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36話  うひょ~お米様

今回は食にも絡めようと思います。

 侯爵家で話してからが大変だった。


 まず都市の南門から、クアト山脈まで黒セラミックで街道を舗装していく。北側の山脈から順に黒セラミックで太さ3mの長さ30mの杭を大量に作っていく。朝晩に商業ギルドに行って計画を練っていく。ギルドに鍛冶工房や縫製工房、職人達など巻き込んで打ち合わせです。


 最近は、ラナとアマリーでペアになって、各店や支部などに物資の搬入など手伝ってくれて、助かっています。フィースは我が家の留守を守ってくれてます。

 フィースは光の大精霊の為か、女性や子供に受けが良い。家にはミノちゃんズや保護された女性達が居るため、明るい空気になってとても良い。ただスケルトン達には怯えられてるらしい。


 そんな中、龍の里で相談して4体ほど、山からの木の切り出しの護衛に来てもらった。黒セラミックで杭を作っていくと、どんどん山が低くなるので、最初から木を風魔法のカマイタチで刈り取り、そこらへんに転がして有る。

 その転がした木を、都市の外壁まで運ぶ仕事を都市の人足でお願いして、山間に近い所を龍の4体に護衛と魔物討伐を頼んでいる。


 黒セラミックで大きな杭を作っているのは、河川の氾濫をまず何とかしないといけないので、この工事に使おうと思って作っています。


 川の上流から川幅より広い幅の土手を土魔法で造り、その土手に黒セラミックの杭を打ち込み土手を補強する。同時に土手の川面に、黒セラミックで面としての補強もする。これを下流に向かって少しづつ広く、高くしていき全長900kmの2本の川の治水工事を2ヶ月に渡って行った。

 さすが魔法が有ると、すごく作業が楽で、土や泥、岩などが思いのままに、移動と加工が出来て楽しかった。

 ラナが病気の時、龍の里に飛んだ時より、この2ヶ月は魔力の消費が多く、良いトレーニングにもなったと思う。


 そしてこの作業が1ヶ月過ぎた時、あれを川辺で発見しました。


 最初は、ススキだと思っていたのだが、近づいてよーく見るとお米です。そお、お米!!


 日本人のソウルフード、イッツオコメです。思わずその日は、お米の穂を河川敷でずっと収穫してしまいました。

 近くの村に行き、これを栽培してますかって聞いたら、そんな雑草は作ってないといわれた。お米をバカにしてはいけません。

 村長に頼んで脱穀してもらい、火と風の魔法で乾燥させ、すぐに籾殻を取ってもらう。出てきたのは細長いお米で少し大きかった。インディカ米?

 村でよく食べられるスープを作ってもらい、そのスープを砥いだお米がひたひたになるまで注いで、直火で炊く。沸騰したら火を弱め中火で炊き、蒸気が出なくなってきたら余熱で蒸らす。どうかな?


 悪くない。味付きお米だ!


 簡単なスープだから、味は単純だけどパエリアに近い。これなら十分ピラフやチャーハン、炊き込みご飯が作れる。


 村長さんと奥さんに試食してもらい、結構おいしいと評価してもらう。奥さんには、炊くときのスープの美味しさによって、お米の美味しさが上がっていくのを教えておいた。


 侯爵家に飛んで確認です。


 「ドニス殿、この穀物を栽培している地域は有りませんか。」


 「おや、どうされました。ライト殿は今河川工事中だとうかがっていたのですが・・・。」


 「それなんですが、川岸でこの植物を見つけたんですが、どこかでこれを栽培している所を知りませんか。」


 現物の米の穂を見せてあげる。


 「これはクオーメの実ですね。確か栽培はされていないはずです。飢饉などの時非常食になったりするらしいですが、どうかしましたか。」


 「この穀物は単体では余り美味しく有りません。逆に言えば、おいしいおかずやスープで炊くこと、味付けでいくらでも美味しくなります。あと、ここの地域ぐらいの冬でも有る程度暖かい気候なら、年2回の収穫が出来ます。良ければ調理しますので試食してみて下さい。」


