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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第四十七話

 ギルドでギルド組3人+アシスタント2人と別れた後、婆ちゃんのおもちゃ屋に転移してもらいました。
 引き続きおもちゃ屋の店番をしてくれていたサクヤさんが俺たちを迎え入れてくれました。

「タケル様、オヒルネ様、皆さまも本日はご苦労様でございます。お帰りなさいませ。あれ? くぅちゃんは? くぅちゃんはどこですか? タケル様、くぅちゃんの姿が・・・くぅちゃんがどこにも見当たらないのですが・・・くぅちゃんは? くぅちゃんはいったいどちらへ? くぅちゃん?」

 くぅちゃんっていう呼称はきっと管狐(くだぎつね)からの発想なのでしょうね。午前中はまだ(くだ)ちゃんって呼んでましたけど、ほんの少しだけ省略されたご様子です。知らないうちにイイヅナさんに名前が付いていますた。サクヤさんのお目当てはイイヅナさんでしたね。俺が腰に結ばれていた竹筒の蓋を開けて、中からイイヅナさんを出してあげると、

「アアあああぁあぁ、くぅちゃーん、くぅちゃん、くぅちゃ~ん・・・くぅちゃんくぅちゃんくぅちゃん・・・・・・」

 イイヅナさんに駆け寄るサクヤさん、危機感を感じて逃げまわるイイヅナさん。そんなに追いかけ回すと着物がイイヅナさんの毛まみれになりますよ。ケモノ臭くなっちゃいますよぅ。

「ちみっ子さん、このサクヤさんの壊れっぷりですが、はてさてどうしたものでしょうか?」
「・・・やむなしなのじゃ。サクちゃんはな、昔から小さくて可愛いモノが大好きなのじゃ。それゆえ今回はこのイイヅナのことが気に入ってしもうたのであろうなぁ。こうなってしまったからにはサクちゃんがこのイイヅナを愛でて愛でて充分に満足するまではこの状態が続くであろう。これイイヅナよ、お主しばしの間おとなしくサクちゃんに捕まって愛でられておるがよい。この役目を無事に果たした暁にはあとでわらわが褒美を取らせるゆえ、しばし我慢するのじゃ。お前さまよ、その間にほれ。」
「・・・ですね。婆ちゃんの様子を見てきましょう。」

 カードキーを使って、現在商店街の作戦指令室になっている婆ちゃんの部屋へ入っていきます。婆ちゃんは娘々さん3号のおっぱいギミック(byスサオくん)を開発中のようですた。

「おやタケルかい? お帰り。オヒルネ様にスサオくんもお帰りなさい。お腹は空いてないかい?」
「うむ、ただいまなのじゃ。さっき夕食を食べて来たところなのじゃ。」
「おぅ、婆ちゃんただいま。お腹は空いてないぞ。」
「そぅかい。婆ちゃんはまだ食べてなくてねぇ。」
「婆ちゃん、ただいま。いまこっちに帰って来たところだよ。腹減ってるんなら、お土産のまんじゅうがあるから、ちょっと待ってて――――これ、食べる?」
「? おやまぁ、それ手品かい? いつの間に・・・? いただこうかねぇ。」
「手品ってゆうか、まぁそんなかんじかなぁ・・・それで・・・商店街の様子はどうだったの?」
「ここらでも騒ぎがボツボツと起こり始めているねぇ。」
「騒ぎって・・・どんな感じなのさ?」
「あれはそうさねぇ、お昼過ぎのことだったかねぇ、片言の日本語でまくしたててくる外国人の団体さんがワゴン車に乗り合わせてこの商店街にやって来て保存食を売ってる店を探していたらしいんだよ。ガーディアンたち(元自宅警備員)からその旨連絡が入ったのさ。タケルから聞いて予想してた通りだったから、まずは田山食品に案内するよう坊やたちに指令を出してやったんだ。あの禿げオヤジがどこかで仕入れてきた昆虫の入った缶詰なんかのセール品をまとめ買いしていったようだねぇ。しっかり日本語で原材料表示はしてあったようだけどあの連中はちゃんと読めたのかねぇ? 保存食には違いないからあとで文句言って来たところで受け付けやしないよ。個人の趣味嗜好の問題だからねぇ。その後スーパーにもあの連中行ったみたいなんだが、あっちは個数制限を徹底させてあるから、たいして買えなかったみたいで徒党を組んで暴れはじめたんだとさ。派遣してあった娘々さん2号がカラーボールで撃退したって報告を聞いているねぇ。」
「ふーん、それだけ?」
「その他にも商店街の客ってわけじゃないけど怪しい連中が地図を持ってうろちょろしてるって報告がいくつか入ってきたねぇ。この街の銀行やコンビニのキャッシュディスペンサーの位置を確認してるような素振りをしているのもいたらしいねぇ。」
「それって・・・」
「火事場泥棒ならぬ震災泥棒の下見ってところなのかも知れないねぇ。」
「やばいよ。対策たてとかないと・・・」
「実際地震が来てみたら対策してあったとしてもそんなのなんの役にも立ちゃしないよ。そんな余裕なんてありゃしないだろうさ。みんな自分の命、家族の命を守るのが精いっぱいさね。それに気休めかもしれないが、今日この街を廻ってた余所者の顔は監視カメラであたしがしっかりと記録してあるからね。」
「なるほど。」
「それにね、実際地震が来るかどうかなんてのは誰にもわかりゃしないんだよ。例の宗教連中は来る来るって言っているけど、当たるも八卦当たらぬも八卦ってところさね。」

 このとき、婆ちゃんの部屋のテレビモニターにニュース速報が流れました。
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