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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第三十二話

「(おはようございます、タケル様。何から始めましょうか?)」
「(サクヤさん、おはようございます。サクヤさんはおにぎりを握ってもらえますか? 俺が握るとでかくなりすぎちゃうんですよ。数が多いんで大変なんですけど。ご飯は昨日仕掛けておいたので炊けているはずです。具は適当に用意してあるんでお願いします。サクヤさんがおにぎり作ってくれてる間にこっちでおかずを作っちゃいますんで。今ボールに水いれます。これ使ってください。)」
「(承知しました。)」

 早朝5時、お弁当作りを始めております。コロッケ、ポテトフライ、から揚げといった揚げ物の類は昨日商店街の総菜屋さんで買ってきたものを使います。朝から揚げ物やっちゃうとみんな起きてきちゃいますからね。ハンバーグ、ポテトサラダなんかも総菜屋さんで買ってきました。2次元ポケットの中なら時間が止まっているので、出来立てほかほか超便利。現在冒険者ヤマダタケルは卵焼きを真剣に巻いています。完成した卵焼きは巨大なタッパーを埋めていき、その次はウインナーへと取り掛かっていきます。

「タッケルぅ、朝早くから美味しそうな匂いなのじゃ。目覚めてしもうたのじゃ。わらわつまみ食いしてもよいかのぅ。」
「1つだけですよ。後で朝食にも使います。はいどうぞ。」
「(うまうまうま)」
 ちみっ子さんがウインナーの焼ける匂いに誘われて起きてきました。
 ちみっ子さんも手を洗ってサクヤさんと一緒におにぎりを握るのを手伝ってくれるようです。手を火傷しないようによろしくお願いしますね。
 ナポリタンスパゲティを作っていたらスパモンさんが投身してきました。スパモンさんをわきにどけた後、フライパンの中の量が増えているような気がするけど、でも気にしない。一口味見をしたところ、なぜか入れた覚えのないハーブの風味がしてましたけど美味しいので問題ありません。これもタッパーの中へ投入します。
 そうこうしているうちにディーネさんとスサオくんも起きてきました。
「パパ、姉ちゃんだけずるいぞ。俺にも何かくれ。」
「1個だけですからね。はいどうぞ。ディーネさんもどうですか?」
「いただこうかしら。ねぇタケル、このゴーヤお弁当に使ってね。」
「はぁ・・・」
 ゴーヤ入りま~す。オーソドックスに卵と缶詰肉に絡めて炒めてみましょう。

 そうこうするうちにいつものラジオ体操の時間がやってきます。いったん調理の手を止めてみんなで参加しました。スサオくんは昨日の説明をしっかりと覚えていたようで、体操終わりにバナナを回収しています。朱美さんは今日もいつもどおり二日酔いのご様子。祠にカップ酒が無いので落ち込んでらっしゃいます。実はさっき回収させていただいて料理酒として使わせていただきました。こんなこともありますよ。ドンマイ。

 ラジオ体操後、部屋へと戻り、ありあわせのもので朝食を摂ります。お弁当は完成し、小さいお弁当箱をサクヤさんに渡し、残りを2次元ポケットの中へと収納しました。
 一通りの準備が完了したので、ちみっ子さんにサクヤさんを婆ちゃんの所へ送ってもらいます。サクヤさんも神様なので1人で転移できそうなものなんですが、お駄賃が欲しいちみっ子さんがかわいそうなので余計なことは突っ込みません。
 サクヤさんを婆ちゃんの所へ送って戻ってきたちみっ子さんにお駄賃30円渡して、みんな揃ってギルド前へ転移。
 ハスター様と以下2名が瞼をこすりながら佇んでらっしゃいます。現在午前7時50分、まだ集合時間には少し早いのですが、3人ともとても眠そうなお顔でいらっしゃる。話を聞いてみたところ、この3人、今日持って行くボードゲームを選ぼうとマノウさんも交えた4人で所長室使って徹夜でボードゲームをしていたとのこと。現在マノウさんはお1人で爆睡中だそうです。
 残りの2人も集合時間前に到着しました。お2人の名前は乙城さんと宮津さんだっけ。トランジスタなグラマーさんが乙城さんで、ファッションモデル体型なのが宮津さん。どっちも甲乙つけがたい美人さん。
 お2人は集合時間に遅れないかと心配して走りながらやって来たようです。乙城さんのお胸様が激しくダンスしているのをスサオくんと2人で目に焼き付けました。
 わーい、これから2週間、俺にこの2人の美女アシスタントが付きます。神様ありがとう。
「うむ、どういたしましてなのじゃ。」
「あれ? 声に漏れてましたか?」
「お前さまの心の声が届いたのじゃ。わらわにいたく感謝しておったようなのじゃ。」
「では、これで全員集合しましたね。ちみっ子さん、まずは対人認識阻害スキルをお願いします。そのあと駅までお願いできますか?」
「うむ、お駄賃よろしくなのじゃ。スパモンにディーネ、ジョニー、ディープくんはこっちに来るのじゃ。よし、他の皆も集まって参れ。しかとわらわに触れておるのじゃぞ。ほれ駅じゃ。着いたぞ。」
「乙城さんと宮津さんにはまだお話できていませんでしたけど、今日の天狗捜索は高尾山に行くことになりました。お2人ともスニーカーにパンツスタイルのご様子なので特に問題はなさそうですけど、山登りは大丈夫ですかね? 必要なものがあったら遠慮なく言ってくださいね。」
「高尾山なら登ったことがあります。このままで大丈夫ですわ。」
「私も行ったことがあります。大丈夫だとは思いますけど、途中で休憩できますよね。」
「今日は休憩も取りながらのんびりと登りましょう。そもそも登山ではなく天狗の捜索が目的ですしね。ちみっこさん、はいお駄賃どうぞ。俺たちが突然ここに現れてこの辺にいた人は驚かないもんなんですかねぇ?」
「転移先はわらわがそれなりに人目に付かぬところを選んでおるからのぅ。それにあまり他人のことを詮索せぬ都会ならではの事情ということもあるのやもしれんなぁ。その辺のことも全部ひっくるめてわらわの神様パワーなのじゃ。ご都合主義なのじゃ。」
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