!?

「やめれ木野……!」

バン!

「あーやっぱ気になってあかんわー!なぁ、ジュントワネット?」

「いや、最早なにか分かんないでしょ!ジュン、トワ、ネット…なん、て………。」

「………。」

「………。」

「………何やってるんかいな、ハニー?」

ぎゃあああああああああああああ!!何で来るんだよおおおおおおおおおお!!!!

「…あ……ダーリン……。」

木野が体を起こしてわざとらしく俺に密着する。やめれ!!

「じゅんじーの。ハニー押さえ付けてくれん?」

「じゅんじーのって何だよ。……押し倒す事なら出来るけど?」

「うんー……。まあ、今はそれで良いわ。じゃ、宜しくな。俺ちょっと準備してくから。」

「え、ちょ、待て!純也!!桃時!!誤解だ、誤解なんだーー!!!」

 

 

 
俺はその時の事を語ろうなんて、多分一生思わない。




取り敢えず終わり!

ホワイトデーあんま関係ないorzww














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