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片道15分の恋人 作者:桜庭かなめ

逆・恋心編

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4月21日(月)

 土日の間、彼からの告白の返事をどうしようか悩み続けた。
 答えはもちろん、OK。
 でも、それを言う勇気がなかなか出なくて。返事をする方法も思いつかなかった。
 今日も午前七時二十七分発、各駅停車八神行きの電車を待っている。最初は先頭車両の一番後ろの扉の前で待っていたけれど、告白の返事もできないのに彼と会ってしまっていいのだろうか。何も返事をしないのに、彼と会うのが申し訳なく思えてきた。それなら、今日は会わない方がいいかもしれない。
「ごめんなさい」
 今日だけは別の場所に乗って、学校に行こうと思います。
 私は場所を移動して、今日は真ん中らへんの車両に乗って鏡原駅に向かった。もちろん、そこには彼の姿はなかったし、彼を見かけることもなかった。


*****


 放課後。
 私は茶道部の先輩にどうやって告白すればいいかを相談してみた。手紙には手紙がいいですか、と訊いたらそれが一番いいと思うと言われた。
 そして、何よりも大切なのは伝えたい気持ち、とのこと。その気持ちが強いものであれば、どんな形でも彼に絶対に届く、と。実際に私が彼からの手紙を読んだとき、シンプルな言葉から彼の真剣な想いが凄く伝わってきた。
 よし、明日……手紙を書いて、彼に渡そう。
 今日、私がいつもの場所にいなかったから、彼はもうあの場所に乗らないかもしれないけれど、それはそれで受け入れよう。
 私は家に帰って、夜になるとずっと彼への手紙の内容を考えるのであった。
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