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異世界トリップの心得 作者:みえすく(日向そら)
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その15、逃げてばかりでは前に進めません<4>


 クマさんの言葉通り、カラタ族の集落は野宿をした場所から三十分も掛からなかった。
 少し拓けた入り口らしき門柱が二つ。その横には見張り台のような高い何かがあった、けれどそれも焼け落ちていてはっきりとは分からない。

 あの事件から既に三年近くが経過しており、遺体らしきものは全て弔われていると聞いていた。昨日の夜のような恐怖は感じなかったけれど、ただ廃墟となった建物と伸びた雑草が、物悲しい気持ちにさせた。

 ここが、カラタ族の村。
 音にならない声で呟く。

「こっちだ」

 クマさんはそう言って、その奥へと躊躇の無い足取りで入っていく。
 やっぱり今日も無口。だけど昨日みたいに声を掛ける事すら憚れるような固い雰囲気じゃない。うん。口数は少ないけど、いつものクマさん。……ここまで来てようやくふっきれたって感じなのかな。何にせよあたしが原因だし、調子が戻ったみたいでほっとする。

 追いかけて踏み締めた雑草にまだらな焦土が混じり、ぽつぽつと墨を散らしたような不自然な黒さが増え始めて、自然と足がそれを避けた。

 外套越しの腕が軒先に触れると、ぼろぼろと黒い砂になって崩れ落ちて、自分でも大袈裟だな、と呆れるくらい、びくっと肩が震えた。思わず足を止めると、クマさんも素早く振り返って目が合う。怪我が無いか確認したんだろう。視線を上から下へと一巡させて「気をつけろよ」と一言だけ注意して顔を戻し、また足を動かし始めた。慌てて後を追う。

 暫く歩くと、村長とか首長とか偉い人の家なのだろうか、一際大きな建物は真っ黒く大きな梁がいくつか残っていた。微かに黴た匂いが鼻につく。その立派な梁は奇妙に歪んで空に向かっていて何だか趣味の悪いオブジェみたい。

 村の中心らしきその場所を抜けたので、向かってあるのはその奥、入り口とはほぼ反対方向らしい。
 また大きな建物を回りこみ――その向こうの景色を目にして、ああ、と掠れた吐息が落ちた。

「ここですね」

 ぽつりと吐き出して、空まで伸びたその先を見上げる。
 視界一面には、クマさんに竹の葉を見せて貰った時から予想していた竹林があった。

 ――『生命力が強いから、小さな芽から抜いていかないと次々と増えちまうんだよ』

 もう顔すら覚えてないおじいちゃんの声が、耳の奥に反響した。

「そうだ。前来た時より増えてる気がするな」
「……繁殖力が強いんですって。竹の子一個植えるとすぐ大きくなって竹林になるそうです」

 すげぇな、と呟いたクマさんは、それ以上何も言わない。
 湿った土の匂いを感じて、自然と瞼を閉じる。視界を閉じると研ぎ澄まされる感覚。
 さらさら、と吹き抜ける風が乾いた葉擦れの音を奏でて、その音を懐かしい、と思った。

「……芽はね。土から顔を出してないヤツがいいんですって。煮込むと柔らかくなって美味しいんです」

 聞かれてもないのに、聞きかじった説明くさい事を呟きながら、吸い寄せられるように竹林に足を踏み入れる。さっきとは違う少し濡れた土の感触。空気もどことなく湿っていて、今まで通ってきた道とは明らかに違う、命の息吹らしきものを感じた。
 湿った空気を吸う度に、ぐるぐると胸に渦巻く言葉にならない苦しさは、いわゆる郷愁というものなのだろうか。

 あたしは都会生まれの都会育ち。おじいちゃん家は父方だったから、小学校に入る前か入った後か、それくらい小さい時に一度行ったきりなのに。おじいちゃんが囲碁を打つ隣で、裸足の足を放り出して軒先から見ていた竹林が、そこにあった。

「……セリ」
「あ、はい。時間無いですよね」

 クマさんの呼びかけに、慌てて我に返る。さっさと竹の子を収穫して出来るだけ早目に出発しなければ、今日中に帰れない。視線を足下へと滑らせて、その周囲を注意深く見渡す。

 少し先にあった、ぽこっと土が膨らんだ地面を見つけて駆け寄りしゃがみ込む。
 土は柔らかいし芽を傷めるから当たりをつけてそっと手で掘る。土は盛り上がって柔らかいからすぐ分かる。
 途中で折れないように、深くまで掘り出そうをすると、クマさんは背中に掛けていたリュックからスコップのようなものを取り出した。

「場所だけでいい。後は俺が掘る」
「あ、……そうですね。じゃあ上の方だけやります。たくさん取れたらあたしにも分けて貰っていいですか。……あーでもどうやってアク抜きしよう」

