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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第二十九話

 商店街の緊急作戦会議で決まったことをまとめてみると――――

①商品を供給し続けるために各店舗でそれぞれ販売数制限を実施する。
②毎朝各店舗で朝礼を行い、青筋立ててがなり立てる練習をする。
③自宅警備員に召集令状発付の上、訓練を経て商店街のパトロールを実施する。
④万引き対策として娘々さん1号2号を警備隊の部隊長として派遣。
⑤しょうがないのでサクヤさんを【ヤマダトーイ】の店番として派遣。
⑥婆ちゃんが作戦司令官に就任。
⑦各店舗は1時間おきに作戦司令室に定時連絡を入れること。
⑧客が殴り合いのけんかを始めた場合、現行犯逮捕の上で警察に通報する。
⑨強盗強奪犯があらわれた場合、娘々さん1号2号により対処する。
⑩娘々さん3号は完成次第、警備隊を再編し、部隊長就任。

 とまぁこんな感じです。
 俺たちは明日から冒険の旅に出ることになっております。なのであとのことは婆ちゃんがなんとかするんじゃないかなと思う次第。商店街のみなさんも頑張ってね。

 作戦会議も終わったのでお昼ごはんを食べに出掛けようかなと思ってたら出前が届きました。婆ちゃんが招集掛けたみんなのためにお昼ご飯を手配していたようです。婆ちゃんの奢りなのかなって期待してたら、料金は各自で支払うシステムなんだそうでございます。サクヤさん、お金出さなくていいですよ。スサオくんもいいからね。連れの分は俺が払います。いいえ、婆ちゃんの分は婆ちゃんから貰ってください。そっちは払いませんよ。

 届いた出前はカツ丼オンリー。カツ丼嫌いな人はこの場にいないようでした。カツ=勝つっていう(ゲン)担ぎなんだってさ。カツ丼ってどちらかというとオレ的には警察の取り調べ室のイメージなんだけど。実際の警察は容疑者にカツ丼奢ってくれないそうですよ。奢った後に容疑者が自供したとして、自供の信憑性とか疑われちゃうからなんじゃないでしょうかね。

 出前のおじさんが無事婆ちゃんから集金に成功し、昼食会が始まりました。

 ディーネさんの分は俺の丼から取り分けます。部屋の隅で商店街の皆さんに見つからないようにこっそりしててくださいね。スパモンさんは既に認識阻害スキルが切れてふわふわと浮いているところをさんざん商店街の皆さんに目撃されているんですけど、婆ちゃんが開発したおもちゃか何かだと思われているようでございます。俺の頭の上に停まって丼を抱えていらっしゃいます。うちの師匠はお箸も器用に使えるんですよ。すごいでしょ。師匠ごめんなさい、お茶は熱いので頭の上に置かないでくださいね。米粒頭に落とすのもやめてください。

「タケル、明日からもサクヤさんのこと店で借りることになっちゃって悪かったねぇ。」
「サクヤさんがいいんなら俺は全然いいんだけど。婆ちゃん、俺たち明日からしばらくの間こっちにはあまり顔出せないけど大丈夫? 店はサクヤさんに任せとけばなんとかなるだろうけど、商店街のほう大変なんじゃない?」
「なんとかしてみせるさ。なに、ほんの数日のことさね。爺連中のケツを真っ赤になるまで叩いて叩いて叩きまくって乗り切って見せるよ。あんたたち明日からどこだかへ出掛けるんだろ。」
「仕事が入っててね。2週間は拘束されてるんだ。ちみっ子さんのアレ使ってたまには店の様子を覗きに来るとは思うけど。」
「あんたもしっかり頑張ってきな。」

「サクヤさん、明日からも1人で婆ちゃんの店手伝ってもらうことになっちゃったけど、婆ちゃんのことよろしくお願いします。」
「いえ、私のようなものがお婆様のお役にたてて光栄でございます。」
「明日は俺たち朝から出掛けなきゃいけない所があって、明後日以降もしばらくは別行動になっちゃうんだけど。」
「はい。聞いております。タケル様がオヒルネ様の運営するギルドのお仕事を請けておられること、明日は高尾山へ皆様で行かれるのだとか。タケル様の無事なお戻りをお待ちしております。」
「こんなことが無ければ、サクヤさんにも俺たちと一緒について来てもらおうかと思っていたんですけどね。」
「タケル様の御誘いでもギルド関係のお仕事の手伝いは・・・私ちょっと・・・」
「そうなんですか。」
「(うまうまうま)サクちゃんにもいろいろと事情があるのじゃ。わらわとスサオが父上に会いたくないように、サクちゃんにも会いたくない者がおるのじゃろうなぁ。(うまうま)」
「ふーん。そうなんですか?」
「・・・・・・」

 サクヤさんはその件に関してはノーコメントのご様子。どなたか会いたくない人がいるってことなんでしょうね。
 それなりに気にはなりますが、人の事情は詮索しないのが大人のおつきあいというものです。イヤ男女のおつきあいをしているわけではありませんけどね、できたらいいなとはもちろん思いますけども、そういうんじゃなくてこの場合、社会人としての一般的なおつきあいと言う意味でございますですよ。突いたり引いたりは是非そのうちに・・・・・・
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