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「ミスター・ヴェーダ 〜発動篇〜」
「なるほど、シーリンさんと、喧嘩して家出してきたのですね。喧嘩の理由は、おやつのイチゴ大福のイチゴを食べられたからなのですね。確かに、それでは、上島がいなくなったダチョ○倶楽部か、うざくなくなったスザクのようなもので、ただの大福になってしまいますね…」

 ヘルメットを脱いで、何故か、口調が学校の先生みたいになったティエリア。彼は、何故か、砂漠のど真ん中に居たマリナ・イスマイールの事情を聞いた。
 彼女はうなずきながら、とりあえず、座っていた。
 何故か、正座で。

「しかし、ファンフィクションとはいえ、私のような性別がハッキリしてないキャラクターと出会い、なおかつ、非R指定の作品なため、あなたとは同人誌のような展開は出来ませんよ」

 腕を組みながら、ティエリアは、純粋なファンから反感を買うことが怖い作者の真情に触れた。これは、作者が一番怖がることである。
 同時に、ガンダムがないので、どうしていいのか解らないため、この砂漠をウロチョロしていた。
 腕を組んで、顎に手を置きながら、ティエリアは…。

「ああ、それにしても、ヴァーチェがあれば…」

 と、愛機のメタボリック体型のガンダム、ヴァーチェがない今の現状に嘆いた。
 あの重火器だらけの贅沢ボディのガンダム、ヴァーチェ。他の3機と比べて、武装が多い上に、火器類はすべて、強力な威力。ぶっちゃけ、ガンダム00は、これ一機でいいだろうと、ティエリアの声優さんが言うくらいに強力な機体である。
 すると、その言葉に反応した姫君が、急にティエリアに向けて手を上げた。
 正座のままで。
 まるで、クイズ番組の司会者のような反応で、ティエリアは反応し、姫君の言葉を聞いた。

「なに!ヴァーチェなら、持っているだと!!」

 その姫が言った一言に驚く、ティエリア。
 なんと、彼女は、ヴァーチェを持っているとの事だ。
 あの贅沢ボディのガンダムをだ。
 一体、この言葉の意味は…。

「嘘を、おっしゃい!私を気の毒がっているのなら、そのような嘘は、おやめなさい!」

 あの母艦のプトレマイオスに忘れて行った贅沢ボディを、アザディスタンのような国が所有しているわけがない。そう思いながら、ティエリアは叫んだ。
 しかし、姫は、任せなさい!とない胸を張りながら言って、急にその場から離れ、どこかへと歩いて行った。

「本当に、ヴァーチェがあるのか…」

 やけに、自信満々な姫を見て、ティエリアは、とりあえず待ってみた。


 しばらくすると、姫が戻ってきた。
 片手には、なにかが入っているビニール袋をぶら下げながら…。
 砂漠の熱気に耐えながら待機していた、ティエリアは…。

「遅かったですね…。その袋は、なんです…」

 と言い、姫の近くに近づく。
 明らかに、ヴァーチェとか関係なさそうな、そのビニール袋…。
 ティエリアを目の前にして、姫はビニール袋に手を突っ込む。
 すると…。

「ぐわぁ!!」

 姫は、ビニール袋から円柱形のなにかを取り出した。
 ティエリアは、その袋の中身から出てきた物の匂いに嗅覚をやられ、悶える。
 姫が取り出したものは、生ごみのカスが溜まり、すざましい匂いを放つ台所のシンクだ。その汚れ具合は、詳細に書くと気持ち悪くなるから書かないが、アパートで一人暮らしをしている方は真夏の台所のシンクを小まめに掃除しよう!!

「万死に値する匂いだ!」

 と、匂いに耐えながら、そのシンクの汚れ具合を見るティエリア。

「この汚れの酷さ…。ちゃんと、掃除しているのか!ばっちいなぁ!」

 姫の手から、シンクを手に取り、ティエリアは汚れを指摘する。

「ああ、本当に、ばっちぇーは!!」

 何度も、その汚れを指摘するティエリア。

「ばっちぃなー、ばっちぇえな…」

 なにか、気づき始めたティエリア・アーゼ。
 その横で笑う姫。
 そして…。

「ばっちぇえ…、バァーッチェ…。ヴァーチェ…」

 ティエリアは気づいた。
 姫の方に首を向け、シンクを片手にした。

「お前、これ、ヴァーチェじゃなくて…。台所のシンクが汚れて、汚いって意味の、ばっちぃ、『ヴぁっちぇ』やんけ…。ヴァーチェじゃなくて、ばっちぇえ…。ばっちええ…」

 そう呟きながら、ティエリアは…。

「舐められたものだぁあああ!!!!!!!」

 と叫びながら、ティエリアは、砂漠の向こうに目掛けて、そのシンクをブン投げた。
 それに、姫はわざとらしいリアクションで驚く。
 ヴァーチェじゃなく、しょうもない駄洒落を持ってきた姫に、ティエリアは、携帯のバッテリーが残り少ないときにかかってきた時の電話のようにキレた。

