FILE:18 志保の告白
蘭はとにかく志保のことを聞こうとしていたが、志保と新一の会話は途切れることなく進んでいく。
仕方がないので蘭は最終手段に出た。
蘭は新一から走って離れると、志保や周りの人に聞える大きな声で叫んだ。
「新一ぃ! さっきの告白の返事、もう聞かせてあげないからねっっ!! 新一のバカー!!」
途端に蘭は走って逃げた。
新一が蘭を追いかけて返事を聞いてくれる算段だったのに。
蘭の目からは大粒の涙が零れ落ちる。
これが本音。
これが答え。
これが蘭の出した答えだった。
恋人に振られたのかと、周りの人間はくすくすと笑いながら通り過ぎる。
新一は突然の出来事に硬直する。
志保は驚きの表情で新一を見つめる。
「工藤君…蘭に告白したの…?」
志保が恐る恐る尋ねる。
「あぁ…」
「どうして!? 貴方達兄妹でしょう!? 私は工藤君のことずっと好きだったのに…!!」
突然の志保の告白に戸惑いを隠せない新一。
「私はずっと好きだった…何でさき越されなきゃいけないの…っ…!?」
その場で泣き崩れる志保。
新一は混乱している頭でも、三つのことが理解できた。
一つ目は、蘭に振られたわけではないが、怒らせてしまったこと。
二つ目は、今志保に告白されている事。
三つ目は、自分は蘭が好きと言う事実。
どう志保に伝えるべきか悩んだ新一。
それに構わず想いをぶつける志保。
泣きながら走って逃げ続ける蘭。
三人の想いが交差する中、三人はそれぞれ想いを持ちながら、必死で悩んでいたのだった。
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