FILE:22 結婚の承諾
長い沈黙を経て、優作と英理は顔を見合わせ、優しい顔つきをすると、ふふふと笑った。
「馬鹿ね、娘と息子の恋、応援しない親がいるかしら? 小五郎は私も説得するし、協力するわよ」
「新一、これも運命の1つ、なのかもしれないぞ。蘭を諦めるな。私も出来る限り力を貸そう」
英理と優作は娘と息子を順に見つめると、優しく微笑んだ。
「頑張ろうな、蘭」
「うん」
新一は再び蘭の手を強く、固く握った。
「おっちゃんに…俺と蘭、父さん、母さんで会って話をしよう。そう簡単には行かないと思うけど…」
新一は、俯いてぼそっと呟いた。
「そうね…でも、今はこれが一番いい術ね。早速聞いてみましょう」
そう言うと英理は電話を取り出すと、小五郎に電話をかけた。
「もしもし? 貴方? 近いうちに、私と優作と新一と蘭で、貴方と話をしたいのよ。ええ、ええ、分かったわ」
小五郎は受け入れてくれたらしく、英理は電話を置くと真剣な顔つきで言い放った。
「今から…じゃないと空いてないみたいよ。麻雀だとは思うけれど」
「なら話は早いな、早速向かおう。父さん、車出して」
「あぁ」
優作は車の鍵を取り出すと、助手席に英理、後ろに蘭と新一を乗せた。
「…入れ」
着くと小五郎は外で待っていて、ぶっきら棒に中に入れた。
ソファーに新一と蘭が隣同士、優作と英理が隣同士、そして小五郎が座った。
「んで? この俺に蘭と小僧の交際を承諾して貰おうってわけか? あ?」
小五郎はコーヒーを口に運びながら、静かに呟いた。
「いえ、交際ではなく、結婚、ですよ」
新一は落ち着いた声で言葉を発した。
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