20話 神様って結局
今回は神様について、軽い乗りで書いてみます。エロ表記があります。気を付けて下さい。
昨日は結構ハードで、朝、東地区に警備部のケスネルさんと向かい、アジトに行くと200人弱に出迎えられた。この人数だとホールに入りきらなかったので庭で説明会、アンド結成式の宴会?をしてやり、ケスネルさんに後を頼んでいく。
商業ギルドに行き、ランクアップをしてもらい、2Sランクにして年会費を払い、国王と筆頭魔術師と錬金術師、鑑定士、同時又長時間の面会をギルドの担当のラスネールさんに手配させる。あと南地区に高級レストランタイプの店舗と北と西地区に各2店舗庶民食堂タイプを選別させ従業員も手配させる。
本部に行き、セミールさんに東地区も組織が加入したことを伝え、警備部の統一装備を考え騎士団の1ランク下の防具に、警棒と金属補強した棍棒を支給することにする。
その後、セミールさんに言って龍人の国ドラゴランの首都を知っていて信用できる商人の紹介をしてもらう。
来たのは、龍人の行商人でトラミーズさんと言い、女性の商人さんでした。20人規模のキャラバンの主で、龍人の国とエルフの国を1年ごと行き来しているらしい。
用件を伝える。ライト商会の龍人国店の総責任者にならないか聞いてみる。取り扱う商品は、エルフの国の生鮮品、香辛料、調味料、迷宮探査品、食堂など総合的に扱うこと、鮮度が真冬でも最高なこと、3日に1回必要分商品が手に入ることを伝えておく。
各種細かい条件も話し、10日後にでも返事下さい。と言ったらその場で了承してくれた。もっと時間をかけて、みんなに相談してみてはどうか、といってみたが、聖龍様のお手伝いが出来るのが光栄だそうです。
こんな所で、市場や商店街での羞恥プレイの成果が・・・。
前にいったが、同じ系統の種族系だと一目で分かるらしい。母さん、完全人型だったのに。もしかして、首都にいる龍人たち全てが知っているのかと思ってトラミーズさんを見ると、にっこり笑ってうなずかれてしまった。
少し話して、商業ギルドに行き、トラミーズさんのカードを発行してもらい、20日間を使って龍人の国にいく準備と、こちらの商会でやっている事をトラミーズさんと商隊のメンバーに知ってもらう時間に使う。トラミーズさんのカードにも1000万C入金しておく。
なんで急に龍人の国の話になったかと言うと、昨日ふと闇の中を確認した時、保管した物がすごいことになっていたからです。例えると、扉2枚ほどのスクリーンに普通のパソコンの文字で品名、数量をびっしり書き込んだ感じに近かった。
少しでも消費する場所を増やさないと、もっとひどいことになりそうです。
この日も少し時間があったので、首都の南側にある精霊湖の港町に行って見ました。
淡水の魚の塩串焼き・・・素朴でおいしいよね。
空を飛んで10分ほどで到着し、市場の方に歩いていくとすごい人出でした。この感じが活気があってとても大好きだ。
ひやかしながら歩いていると、おもしろいものがいっぱいだった。まずは、ウーパールーパーの手足が8本に目が4つの串焼き、味は全くのうなぎ!白い米をくれ!
次、見た目、身の色、味、まったくのサーモン、しかし、体長5M!!そこにあった2匹を丸々買った。スモークサーモンか鮭トバを作ろう。
次、ザリガニ、でも30cmで色が黄色、この世界に保護色はないのか?まさか警戒色のつもりか?
次、錦鯉、サイズ普通、ただ全身パステル色。何でこいつらが自然界で生き残れるのだろう。
次、おたまじゃくし、サイズ50cm、緑色、体の半分が口。蛙の魔物の子供か?
