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  倉田家の日々 作者:堊慇
 初めての薫視点。上手く書けたか心配です。
第12話:3本の映画


 オレと総次は、この街にある商店街に行くことにした。商店街といっても、映画館やゲームセンター、レストランなど集まっている、デートスポットには最適な場所である。

 オレは総次の腕にしっかり掴まり歩いている。時々、顔を上げて総次の顔を見ているが、やっぱり総次はカッコいい。顔はかなりの美形だし、身長だって女としてかなり大柄のオレでも、気兼ねなく歩ける程高い。おまけに日本人なのに瞳が青いって、卑怯だろ!カッコよすぎだぞ!!!
 さっきから、女どもが周りの女どもがちらちらこっちを見て、
「カッコいい!!」だの
「えっ、外人?マジ美形だね」や
「……欲しい」など言っているが、大声でオレが彼女だと、叫んでやりてぇよ。これ以上オレの総次にイヤラシイ目を向けるな!!
 総次はモテるから仕方ないけど、やっぱり嫉妬するよ……オレって、言葉使いも悪いし、性格も男っぽいし、いつか総次に飽きられてしまうかも……やべっ、想像したら、涙出てきた……

「おいっ!!薫。どうした?なんで泣いてる?」

「欠伸だよ!!昨日の夜、総次のプレイが激しかったから、眠いんだよ!」

「どんな嘘言ってんだよ。しかも大声で!!みんなこっち見てるだろ!!!」

「それが狙いだよ!!」

「どんな狙いだよ!!俺が変態さんみたいだろ。」

 総次は怒っているが、総次がオレのものだってしっかり他の奴らに教えてやらねぇとな。総次は誰にも渡さねぇ。ずっと一緒に……

「総次……あのさ、一緒にいてくれるか?」

「何言ってんだ?今日もずっと一緒だっただろ?それに今日はデートなんだから、1日中ずっと一緒だろ?」

「バカ!空気読めよ!!あーあ、柄にもないことは言うもんじゃねぇな。さ、早く映画行くぞ!!」

 オレは総次の手を握って、走り出した。

「おいっ、引っ張んなよ。映画館はどこへも行かないから、歩こうぜ。」

 オレはこの手を離さない……絶対に





 オレと総次は映画館の前に着いた。
 この時期やっている映画は3本。
1つは、SFアクション。
内容は攻めて来た宇宙人が人類を侵略しようとするが、フランス人の主人公¨ブリトニー¨が日本刀で体長5mのエイリアンのボスの心臓を突き刺して、侵略を免れるというストーリーだ。なんで、オチを知ってるかって?だってポスターに全部書いてるし、心臓を差したとこがドアップで写ってるし……てか、なんでフランス人なのに日本刀?見る気を削ぐ映画とはこのことだな……

 2つ目は恋愛映画。
なになに、教え子と教師の恋愛……決まりだな!ナイスだ!オレと総次にピッタリだ!!ラブシーンとかあれば、なおよい!!今後の展開がやりやすいぜ。
んっ?えっーと、主人公の教え子が癌を患って余命半年?残された時間を幸せに生きるだぁ〜?却下だ!意味分からねぇよ!!最後はラブシーンでいいんだよ!無理に殺して感動を呼ぼうなんて、甚だしいんだよ!!だいたい、学生が癌にかかるなんて、どんだけだよ!余命半年なんて、相当末期じゃん。ちょっと考えろ!!監督死ね!!!

 3つ目はホラーか……却下だな。オレ苦手だし。だいたい、¨悪魔儀式の幽霊屋敷〜呪怨牢獄のモンスターチェーンソーはギロチン台〜¨ってタイトルは無しだろ!!とりあえず、怖い物全部ぶち込んどけ!って感じのタイトル!!製作者の怠慢が手にとるようにわかるわ!!でも、こんなB級ホラーでも、怖いものは怖いんだよ……



「よしっ、薫。この¨悪魔儀式の幽霊屋敷〜呪怨牢獄のモンスターチェーンソーはギロチン台〜¨って、やつにしよう!一石八鳥くらいお得な勢いがある!!」

 総次、オレ無理だ……………………………んっ?ちょっと待てよ。ホラーって言えば、抱き付くチャンスが山程あるな……くっくっく、それはそれで美味しいな。本気で怖かったら、目を瞑ればいいしな。決まりだ!!

「わかった!いいぞ!!」

「じゃ、入るか」



「総くん!待ちなさい!」

 嫌な声が聞えた…これは総次のバカ姉だな。絶対デートを邪魔しに来たに違いない。朝からおかしかったんだよ!総次の親父さんや妹も絶対邪魔しに来てたし。姉も邪魔しに来たに違いない。





〜〜倉田奈美のデート妨害作戦(妄想)〜〜

「総くん……あたし体が熱いの……」

「どうした?熱があるのか?」
 総くんがそっと奈美を抱きかかえる。

「ううん、体が火照るの……総くんので鎮めて……」

「姉ちゃん、俺も我慢出来ないよ……」

「おい!!総次。映画は?デートは?今日はオレと一緒だろ?」

「悪いな。今から姉ちゃんとホテルへ行くよ。姉ちゃん……ちゃんと体を鎮めてやるよ」

「……うっ、うん。」



 HAPPY END

〜〜倉田奈美のデート妨害作戦(妄想)終了〜〜


「総くん……あたし体が熱いの……」

「どうした?熱があるのか?」

「ううん、体が火照っ、ぐふぁ!」

 オレは素早くバカ姉にボディブロー。気絶させた。もちろん、総次に見えないように。

「おい、総次!!なんか熱があるぞ!救急車だ!!」

「わかった。」

 総次が電話、そして3分後に救急車到着。うし、なかなか早いな!急いで、バカ姉を救急車に運んで……

 そして、 倉田奈美を連れた救急車は走り去って行った…………


 HOSPITAL END



 よしっ、また一人脱落だな。このデート、邪魔は絶対させねぇ………












 薫視点で書くのは楽しかったです。
 書き始めたら、スラスラ書けました。
 上手くできたかどうかは別ですけど………



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