「なんで、お前、ヴァーチェやなくて、ばっちぇえもん持ってくるんや!!他のガンダムより武装多いくせに、不意打ちするのが多いヴァーチェを、このシンクの汚れのように汚いと、皮肉ってるのか!!」

 絶望した!と言わんばかりのテーションで、姫を問い詰めているティエリア。

「お前、ヴァーチェ、舐めんなよ!ヴァーチェには、ナドレがあるんだからな!!」

 機密事項を、ベラベラ話しながら、ティエリアは姫を問い詰める。
 ナドレとは、ガンダムヴァーチェのあの贅沢ボディな装甲すべてを外し、スリムなボディ、すべての女性が嫉妬する髪へとなったガンダムの姿であり、超秘密事項の存在である。ネタでやったと思われやすいが、実は、すべてのガンダムのコントロールを制御するという反則的なシステムが組まれているのだ。
 ちなみに、作者は、あの甲冑が外れるのを見て、ジョジョの奇妙な冒険第3部のシルバーチャリオッツを思い出した。


「なに!それなら、あるだと!!」

 その姫が言った一言に驚く、ティエリア。
 彼女は、ナドレを持っているとの事だ。
 あの世界が嫉妬する髪のガンダムを。

「そうやって、私の心の隙間に入り込むのですね!もう騙されませんよ!!」

 超極秘の機体を、アザディスタンのような国が所有しているわけがない。
 そう思いながら、ティエリアは叫んだ。
 しかし、姫は、任せなさい!とない胸を張りながら言って、急にその場から離れ、また、どこかへと歩いて行った。

「本当に、ナドレがあるのか…」

 自信満々な姫を見て、ティエリアは、また待ってみた。


 しばらくすると、姫が戻ってきた。
 また、片手になにかを持っている。

「ん、遅かったですね!!」

 と言い、ティエリアは姫の近くに近づく。
 姫は片手に持っているものをティエリアに渡した。
 それは、ナドレとか関係なさそうなビデオ…。しかも、ブルーレイとかが出回り始めた今時に、DVDではない、ビデオテープだ。
 ビデオテープのシールレベルには、マジックペンで『太陽に吼えないか?』と書かれている。

「ああ、これは名作の刑事ドラマじゃないですか…」

 手に取ったビデオのタイトルを見ながら、このドラマに関する内容をティエリアは話す。
 すると、ティエリアは顔を赤くして…、

「私は、このドラマの、ツナギ刑事の阿部が犯人から銃弾を腹に受けてしまい、殉職するシーン好きですね…」

 と、ベラベラと語り始めた。
 すると、ティエリアは、そのドラマの1シーンを再現するように、腹にビデオを持った手を当てて…、

「なっ、なんじゃこりゃあ!!」

 と叫んだ。

「なっ、なんじゃこりゃあ!!」

 もう一回叫んだ。

「なっ、なんじゃ…、なっ、なん…」

 すると…。

「なっ、なっ…、ナドレ…」

 そう言ったティエリアは姫の方に首を向け、ビデオを片手にした。

「お前、これ、ナドレじゃなくて…、『なんじゃ、こりゃ!!』やん…。ナドレじゃなくて、なんじゃ、こりゃ…、ナドレじゃなくて…」

 そう呟きながら、ティエリアは…。

「アッシュ・ライク・スノーーーおおおおおぁあああああああ!!!!!!!」

 と叫びながら、ティエリアは、砂漠の向こうに目掛けて、そのビデオをブン投げた。
 それに、姫はわざとらしいリアクションで驚く。
 ナドレじゃなく、しょうもない駄洒落を持ってきた姫にティエリアは、親が誕生日にGMのプラモデルじゃなくて、イデオンのプラモデルを買ってきた時の思春期の少年のようにキレた。

「お前、なんでナドレじゃなく、古いドラマの台詞持ってくんねん!!しかも、この無理のあるシャレやりやがって、ギャグにもなっどれんや!!ナドレなだけに、ギャグにも『ナドレ』ん!ナドレなだけに…」

 と言ったが、姫は笑わなかった。
 ティエリアは泣いた。
続かない


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