挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
片道15分の恋人 作者:桜庭かなめ

恋心編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

6/75

4月12日(土)

 僕の通っている私立八神高等学校は土曜日にも授業がある。
 公立高校に通っている友人から『明日土曜だけど、どこか遊びに行かない? あ、お前の学校って私立だから授業あるんだっけ』とメールをもらった時にはちょっと苛ついた。
 今日もいつもの場所で7時30分発の八神行きの電車を待つ。この電車は曜日とかは関係なく同じ時間に来るようだ。
 今日は彼女、乗ってるかな。天羽女子高校って土曜日も授業があるんだっけ。休みだったら土日に会えなくなるから少し辛い。僕のいる1番線のホームを見ても、天羽女子の制服を着た生徒の姿は見当たらない。休みの可能性は高そうだ。
 そして、今日も定刻通りに7時30分発の八神行きの電車が到着する。
 扉が開くと彼女の姿が……なかった。だから、露骨にため息をついた。
 平日よりも空いているのが唯一の救いだった。これなら、彼女がいなくても朝の電車に耐えられそうだ。
 車内を見渡しても、天羽女子の制服を着た女子は見当たらず。どうやら、天羽女子は土曜日の授業がないようだ。
 ということは、このままだと毎週2日間空白の時間ができちゃうのか。それは結構辛いことだった。毎朝、彼女の顔を見ることが楽しみだったのに。
 辛いってことは、それだけ彼女のことが好きだってことなんだろうな。それなら、近いうちに告白した方がいいのかな。成功すればもっと彼女に会うことができるだろうし、失敗すれば諦められるだろうし。意外と今の状況が一番辛いのかもしれない。
 そんなことを考えていたら、あっという間に八神駅のすぐ側まで来ていて、終点に到着することを知らせる形式的なアナウンスが流れていた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