 早い時期の新鮮な竹の子の先端ならアクを抜かなくて食べられるって聞いた事あるけど、今すぐここで煮るっていうのは難しいだろう。若竹煮とか筑前煮、もっと簡単にわかめと一緒に煮こむだけでも美味しい。だけど残念ながらこの世界に醤油らしいものも無い。

 でも、アクさえ取る方法さえ見つかればそんなに癖のある味じゃないし、トマトベースとかちょっと濃いもので煮込めば、なんかとなるかもしれない。……翔太にも食べさせたいな。あんまり子供が好きな食材っていう感じじゃないけど、給食には出るよね? 懐かしいって思ってくれるかな。

 ……まぁでも、翔太はともかくカラタ族の跡地で採ったとか言ったら、みんな嫌がるかも。
 自嘲気味に笑って、あたしは竹の子を探す単純な作業に没頭した。


 一時間か二時間か、竹の子掘りに熱中していると、ふっと影が落ちて顔を上げる。
 そこには物置みたいな小屋があった。竹林の中にぽつり。集落にあった他の建物とは違って、焼けた痕跡は無く、ただ朽ちているという印象だった。

「どうかしたのか」

 若いものを選り分けた籠を背負ったクマさんが、歩み寄る。
 あたしは立ち上がって目の前の建物を指さすと、ああ、と小さく頷いて見せた。

「ここだけ離れてるから焼けなかったみたいだな。入ってみるか」

 建物の外から窺うに、人の気配は全く無い。
 死体……とか、あったら怖いけど、降り積もってる埃からして、襲撃された三年前よりも大分前から長い間放置されてる感じだ。

 クマさんは返事を聞かずに、あたしの横を通り過ぎてその建物の裏手に回って、すぐに蝶番の錆びた音が聞こえた。どうやら鍵は開いているらしい。
 既に中に入ったらしいクマさんを慌てて追いかける。開けっ放しの木の扉から中に入り、あたしはその部屋の中を見渡した。

 どうやらただの物置じゃなかったみたい。生活必需品はある程度揃っていて、奥の方には小さな台所らしきスペースも見える。だけど衣装棚とか机はあるけど、不思議とベッドは無かった。

 だけど椅子やら机やら、布を被せていたらしい家具が倒されいて荒らされている。これはきっとカラタ族虐殺の後に入った物盗りの類の仕業だろう。家捜しした様に部屋中がひっくり返されている、が、途中で埃の量に気付いたのか、金目のものは無さそうだと諦めたのだろう。台所は手付かずで、中途半端に荒らされている感じだった。


 改めて部屋を見渡し、近くにあった倒れた椅子を元に戻す、とその下から銀色の真四角な箱が出てきた。
 埃を払って膝に乗せてみればそれは銀色のブリキ、違うこの柔らかはアルミ缶だ。

 元の世界ならどこの家にもありそうな正方形のおせんべいの入れ物。色褪せた橙色のシールがその真ん中に貼られていて、乾いた笑いが漏れた。
 ――もうその字は読めないけれどその色合いだけで日本人なら誰だって知ってる老舗お菓子メーカーのものだ。

 錆びきったその缶々は、きっと野党にはただのガラクタにしか見えなかっただろう。
 蓋を取ろうとして、蓋に指を引っ掛ける。固い。中も錆びているのだろうか。爪が剥がれそうになるまで力を入れてもびくともしない。もう一回、と指に力を入れた所で、いつの間に背中に立っていたクマさんの手が耳の横から伸びた。

「馬鹿。爪が剥げるぞ」
「っいいんです!」

 半ば意地になってそう返すと、クマさんは近い距離で溜息をついた。ひょいっと上から取り上げられる。

「っあ!」
 クマさんはあたしの非難の目など気にする事なく、背中にしょっていた竹の子を一旦床へ置いた。

「いい訳あるか。壊したりしねぇから」

 結構な大きさの缶々だったのに、クマさんが両手で持つと小さく見える。
 外套から何か細い針金のようなものを出して、蓋の隙間に入れて動かす。時間にして数秒程で、蓋を緩めてから中身は見ずに、ほらよ、と差し出してくれた。

 両手で受け取って、改めて見下ろす。

「開けねぇのか」
「開けますよ!」

 開けてやろうか、と、再び伸びてきた手にぶんぶん首を振って、隠すように缶を持ったまま背中を向けた。

 ……もう、答えなんて、とっくに出てる。
 何しにカラタ族の跡地まで来たの。確かめる為じゃない。

 きっかけは翔太だった。
 彼がこの世界に現れた時に、ようやく気付いた。
 カラタ族はみんな黒髪黒目で浅い顔立ちで、手先が器用。それに随分前に王弟殿下からも異世界からやってきたなんて言われているよ、って言われた時から何となくその可能性に気づいていた。

