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勇者軍VS魔王軍 〜攻防最前線の真実〜 作者:高坂桐乃

魔王の城……

ここは、魔王の城。薄暗く、汚く、かび臭い、そんな城の外壁も
内部に劣らず汚かった。一部の外壁は崩れていた。

そんな城の中心部、王の間には、黒い布をかぶったガキ・・・ではなく、
お姉さんがいた(魔王に脅されて言い換えたらしい)


その部屋は、かなり広かった。大きな窓には黒色のカーテン、今魔王の座っている玉座は
その部屋に付け足したものだった。その玉座からは入り口に続く紅い
じゅうたんが敷かれていた。その部屋の天井にあるシャンデリアは
その部屋の大きさに劣らず大きかった。だが、ロウソクに火は灯っておらず、
その部屋の光は、かーテンがかかっている窓から漏れる
かすかな光のみだった。


そして、そんな部屋の大きな出入り口の扉はというと・・・・
・・・・・この部屋に似合わず、普通の扉の二倍程度だった。
そして、いきなりその『普通の扉の二倍程度』の扉が開いた。

「魔王様!古代遺跡と草原の間の小さな村で勇者団が誕生しました!」
血相を変えて飛び込んできたのは、魔物の中で魔王の次に
強いといわれているガーゴイルだった。

私が血相を変えて飛び込んできたというのに魔王様は
「あっそ」
と、流してしまった。
このガキが・・・・!私は心の中でそう呟いたが、魔王様の前で
そんなことを言ったら首が飛んでしまう。

「魔王様、これは一大事ですよ!最近あちこちで
勇者団が結成されているのですよ!!」
「でも全て壊滅した。全ての拠点は守られているさ」
私が必死に言っているというのに・・・・
この歓楽主義者め・・・・!今は抑えておこう。

「魔王様、今の状況をご存知なのですか?
草原所属部隊は壊滅状態、古代遺跡所属部隊は白蛇の数が激減、
300匹がたったの50匹になってしまいましたし、
蜂の巣駐屯部隊は戦闘能力が不十分、山間の村で敵軍は補充ができます」
私が早口でそこまでしゃべり、続けようとすると魔王様が話を止めた。
「心配性だね〜〜ガーグ。古代遺跡には、ラピスへ補充部隊として向かっている
ガーゴイル二ひ・・・・いや、二人を古代遺跡に向かわせてくれ」

魔王様はガーゴイルを二匹と言いそうになった。
無理もない、人間達は魔物を動物のように呼んでいるのだ。
差別だ、魔物にも権利はあるはずだ!

「しかしな〜〜、何故魔物は差別されるのだ、私は
世界を平和にするために世界を征服するのだ。断じて私利私欲のためではないのだが・・・・」

「確か魔王様は、戦乱の世を終わらせるために戦って、
ようやくこの国を平和にしたのですよね?」

魔王軍が結成される前は、この国のあちこちで内乱がおきていた。
国土も、外国に取られて昔の60%になった。

ここからは魔王様の長い愚痴に入る。読み飛ばしてもらいたい……
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