最後、これが一番ショックだった。半漁人の顔、長い髪、女の人の胴体、腰から下が魚のしっぽ。これが口にフックを掛けられ吊るされて、包丁で切り売りされていた。れっきとした魔物で、この世界の名前はセイレーン。保健室の標本よりグロかった。
最後がひどかったが、おおむね楽しんだ。
転移で家に戻って入ると鼻血の海にしずんだ。
・・・ラナ母さんと、アマリリスが裸エプロンしていた。
・・・だれだ、この知識を2人に吹き込んだのは?そして、この2人は俺に何を求めているんだろう。
そして、この日は意識を失った。
そして、今日。
迷宮の280階からスタートし現在290階、ボス部屋に来ている。
この階のボスは、前に魔の森で倒した亀の魔物の強化版。頭はドラゴン、目は4つ、首1つ、甲羅たぶんミスリル、鱗たぶんミスリル、足8本、体高15m。
この魔物はきつい。魔法が効かないか耐性がとても強いか、何しろ魔法が意味が無い。プラス、硬い。そして、8本足で早い。音速近くスピードが出ている。光の転移は、魔力を察知するのか回避する。
ただ利点も有る。向こうの攻撃もほとんど効かない。光の防御魔法に魔力の障壁、黒ビー玉の防具でほぼ防いでる。ほぼなので、時間が掛かるほどジリ貧になっていく。
だから考える。
甲羅の隙間効かない、甲羅と体の隙間効かない、関節効かない、脇腹効かない、あご下効かない、目避けられるか目蓋で効かない、なら最後は、口の中だな。
口を開けるのは、ブレスの時と噛み付きの時。ブレスの時はきついから、噛み付きのときだな。
噛み付きをするのは、首元に攻撃されて、口と俺の延長上に奴の甲羅以外の体がある場合いだな。
かれこれ1時間、こいつと戦っている。そろそろ終わりにしよう。
亀型ドラゴンが突っ込んで来るのをフェイントでかわし、右前足付け根に着地し、機会を待つがこんな時に限ってフェイントで振り落とそうとする。しょうがないので、首元に効かないのが分かっているけど、刀で切りつける攻撃をあえて繰り返す。
きた!噛み付き攻撃!
音速魔法で、口の中にダイブし黒椿と黒桜を脳天に向かって突き出しながら、魔力を込めて刃刀身を伸ばす。
ガキン!!
2mほどで伸びるのが止まる。頭蓋骨か皮膚に到達した模様。あとは両刀をえぐる様に振り回す。
2・3秒でドシンというショックと共に、動きがとまったぽい。しばらく待つと光って消えた。
久しぶりに苦戦した。この攻撃方法はよだれでべちょべちょになるので、迷宮外では使いたくない。迷宮なら魔物が消える時、よだれも消える。
しっかし、こんな魔物、人種に倒せるのか疑問に思う。ここまでの入手マジックアイテムや武具を組み合わせてシミュレートしてみる。なんか無理ゲーっぽい。攻略法さえ考え付けば、チーム6人なら何とかなるのかな。チーム戦したことないので分からん。
まあいいや。ドロップ品を回収する。角2本、牙20本、瓶入り目玉2個、1mの魔石10個、瓶入り心臓1個、爪40本、鱗付き皮10枚、鱗200枚、甲羅1枚・・・すげー!!
最後の甲羅、高さ10m長さ12mのゾウガメの様なこんもりしたタイプの甲羅。こんなの何に使うんだろう?俺に核シェルターでも作れと言ってるのか?
宝箱は、白金貨500枚、完全回復薬5本だった。
お金が又出た。5億Cって、地球で50億円ここの神様インフレでも起こしたいのか?
少し早いが昼食を取り、お茶を飲んで攻略を開始する。ここからは何かしら弱点の予想できる魔物だったので結構楽だった。
ついに300階最終階層です。なんで終わりと分かるかといえば、入り口にある神像の台座に『がんばれ、300階!』とメッセージが彫ってあるからです。
最終ボスは・・・白い身長180cm透ける光る衣をまとった女性。
くそ!なんて恐ろしい攻撃なんだ。攻撃を警戒して観察すると、すごい女性の裸体がみえてしまって、集中できない。刀で攻撃しようとしてもためらいがでかすぎて攻撃できない。
15歳の肉体と34歳童貞男の精神の弱点を突く視覚的攻撃。動くたびに揺れるDカップ以上有る胸、蹴り攻撃でモロに見えてしまう秘所、それを本能的に目で追ってしまう俺自身。男ならしょうがないって、男性諸君なら分かってくれるよね。・・・それとも俺だけなのかなあ?今度花街に行って経験しよう。こちらでは、もう大人扱いだし、女性経験が無くて今後同じ様なめに会いたくないし。
せめて下着ぐらい着けてくれてればなんとかできるのに。
相手の魔力は、亀ドラゴンの2・3倍、目は赤く光っているので魔物、力は亀ドラゴンより少し下、光の魔法攻撃をしてくる、転移を頻繁にする、肉弾攻撃と魔法のコンビネーションを使う。
こちらは魔法攻撃は集中出来ず、刀の攻撃がためらいがあって、気と魔力障壁だけは本能的に張っているのでなんとかもってるだけで、亀ドラゴンより光の防壁がない分ダメージが多い。30分はかれこれ戦っている。
やめた!一旦仕切り直すことにする。
攻撃は一切考えず、逃げることだけに集中し、探査の魔法を出来るだけ詳しく掛ける。
何か変なことに気付く。ほんの微かな魔力の揺らぎ、違和感、以前同じ感覚を味わった感じ、考える。
・・・アマリリスだ!あの時と感じが似ている。あの時よりもっと微かな魔力の糸が、奥のただの石に見える10cmほどの石に繋がっている。分かれば簡単!