この中に入っているのも、それを確定させる『何か』であるに違いない。

 背中にクマさんの気遣わし気な視線を感じながら、蓋に手を掛ける。
 赤い錆が指につくけど気にしない。ゆっくりと中を覗いて見て、ふっと、体の力が抜けた。

 中に入ったいたのは、たった一つ。
 黒いカセットテープだった。

「っはは……」

 思わず乾いた笑いが零れた。
 予想外すぎる。言うに事かいてコレかぁ。 

 小さい頃にしか見た事ない。実際に触った事なんてあったかどうか。
 あたしが知ってるのなんて、CDとか、ごくたまにMDとか。
 こんなのおばあちゃん家の遺品整理で見たくらい。懐かしいなんて思えるほど馴染みなんてない。  だけど缶々と違って、その表面の印刷は色褪せていたけれど、はっきりとタイトルは分かった。おじいちゃんおばあちゃん世代の大物演歌歌手の名前。B面にカラオケが入ってるらしいカセットテープ。

「なんだ、それ?」

 クマさんが後ろから覗き込み、尋ねてくる。

「……カセットテープ、ですよ」

 名前だけ言って分かる訳も無いのに、それだけ答えて口を閉じた。
 少し緩んで伸びた中のテープを元に戻してあげたいけど、千切れてしまうだろうか。
 入っていたのは、このテープ一本。

 部屋を見渡しても、これを再生出来るような媒体はどこにも無い。いやデッキがあったとしても、電気なんてこの世界には存在しない。

「セリ?」
「……うん」

 だけど分かるんだ。想いが。大きな缶々に、一生聞けもしないカセットテープをこうして大事に持っていた気持ち。だっておばあちゃんも整理しきれない大事な写真とかデパートで売ってるようなクッキーの入れ物に入れてたから。

 これを入れた人は日本に帰りたかったのだろうか。それすらももう分からない。聞けない。いないから。この世界に、もうこの人は存在しない。この集落に住んでいた――日本人達はとっくに殺されていなくなってしまった。


「……ごめんね」

 何故か口から出たのは謝罪だった。それもみっともないくらい薄っぺらい。
 息を吸うと鼻の奥が痛む。吐息は細くて少し苦しくて何度も深呼吸した。奥歯をぎゅっと噛み締めて込み上げた何かを堪える。

 中途半端な横髪がクマさんから表情を隠してくれて、ほっとした。
 きっとあたしは今酷い顔をしているだろう。
 頬を伝う温かい涙を無造作に袖で拭う。

 ……なんであたしは今更泣いたりするんだろう。
 本当は泣く資格なんてないんだよ。

 渡りに船だったから、あたしはカラタ族に成り代わった。自分の為だけに。なのになんで泣くの。自分だったら偽善者だって鼻で笑う。『カラタ族』も同じ世界から来た同じ国の……日本人で、虐殺事件だって『現実』なのだと『今更』気付いて勝手に同志になった気がして、悲しい、と感じている。調子が良いにも程がある。

「セリ」
「クマさん」

 銀色の缶を手にしたまま、幼い子供みたいにべったりと地面に座り込んだあたし。
 見下ろすクマさんの戸惑った視線を感じて、奥歯を噛み締めた。

 ごめんね、ごめん。あたしは今からクマさんに八つ当たりするよ。
 一度深呼吸して、口を開いた。

「――クマさん。あたしね、ホントはカラタ族じゃないんです」

 吐き出した平坦な言葉は、風で軋む家鳴りの音にかき消されそうな程、小さかった。

 クマさんは何も言わない。
 決死の告白だったのに、聞こえなかったとか笑える。心の中で笑って顔を上げる。クマさんの眉間に深い縦皺。どうやら聞こえたらしい。

「……何言ってんだ」

 ややあってから、掠れた声が返って来た。
 お互いしゃがんでいるから、いつもより距離は近くてその戸惑いはダイレクトに胸に響いた。
 すぅ、っと息を吸って、息継ぎなんて忘れた様に一気に話す。

 自暴自棄、とかじゃなくて、自分ではどうにもならない衝動。違う懺悔だったのだかもしれない。

「あたし、は、ホントはカラタ族なんて存在知らなかったんです。ホントはここじゃない地球っていう世界から迷い込んじゃったんです。鉄の塊が空を飛んだり凄いスピードで走ったり、一瞬にして部屋が明るくなったり、蛇口を捻ればお湯が出たりする――そうですね。ここにの世界の人からしたら魔法の世界なのかもしれない」

 今まで仕方が無いと考えないようにしていた元の世界。それを無理矢理引っ張り出して、片っ端から言葉にする。
 何の脈略も無い言葉を、クマさんは口を挟む事無く黙って聞いてくれている。

