33話 新たな皇国の1歩
感想、ご指摘ありがとうございました。大型店舗の危険性の指摘はとても参考になりました。自身は、貧困層の救済や、食の充実での活力の向上、冬場の閉鎖空間内での経済改善、冬場の餓死者の減少、後でネタにするかもしれませんが、貧困での借金での奴隷売買の減少を良くしようと考えていたので、新しい視点をもらえてうれしかったです。
書いているのが私だし(笑)人類救済など壮大なテーマは無理なので、いつの間にか力を持ってる、主人公を使いプチ世直しが出来たら良いなと思っています。
盗賊退治をはじめて3ヶ月。やっとこの国の、主要都市32箇所を廻り終えました。
一番大きかったのは最初の団体で、内陸に行くに従って、規模が100人位になって行きました。余り規模が大きくなると、騎士団などが派遣されるらしく、これ位の規模に収まっているらしかった。
それでも、盗賊の個数は内陸の方が密度が多く、殲滅に手間取りました。
この3ヶ月、250団体の延べ1万5千人の盗賊を退治した計算になります。
結局、250団体の内、たまたまその時女性達が居なかった、2団体以外は全て女性達に復讐されていました。この世界の女性達は、身近に人の死があるからか、心が強いのか、ほとんどの人が復讐を、人を殺すことをためらわない。俺の方が、凹んでいたくらいです。
もう一つ、これ重要なんですが、この世界、性に対してすごくオープンです。
ラナ達が特殊なのかと思っていましたが、どうも違う様です。
助けた女性達がすごいのか、社会に復帰していく女性達のほぼ全てが獲物を狙う目で俺を見ます。直ぐに手足を絡めてくるし、柔らかい物を押し付けてくるし、果ては直接言われました。
「ライト様の子種を下さい。」とか「奥様達に飽きたら私はどうですか。」とか「夫婦生活に変化をもたせるのに、私とどうですか。」等です。
その他でもすごい。
例えば、面識のない商店の奥さんが14歳ぐらいの娘さんを連れてきて、
「初物で、良ければお前さんの好みに育ててみて、愛人にしてはどうかね。」って言って進めてくるし、娘さんは真っ赤になってもじもじしながら、嫌そうじゃ無いし。
極めつけは、知らないおっちゃんが自分の奥さんを連れてきて、「うちの母さん、あっちの具合も良いし、見目も良いしどうだい。試してみちゃー。」ていって、奥さん押し付けようとするし、奥さんは獲物を狙う目でこっちをねっとり見てるし。これアウトじゃ?
他にも自主規制で表現できない物もいっぱい在る。
全ては俺が、エルフの国の大通りを一人で歩いている時に起きている。
このエルフの国が特殊なのかと思ったが、このごろ行ってる人の国の都市でも、昼間から花を売ってる人がいるし、奥さん方の井戸端会議の内容が放送禁止系だったりする。重婚の認識が法律にも無く、甲斐性さえあれば、妻が複数いるのは当たり前らしい。庶民は生活が大変だから1人の奥さんがいるけど、それも決まりではないらしい。本人達の自由らしい。
文明が遡ると、その傾向が強いが、この世界はそれが極端になってる気がする。魔物の存在などで、死亡率が高い為に自然とこうなったのかもしれない。
話がそれてしまった。
盗賊退治で、少し気になることが出た。
たまに盗賊達がやられる前に、貴族や、騎士団の名前を出す時がある。
「俺達に手を出したら、何の誰がしが黙ってないぞ。」
て感じです。ありがちですが上前をはねてる貴族や、袖の下を貰ってる騎士なんているんだろうな。一応メモして、記憶してあるが、全部を鵜呑みにしないけど、火の無いところに煙は立たないの言葉もあるし、用心するに越したことはない。
そしてトスラト皇国の首都トスラトですが、今回はラナ達と話して、何時もと違った切り口で都市に入る事にしました。
