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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第四十話

 誰かが沢で足を滑らせるというようなアクシデントも無く(もちろんスサオくんの手に持つビデオカメラに天狗が映りこむということも無く)、山登りを再開して小一時間も経った頃、みんなで飛び石踏んではしゃいでいたと思ったら、今度は目の前に聳え立つ階段。これを前に再びちみっ子さんが音を上げました。

「ここに来て階段なんぞ、わらわにはもう無理なのじゃ。エネルギー切れなのじゃ。一歩ももう歩けぬのじゃ。ギブアップを申請するのじゃ。」
「ほらほら、もうちょっとで頂上ですよ。あとほんの少しです。ここを登って少し歩くと頂上です。お楽しみのお弁当が待ってますよ。」
「タケルぅくるしゅうないぞよ、おぶってたもれ。もうちょっとなんじゃろ。頂上までわらわのこと連れてってたもれ。」
「しょうがないですね。」

 確かにここに来てゴールがまるで見えない階段は登ろうとする意欲をごっそりと奪います。実はそんなに長くないので足腰に自信がある人にとっては楽勝なんですけどね。俺? 自信なんて欠片も無いから少しだけちみっ子さん背負って歩いてみましたが現在休憩中でございますヨ。

『gaosas@lsa;la担.fwe@gweopj』(ちみっ子さんを担ごうかと提案しているもよう。)
「ごめんなさい師匠。あいかわらず何を言ってるのかさっぱりわかりません。いつもはまだいいんですけど、こう疲れてるときに師匠の相手するのってマジ面倒なんで、いま話しかけないでもらえます。ゴメンね。ねぇ、皆さん、思うんだけどさ、もうここでお昼食べちゃってもいいんじゃない?」
「ダメなのじゃ。もうちょっとで頂上なのじゃ。あとほんの少しなのじゃ。頂上で食べてこそ登山弁当の醍醐味というものなのじゃ。」
『もう少し頑張ろう。頂上はもうすぐそこじゃないか。ほらもう少し』(脳内補完)
『所長もこう言ってます。頑張れ~。』(脳内補完)
「タケルさん、僕が社長を背負って登りましょうか?」
「ハスターさまのお言葉、とてもとてもありがたいです。ありがたいんですけどね、5歳児が3歳児担いで登った場合、今度はその5歳児を担ぐ人が必要になりそうな気がそこはかとなく致しますので、できればやめて頂きたいところでございます。もうちょっとだけ休んだら復活するから、みんなもゴメンもうちょっとだけ休ませて。」
「私がこの子背負って行きましょうか。もともとの持ってた荷物は全部山田さんに預かっていただいてますし、頂上までもう少しですから多分行けると思います。」
「姫奈ちゃん、私も体力まだ余ってるよ。途中で交代しようか。この階段100段登ったら交代しよ。」
「そうね、まずは私がこの子背負って行くから、疲れたら交代してね。」
「どちらでも良いのじゃ。そなたらがわらわを負ぶってくれるというのじゃな。うむ、くるしうないぞよ。タケルがこのテイタラクゆえ、どうかよろしく頼むのじゃ。任せるのじゃ。わらわを頂上まで連れて行ってたもれ。」

 とまぁこんなやり取りがありました。俺がグダってる間に2人が荷物(ちみっ子さん)を代わりに運んでくれる段取りがついていました。
 ここからは足取り軽くあっという間に頂上に到着。晴れ渡った空。澄みきった空気。はるか彼方に見えるアレは富士山でしょうかね。頂上には白く雪が被っている姿が見えます。
 まだちみっ子さん運搬部隊の姿はここにはありませんけど、先にお昼ごはんの準備をしておきましょう。お腹を空かしているでしょうからね。レジャーシート敷く場所はやっぱり富士山が見える場所がいいですよね。ジョニーさん、ディープ君さん、スサオくん、ハスター様で四隅を持ってレジャーシートを広げております。うんうん、そこでいいと思うよ。そこに敷いちゃってください。みなさん喉乾いてない? 飲み物も持って来てはいるけど、自販機があるみたいだから好きなの買ってくる? それじゃスサオくんにお金渡すね。適当にここにいない人の分も買って来てくれるかな。 みなさんもスサオくんのお手伝いをお願いします。

 飲み物買い出しも終わり、5人がレジャーシートの上でぐだぐだと寛いでいるところにようやくちみっ子さんを背負った乙城さん他数名の姿が見えました。師匠とディーネさんはこっちの隊に賑やかし応援部隊として参加しております。

「ふー、やっと到着ですぅ。社長さん、これで頂上に着きましたよ。」
「うむご苦労なのじゃ。降ろしてたもれ。宮津とやらもここまでご苦労じゃったな。」
「ほら、そこに先に着いた人たちがシート広げてお昼の準備をしてくれているようです。」
「あぁ、富士山が見える。今日は晴れてて良かったね。」
「ホントだ。写真撮らなきゃ。」

 お2人は記念撮影を始めちゃいました。
 乙城さんの背中から降りたちみっ子さんと他2名が走ってこちらへとやって来ます。
「なぜ、お前さまがたはかくも寛いでおるのじゃ? わらわたちが苦労して登っておる間に富士山眺めてジュース飲んでまったりしておったというのかや?」
「ちみっ子さんはお2人の背中にしか登ってないでしょ。」
「うむ、そう言えばそうじゃったの。」
「はいどうぞ。ちみっ子さん用のわさびサイダーです。ちみっこさんもこれ飲んでまったりしてください。ディーネさんはゴーヤドリンクでいいよね。」
「おぅ、これが」
「これはアレとはまた別のなのね。」
「師匠はお茶でいいかな。」
『amo:;-=apwcl-gapys@osa是,p:j』(いいようです。)
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