 止められない。だから止まらない。

「ここみたいに王制だったり、市民の代表が政治を行ったりとか。でも場所や国によって、平和だったり危険だったりバランスも悪くて。お金を持っていても幸せになれるとは限らなくて」

 今いるこの世界と元の世界との違いを探す。
 さっきの懐かしい気持ちが溢れて、言葉が途切れて、ようやく止まった。
後に残ったのは、ただの空しさと後悔。
 ――今更こんなこと言ったってクマさんだって困るのに。

 暫くしてクマさんが身じろきして、びくっと体が強張った。それに気付いたのかクマさんがゆっくりとした動きで立ち上がった。

「こことは全然違うんだな」
「……驚かないんですか」

 詰る訳でも疑う訳でも無い、淡々としたしたく口調に恐る恐るそう尋ねてみる。
 クマさんが再び覆いかぶさるようにしゃがみ込む――と、あたしの鼻をきゅっと抓んだ。それが――痛い!

「くっクマさん痛い痛い!」
「ンな死にそうな顔でいうなよ。お前さぁ、あんまり嘘つけねぇタチだろ。黙ってやりすごして誤魔化してるよな。……それにな、なんか不思議に納得したわ。お前の妙な賢さと世間離れしてんのに所帯じみてる所とか、妙な雰囲気と肝の据わり具合もか。んで、疑い深いくせに警戒心が無いトコも」

「……」

 ぐっと喉の奥が鳴る。うまくやっていると思い込んでいた自分が一瞬で恥ずかしくなった。

「まぁ、でもそのお前の世界って夢の国みたいだよな。なんかいっぺん行ってみたいわ」

 重い空気を払拭する為か、クマさんは冗談交じりにそう呟く。答えたあたしの声は未だ微かに震えていた。

「……ここ、こそ夢の世界ですよ。あたしの兼ねてからの夢が叶いましたし」
「お前の夢?」

「小さな子供の面倒を見る仕事をして、家族を作るんです。……地球からやって来た人がいたら、その人が子供でも大人でも援助しようと思ってて。あたし恵まれてたし、きっと不安だろいな、って。そして家族になって居場所を作って、迎え入れていつかは送り出しても、またいつでも戻ってこられるような」

 ぼそぼそと呟くように説明する。
 早い段階でそう思ってお金を貯めていたのは、自分なりの贖罪だったのかもしれない。
 あたしの言葉に、クマさんは何だか奇妙な顔をした。

「それってさ、結局ここの連中が村ぐるみでやろうとしてた事じゃねぇの」

「……え?」
「カラタ族は身元不明者が出たら必ず保護を申し出てきた。余所者を入れない閉鎖的な民族だったが、昔は少ないながらも集落から出て、他の国で暮らしてるヤツもいるって聞いた事がある」

「……そうなんですか」

 探せば騎士さんの様に日本人の地を受け継ぐ人間はいるのだろうか。思えば騎士さんと『カラタ族』の事を話すのは極力避けていた。もしかしたら、何か聞いている可能性もある。

「……つまりは、だ。自然とな、お前は、何も言われなくても知らなくても、こいつらの意思を継いだって事になんじゃねぇか。それってさ、最大の餞じゃねぇ?」

 にっと笑ったクマさんの顔が滲む。違う、目がおかしいんじゃなくて、あたしが泣いているんだ。

「それこそお前はどうだったよ。お前恵まれてた、恵まれてたって言うけど、結局状況説明も無いままこの世界に来て、その後も色々気遣ってめちゃくちゃ頑張ったろ。よくやったよな。こいつらが生きてたら多分お前の事褒めたと思うぞ」

「……自分勝手に利用したのに?」

 ひくっと喉が鳴った。もう止まらなかった。涙が次々と溢れて、顔を覆う。 「それくらい笑って許してくれるさ。何よりお前はそいつらの意思を引き継いでる」

 ――そうなのだろうか。
 許してくれる? 本当に?  

「セリ?」
「駄目です。今優しい言葉掛けたら三秒で泣きます。止めてください」

「もう泣いてんだろうが。お前はどこまで意地っ張りだよ。いいから思いっきり泣いちまえ。な? ほら、抱っこしてほしいか? 頭撫でられるのは好きか? お前普段から馬鹿みたいに意地張って頑張ってんだから、たまには力抜けよ」

 そう言って手を広げたクマさんの胸に飛び込んでしまいたくなる。ううん、身体は勝手に踏み出した。だけど、途中で足が止まったのは、その上にあるクマさんの表情に気付いたからだ。
 
「……クマさんはなんでそんな表情してるの」

 そう尋ねると、クマさんが少し驚いたように目を見開き顎を撫でた。それから不自然にも程があるって位、歪に笑って見せた。

「俺もな。言わなきゃなんない事あんだよ。それも最高にヤバイやつ。お前にこの場所で懺悔するのが一番正しいのかもな」



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