部屋の掃除をしていたら見付けた一冊のアルバム。
そこには、必ずっと言って良い程“彼”が写っていて…私の隣で笑ってる。
「……本当…何処行っちゃったんだか…」
自分でも気付かぬ内にペラペラとアルバムをまくってた。
『これ覚えてる?』とか『この時は楽しかったね!』とか普通の話しがしたいの…電話越しじゃなくて…面と向かって。
でも、新一は…帰ってこない、何処に行ってしまったの?
もう、帰ってこないの…?
「……そんな事、分かってるのにね……」
絶対帰って来るって、頭では分かっているんだよ?本当に…。
でも、やっぱり不安なの…弱虫だね私って……。
涙が溢れそうになった時、アルバムから一枚の手紙が出てきた。
「何これ…?」
手に取って見てみる。
……これは、新一の字?
全く覚えの無いその手紙を恐る恐る開けてみる。
蘭へ
俺が手紙書くなんて…自分でも変だと思うけどよ…メールや電話見たいに機械越しじゃ無くて、ちゃんと伝えたかったから手紙を書く事にした…俺は、絶対にこのアルバム埋めつくしてぇから…絶対戻ってきて写真撮ろうぜ!それまで、待っててくれねぇか?
新一
思わず笑顔が溢れた。
「何時でも待ってますよ!大バカ推理ノ助さんの事をね…!」
パタン…とアルバムを閉じて、又掃除を始めた。
鼻唄を歌いながら…そして、彼を待ちながら……。
戻ってこない“時間”……でも、たまには振り返っては見ませんか…?
ーー…そう、アルバムでも見ながら…。
きっと素敵な答えが帰ってくる事でしょう…。
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