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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第四十二話

 そこにいたのは猫?と半魚人、蝶々もどきにミートボール&スパゲティ、・・・暗黒の暗闇?・・・ってこの気持ち悪いのいったい何・・・だヨ? 一角だけ光が吸収されるようでまったくまるっきり何にも見えないんですけど、ブラックホールって光を吸収するんだっけ? 確かブラックホールってのは物質も飲み込んじゃうんだよねぇ。コレってだいじょうぶ? 俺飲み込まれちゃわない? ものすごく不安を掻き立てられるんですけど。

「ストップ、中止、もとへ戻れ、復帰、回復、リターン、クリア、解除、邪眼解除、スキル解除。」

 気持ち悪い視界をなんとか元に戻そうと色々と連想してそれらしいキーワードを叫んでみました。結果的にスキル解除で良かったみたいですね。スキル解除と叫ぶことで直前に活性化させたスキル効果を取り消すことができるということなのでしょう。基本的な利用法くらい説明して欲しいものです。困ったものですねぇまったく・・・我に返るといつものギルド組の皆さんの可哀そうなモノを見る視線が俺に突き刺さって参ります。

『何があったの?』(脳内補完)
『j9j,askd:アfpasふぉm亜F:s』(わかりません。)
「ほら旅の恥はかき捨てっていうものね、いいんじゃないかしら。タケルには今日ゴーヤドリンクももらっちゃったし、お館様への報告書にはこのこと載せないでおいて上げるわ。ディーネちゃんに感謝しなさい。そういえばゴーヤってもうそろそろ発芽してもいい時期なんじゃないかしら? ちょっとくらい早くたって頑張れば何とかなるんじゃないの?」
「タケルさんもそういうことするんですね。――――ですよねぇ、たまにはそういうこともありますよね。うんうん。ボクもたまにそういう衝動にかられることってあるんですよ。」

 生暖かいリアクション。――さっきの暗闇ってもしかしてハスター様? ハスター様の本当の姿ってあんなんなんですねぇ。ちょっとまだ背筋が冷たいDEATH。普段のハスター様は自分で自分に認識阻害スキルを使っていたってことなんでしょうか? そういえばギルドからチッチさんに紹介された時、『たいへん気性が激しい方』ってお話でしたっけ。・・・やばいやばいやばい。怒らせてあの姿にさせちゃったらいったい何が起こるかわかりません。これまではハスター様の性的にアレな御趣向のせいでいろいろと馴染んじゃってましたけど、今後充分に気を付けていきましょう。アレはマジでやばいです。
 ギルド組の皆さんは俺のことよりもゲームの方が気になるようで、勝手に納得してゲームに戻って行かれました。

「お前さまよ、お待たせなのじゃ。・・・どうしたのじゃ? えらく顔色が悪いようじゃが?」
「パパ、戻って来たぜ。あの姉ちゃんたち2人はまたトイレだぜ。」
「2人ともお帰りなさい。実はまた例のオリジナルスキルが解放されたようでして、さっき試してみたんですよネ~。」
「ふむ、それでどうしてそんなに顔色が悪いのじゃ。」
「このスキルの名前、『真実を見究める邪眼』っていうんですよ。」
「それはまたpppp、厨二全開な。」
「スサオくん、コレって身に覚えな~い?」
「多分それ、この前スパモンと一緒にパパに付けたスキルだな。なんとなくカッコいい名前になるようにしといたヤツだ。」
「ねぇねぇちみっ子さん、スキルってスキル名を声に出して叫ばなきゃいけないじゃないですか?」
「まぁそういうことになっておるようじゃなぁ。」
「無詠唱でのスキル発動ってのはできませんかね? さすがにいい年したおっさんがこれ叫ぶのはちょっとっつうか、かなりこっぱずかしいものがあったりするわけです。」
「ふむ、なるほどのぅ。それだとまったく面白くないので却下なのじゃ。せっかくの厨二スキルなのじゃ。大声で叫ばずしてなんの厨二スキルぞ。世の中の変身ヒーローたちのみな誰もが通る道なのじゃ。無詠唱なんぞはわらわが決して許さぬのじゃ。声に出して叫ぼう厨二スキルなのじゃ。――――それはそうとお前さまの顔色が悪かったのはまさかその厨二が原因だったのかや?」
「いえ、そのスキルを発動してギルド組の5人を見てみたら・・・」
「見てみたら・・・ははぁ、なるほどのぅ。ハスターじゃな。」
「えぇ、真っ暗闇でした。」
「ハスターが邪神であることはお前さまも知っておるじゃろう。ヤツの本質は風らしいのじゃが、目に見えぬものとされておる。世間では邪悪の皇太子などとも呼ばれておるようじゃな。じゃが普段のハスターが見せておる姿もあれはあれで本質ともいえるのじゃ。いわば化身じゃな。ハスター自身が己が姿をあの姿で顕している以上、あれもまたハスターなのじゃ。」
「ふーん、ちみっ子さんやスサオくんにも本当の姿があったりするんですか?」
「わらわたちは神が人として顕現した姿を固定した存在じゃからのぅ。名前が変われば姿を変えてしまうこともあるが、お前さまが知っているわらわはこの姿なのじゃ。」
「ちみっ子さんはちみっ子さんだけど、ちみっ子さんじゃないちみっ子さんもいるってことでしょうか?」
「まぁそんな感じかのぅ。」

 つまりちみっ子さんたちにこのスキルを発動させた場合、相変わらずちみっ子さんが見えるけど、その時意識した呼び方次第で別の姿になってしまうってことでしょうかね。神様ってめんどくさいんだねぇ。

「パパ、あっちの建物の中に天狗のパネル展示もあったんだぞ。」

 スサオくんに誘われてビジターセンターを覗いてみました。成果はまぁ・・・。
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