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10話  村が町?

閑話の様な話です。エルフの村の発展具合を描いています。

 転生してから13年。エルフの村がかなり大きくなってきた。


 始めは30軒ほどの村だったのが、今では100軒ちょっとの民家が立ち並んでる。始まりはやはり、農作物が原因のようです。


 長老さんや村の中心的住人に集まってもらい、栽培法や、農法、食べ方までレクチャーしたとき、胡椒以外の農産物は、近隣の村にもどんどん栽培を教えてあげ、胡椒を村で共同管理にして特産にしてはと、提案してみた。収益は、村の井戸や、建物修復、集会所みたいな共同のものを立ててもいいし、関係者で働いた分分配してもいいし。


 結果、2年目から大黒字で、初めからいた住人達の家はレンガ造りの立派な家になりました。もちろん、住人同士は胡椒を格安で買える様にしてもらってます。


 もともと、ライト生活用品、塩、海魚、高ランク魔物の角や皮(俺や母さんの食べないもの)等を、仕入れに来る商人がいたので、うわさを聞いて町から移り住んでくる人がいたり、近隣の農家さんが、栽培したものを行商人に販売しに来たり、商人の護衛で来た冒険者たちが、村の近郊が良い狩場なのを発見して街で広めたことで、冒険者たちが来るようになったことや、村での食事がとても評判が良いことなどいろいろ重なって、今の発展に繋がっていると思う。


 人が集まれば、商売も成り立つので、商店も増えてきた。


 元から在った雑貨屋は、いつの間にか店舗の大きさが3倍になっていて、たまに大口の注文で万単位で発注するのは勘弁して。


 服屋さんが2軒できてエルフの人たちは結構、おしゃれになってきた。


 酒屋兼酒場が2軒出来、夜冒険者や村の人たちでかなりにぎわっている。


 宿屋が3軒出来、冒険者や、商人さんたち、遠隔地から農法を学びに来た農家さん、偉い学者さんなどでにぎわっています。


 大きな鍛冶屋さん1軒、ドワーフの人たちが来て、民家を立てたり、冒険者の装備の治しや新たに作ったりなど忙しそう。俺たちが、高ランク魔物の素材を優先的に回しているので、ここらでありえないほどの装備品が売られていたりする。

 母さんと話したけど、良い装備が手に入れば魔物の襲撃でエルフさんたちに犠牲者が出にくくなると考えたので、俺たちで、素材を小まめに提供している。


 あと、冒険者ギルドの出張所が1年前に出来ました。母さんは白龍のため、俺はまだ13歳の為、登録が出来ない。(この世界、成人が15歳から)


 長老さん達年配のエルフさんは、最近色々な果実酒を作って楽しんでいる。こんな事も特産に繋がっていくと思う。


 農業の話に戻って、作物に回復魔法をかけると、成長が促進されるのが分かり、自然に愛されているエルフさんの効果と、堆肥や腐葉土、現代農法を織り交ぜると、年3~4回の収穫が出来ることがわかった。


 ファンタジー世界、恐るべし!


 それと、2年ほど前に村で密かに恐ろしい計画が進行していた。


 村の発展に貢献した、白龍と少年の銅像を立てると言う、身の毛もよだつ計画だ!!


 計画を知ったのは、銅像を街に発注をかけた後だったので阻止できなかったが、中央広場への設置だけはなんとか阻止し出来た。


 その銅像は、今は集会所の広間に飾られている。たまに、エルフの老人が銅像に手を合わせている。・・・見なかった事にする。


 その代わり、『白龍祭り』をやる?ことになった。銅像を広場に飾らない代わりに半分強制だった。


 村に余裕がかなりでき、お祭りをする為の、神輿扱いされただけだったが、ラナ母さんが楽しそうだったので、はずかしいのはがまんした。


 年々規模が、でかくなってるのはしょうがないが、祭り近くになると俺も母さんも、ただ飯はまずいので、差し入れ用の、魔物の肉や、魚の差し入れの準備で結構いそがしくなる。


 今年で3回目で、去年は芸人と、屋台が4軒ほど来ていたから、今年はもっとすごくなるんだろうな。


 

 村もどんどん変わってきたが、自宅も細かく変更と改築しています。


 まずは、完全洞窟だったのを、整地して平らにし、内側を黒セラミックで完全ドームにし、母さんのベットを、少し高くしました。ドラゴン用のお風呂を造り、母さんと兼用の台所と、食品庫(氷魔法でいつも低温)、燻製などを作る部屋など造りました。

 玄関は黒セラミックでひさしを造り雨風を入りにくくしました。


 奥に通じるひび割れは、2つ有りましたが、1つは50mほど下ると30mぐらいの大きさの地底湖になっていました。スライムが数匹いたので駆除して、土魔法で階段と通路を造り、ここで醤油の製造をしています。


 醤油は、少し塩分効きすぎのような似たものが出来たので、今は、容器に入れて『ライトソース』として雑貨屋で販売しています。

 にんにくと醤油でお肉を焼いて試食してもらったら、ばか売れした。村の消費分は低価格1リットルで100C(1000円)で供給している。


 もう1つのひび割れは、今100mほど探索したけど、今のところまだまだ先が有りそうです。ただこの探査は、たまに、水晶やエメラルドの原石が採れるので、鍛冶屋に売って小金を稼いでいる。


 前に逢った、風龍のフィオドルさんが年に1~2回尋ねて来ることも有るのでよけいにキレイにしている。


 そんな、こんなで、環境も少しずつ変わって来ている。


 

 

 

次回は、サブキャストを追加する予定です。

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