攻撃に押されるのを装い、石に近づき、石を挟んで女性に刀で攻撃するフェイントで黒椿と黒桜を石に突き刺す。
キンッ!!
という甲高い音と共に石が割れて女性が倒れる。女性を探査魔法で調べたが異常が全く無く、魔力の違和感も消えていた。でも女性が光って消えない。宝箱も出てこない。
その代わり、黒椿と黒桜が虹色っぽい黒色の光を放ち変形した。進化したみたいです。
黒椿が黒い柄に金の蔦の縁取り模様で、黒ビーズ色の20cmの刀身に、黒桜は黒椿の銀タイプになった。腰のベルトには、鞘が両腰にいつの間にか下げられていた。重さを全く感じないので手を離してみると、ズン!と言う音と共に石畳にめり込んだ。今までどんな攻撃でも、傷1つ付かなかった迷宮に傷が付いた。拾って壁に刺してみると刺さった。試しに亀ドラゴンの鱗を出し切ってみると、何の抵抗も無く切れた。
しばらく黒椿と黒桜をいろいろ試した。形が自由に変わり、この世界に無い拳銃、バズーカ、機関銃などにも変わった。只、弾は、俺の魔力を使って濃くして撃ち出しているみたいだ。
それと、特性が読めなくなった。【体力吸収】などの特性が読めず、付加することも出来なくなった。
ふと気付くと奥に扉が出来ていた。
女性を置いていくのもなんなので、お姫様抱っこでなるべく見ないようにして扉をくぐる。すごく暖かくて柔らかかった。何がとは言わない。
パン!パン!パフ、パフ、ドン!ドン!
行き成り音がして、頭に何かが振り注ぐ。
「おめでとう!あなたが私の創った迷宮達成第1号者よ!」
なんとなく分かっていた。ネタとしか思えない魔物や、何個かトラップ宝箱にメモ用紙ではずれと書かれた紙があったから。
目の前に、入り口にあった女神様が190cmの身長で立っていた。ただ、頭にパーティー用のキラキラ三角帽子に手には、使ったクラッカー3個を持って、ラッパを首から提げて、腰には小太鼓を付けてる。部屋は万国旗(この世界の?)とミラーボール、色紙テープで飾りつけられてる。
・・・神に対する神々しさ、威厳、荘厳、神性、・・・後俺が持ってたイメージ全てが崩れていった。・・・何かこなければ良かった。
「そんなこと無いわよ。イメージなんて、人間種が勝手に付けて受け継いできたものだし、私達の本質ではないわ。
別に敬ってもらう必要もないしね。あなた方人間種より高位次元の生命体なだけで、感情も喜怒哀楽もあるし、ただ時間の流れと感覚、力の規模、空間の認識などがちがうだけよ。
分かりやすく言えば、力を持った、中間管理職ってところかしら。」
「・・・分かりました。普通にはなしますね。
少し疑問に思ってたんですが、ここって神様の遊び場ですか?」
「あら、気付いた。すごいわね。そうここは、それぞれの神が常時力の一部を接続して認識している、遊び場兼実験場なのよ。」
「実験場?」
「そう、実験場。新たな神を生み育てる事を、最終目的にした場所よ。今ではけっこう遊びがメインですけどね。」
「話が変わるけど、この迷宮で出てくるドロップ品って、この星のどこかから持って来てるんですか。普通、物事は等価交換のはずだけど?」
「いえ、あなたは知ってるのね。面白いわね。ドロップ品はこの惑星外の太陽系のどこかから転移させてるの。」
「そんなことして大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ、さっきの話の実験場が関係しているのよ。食物連鎖を考えると分かりやすいわ。より強い生物が生きる為に、多くのエネルギーを必要とするわね。迷宮や自然界で強くなる生き物たちを維持していくのに迷宮から新たに質量エネルギーを補充してあげないと、強くなった種の維持でこの星のエネルギーが尽きてしまうの。極端に言えば、神が1人生まれたら、星が1つ消えてしまうわ。
迷宮は各地の神々が、この星を守る為の装置でもあるのよ。」
「よかった。最低でも自然には影響しないんですね。」
「ええ、気にしなくてもよいわよ。それはそうと、達成のお祝い品なんだけど、ボスを倒す以外でクリアーすると思ってなかったから、宝箱が出なかったのよ。よければ、等価で何かほしいものは無いかしら。なんでもいいわよ。」
なんでもって言われると困る。衣食住はほとんど満たされてるし、と言うと贅沢品や嗜好品かな?