何時もは、商会として店舗を設けて、そこを足がかりにして活動していましたが、今回は裏社会から入っていくことにしました。って言っても、ただ暴力組織から片付けて、安全を在る程度確保するだけの事です。
まずは冒険者ギルドに行って、手配書を全て貰い、一番大きな組織にあたりを付ける。この都市は、直径20kmのほぼ円形の城砦都市で、中心より北寄りに直径5kmの皇城や貴族、上流階級の住む円形の城砦を内包している。迷宮は北の端に有りここが冒険者ギルドの首都本部で、都市が大きい為西、東、南にそれぞれ派遣所が設けて在る。あたりを付けた組織は西と南をほぼ傘下に置く組織で、トップ20名が賞金首になっています。ちなみに面積は、ほぼ都市の半分近くになった。
今回は、アマリーに手伝ってもらうことにした。
相手の範囲が広すぎて、時間が掛かりすぎる為、アマリーに闇の眷属で、影の魔物を無数に召喚してもらった。この魔物は戦闘力はほとんど無いが、1cmほどの大きさで、影から影に移動が出来、光の属性武器か、魔法でないと倒せない。ほとんど存在感が無い為、潜入、捜査向きで、1匹で攻撃しても精神攻撃しか出来ず、ちょっと気分が悪い位にしかならない。ただこれが30匹以上が取り付くと、たいがい、発狂死か自殺してしまうほど極悪な精神攻撃になるそうです。
召喚者と召喚獣が精神的に繋がっているのを利用して、賞金首の人たちを探してもらい、その影に1匹ずつ入ってもらう。
後はアマリーに、家から念話で位置を教えてもらう。これで取りこぼしをなくす。
さて始めますか。
この集団の本拠地は、都市の中央南よりの住宅街の元大商人の邸宅を、どうやってか手に入れて、そこを拠点にしていた。
強化を全てと、探査の魔法を常時掛けながら、正面門から普通に入っていく。
「お疲れさん。」
意外とこれで、入れるもので、大概は怪しまれない。今回も大丈夫でした。
まずはボスからです。
建物の一番上の3階で広い部屋に5つの反応と、その5つが賞金首というアマリーからの念話の情報で、そちらに向かう。
扉の前に警備で2人いるが、土の魔法で拘束して中に入る。
黒椿と黒桜を刀にして、中の5人の首順番に刈り取る。首は闇に収納しておく。アマリーの誘導でこの建物の中にいる残り7人の首も狩っていく。途中で出てきた手下達は土の魔法で順次拘束していく。
建物内の12人全員の賞金首を倒して、首を回収し、この屋敷の大広間に移動して、そこの椅子に座る。土の魔法を解除して、開放した手下達に、
「今から俺がここのボスになる。生きてる幹部達全員と、そのサブリーダーと補佐ぐらいまで緊急招集を掛ける。1時間以内に今言った全員を召集しろ。」
と指示して待つ事にする。
残っている非戦闘員らしい人たちに、テーブルと椅子を来るだろう人数分用意させる。
揃うまでに、5回ほど攻撃?された。4回は直接戦闘で、攻撃魔法は魔力障壁で無効化して、武器攻撃は黒椿と黒桜で全て切り飛ばしました。残り1回は、用意させたお茶での毒殺でした。これは覚えているだろうか、状態無効の魔法具で毒を無効化して、入れた本人の目の前で、そのまま美味しくいただいた。ちなみに舌がぴりぴりする。
この魔法具、家族で装備して、新たな食感探しに地味に役立っていたりしている。
1時間後、集まってきました。
残りの8人が席に着きました。取り合えず8人を土の魔法で拘束して、魔力で此方に浮かして運び、8人の首を取る。中には太った女性も1人混じっています。
白い炎を出して、8人の胴体を消滅してから、テーブルに20人の首を並べておく。
これで、トップがいなくなった事と、賞金首は狩られる事を少なくとも伝えられます。
今昼時です。
これから長い話し合いが続きました。
すみません。1話でまとめ切れませんでした。次回は話し合いの模様がはいります。多分このグループのまとめで合計3話ほど使いそうです。