 調理場を借りて、調理することにする。アマリーが料理好きなので、呼んでみると直ぐにきた。


 調理場で、料理人が見ている中、アマリーを助手にして、白飯、海鮮パエリア、肉系チャーハン、あっさりスープおかゆ、炊き込みご飯を作り。食堂で大試食会を開催。

 先に白飯を食べてもらい、基本の味を覚えてもらい、それからそれぞれを食べてもらう。その後濃い味付けの肉そぼろをおかずに、白飯を食べてもらう。


 すごかった。侯爵家の家族や使用人たちが寄ってたかって食べ、綺麗に完食しました。結構作ったけど。夕飯食べれなくなるぞ。


 「この様に、味付けは何でも良く、調理法は炊く、炒める、煮込む、揚げる、焼くと自由に出来ます。ちなみに歯ごたえの有る、菓子にもなります。」


 菓子は、せんべいやあられですね。


 「この穀物は、水耕栽培で、水が豊富にあれば何処でも栽培出来ます。パンに比べて、腹持ちが良いのが売りですね。」


 その後栽培法を詳しく書き記し、協力できる村があったら、水路やため池を作るのを協力することを伝え、この日は終わりました。


 後日、協力してくれる村が4つ出てきたので、早速行って、農業指導と、土魔法で水路ため池を村に作ってあげました。

 これで来年の夏には、米がたらふく食べられる。


 今年の分は、川に近い町の冒険者ギルドに、常時採取依頼を出しておきました。穂先の状態で乾燥してなくて、10kgで400C(4千円)です。自生している場所を知ってる冒険者には、かなりの収入になったようです。つわものだと1日1人当たり8万C稼いだ冒険者もいました。


 この分は乾燥させて、種として村に配ったり、自分達の食用にしました。


 ニーレセンの都市でのライト商会店舗は、販売の方は簡単な魔法具や武具を2階部分で、調味料や香辛料、食品を1階部分で始めています。この店舗は、エルフの国からクレイネイリーさん(エルフ男性)が10人ほど連れて派遣され、現地で50人の従業員が雇用されています。

 そして、新事業としてはエルフの国から、盗賊被害にあった女性達を中心に50人来ていて、代表は同じく被害から助けられたエマさん(人間種女性)です。

 

 エマさん達は新事業を始める土地の選定からやってもらってる。中での販売商品開発や、建物の建て方、敷地内の各配分など多岐に渡っています。

 

 新事業はズバリ、遊園地とリゾート地の2つです。


 エマさんと幹部級の方、商業ギルド職員、ギルド長、ドニス殿、俺で、まず土地を都市の西隣に湖に面して、半径5kmほどの土地を確保した。

 都市の外、東側にお願いして新たに領主である、侯爵家の城を建てて貰い、今までの屋敷跡地は、都市での宿泊施設を増やしてもらうことにした。

 更に東にキャンプ場や、水浴び場や舟遊び、アスレチック、魚釣りなどの場所を湖に面して確保しました。

 遊園地の土地や、キャンプ場の土地は基本賃貸にして、20年単位で侯爵家の許可の元貸し出しされる様にして、毎年侯爵家に賃貸料が入る様にした。


 本体遊園地は、基本は体験型アトラクションをメインにして、冒険者、貴族、王族、お菓子屋、パン屋、彫刻職人、鍛冶屋、など様々な職など体験し、乗り物や観覧車、ボート、大型船、観覧車、メリーゴーランドなどで遊んで、中でケーキやアイス、お菓子に他の国の料理、新しい料理、を食べてもらい、ぬいぐるみや、模造剣、おもちゃ、お土産でこの地域の産業にしてもらう。

 乗り物は水車の動力を使おうと思ってる。


 これを思いついたのは、盗賊退治をしている時、この世界が辛い事は多いのに、楽しいことや面白いことが少ないと感じたのがきっかけです。

 ただ、少し大変なのは、こういった施設でネタとして、ファンタジーの分野が使えないことかな。周りがそのまま、ファンタジーだし。


 こんな感じで準備をしていく。


 来年の夏までには、開園したいと思う。


 ちなみに、都市の住人だけでは人足が足りず、首都のスラムの人達に転移で期間限定労働者として2千人程来て貰ってます。


 少し経済に貢献してるかな。


 この国に来て、迷宮に潜っていない気がする。



 

何時になったら迷宮に行くのか不安です。何かニーレセンのイベントに詰め込みすぎました。

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