「あら、あなたの思考の中にあった物で似たものがあるわよ。ほら、これよ。隣の大陸の南側の人跡未踏の密林に自生している植物の実よ。あちらの大陸ではルコの実っていわれているものよ。食べてみて。」
出てきたのは50cmはある、マンゴーに似た、真っ赤な実で割ると中心に1個種が有り果肉は真茶色だった。食べてみると・・・ミルクチョコレート!!
あのチョコの味で食感、口当たり、とろけ具合、少しビターな感じだった。
「これ!これお願いします!!」
闇の口を広げてそこに入れてもらう。女神様の手からルコの実が、どかどか闇に放り込まれる。10分経ったがまだでてる。30分経ったがまだ止まらない。・・・え~と、闇を調べてみるとすでに、何百万トンと入っている。
「後どれだけ掛かるんですか?」
「後2時間ほどで終わるわよ。」
止めてもらい、残りは考えて商会の店舗どうしで話が出来る電話みたいな魔道具をお願いしたら200個くれた。ギルドが持ってる通信機は隣国位までしか通じないが、これはこの世界どこからでも通じる高性能品でした。
それから色々女神様と話をし、この世界の雑学みたいなものを情報としてもらった。途中、女性が目を覚ましたが、俺を見たとたん濃厚なキスをされてしまった。
腕を首と背中に回され、綺麗な長い足を1本腰にまわされ、もう1本は俺の足に巻きつけられ体全体を念入りに擦りつけられてしまった。
この間も一時も唇も舌も離されないで、全ての唾液、全ての吐息を吸いだそうとする、その反対に、女性のほうからも、大量の甘い唾液が流し込まれる。
女神様の方を見ると、両手で顔を隠して、指の間から両目でがん見していた。
女神に言って引き離してもらい(俺の力で外れなかった)、やっと開放される。女神様に、交尾すればいいのに、と言われた。少し殺意が沸いた。
俺も男だから、部屋や、森など人目が無かったら、確実に大人の階段を上がった自信が有る。たぶん理性が飛んで、本能でしてしまったと思う。
でもだ!!行為に無関係な、この世界の管理者の面前、神の前でのオープンプレイはどうしても出来ない。出来ないんだ!!
心の中で、血の涙を流した。
女性は、薄く光る白い髪、白い肌、薄い蒼の潤んだ瞳で自己紹介してきた。名前は、フィースニアフォールシア(長いからフィースと呼ぼう)といい、光の大精霊だそうだ。
時間も夕方になり、帰ることにする。
フィースが潤んだ瞳に甘い声でいつでも呼んで、と言われた。ふと見るとフィースの股間が大洪水になっていた。
女神様には、いつでも遊びに来なさいと言われた。
外に出ると、夕方になっていた。ふと見ると俺の股間がべっとり濡れていてすごい雌の匂いがする。
周りの冒険者達がこちらをじろじろ見ているので、すぐに精霊湖に飛んで服を洗って着替え、体を綺麗にしてから帰った。
家に帰ってしばらくすると、ラナ母さんとアマリリスが目が据わってきた。・・・怖い。
両腕をホールドされ、風呂場に叩き込まれて、全身をひりひりするほど擦られて洗われてしまった。
そのまま、無言でベットに放り込まれて、寝かされ部屋から出て行かれた。
ご・・・ごはんは?
この晩は闇から出した果物だけでした。
次回は、やっと王様に会います。