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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第二十五話

 ゴンザレスさんの店の外で見た商店街の光景から、婆ちゃんの店廻りの様子が心配になった俺。ちみっ子さんにお願いして転移してみました。
 この商店街ではどうやら何のトラブルも今のところまだ起きてはいないようです。平穏な日常の光景。
 婆ちゃんの店は今日は臨時休業して営業していないのでシャッターが半分降りた状態です。店の中に入ってサクヤさんにご挨拶。

「サクヤさん、お疲れ様。1人にしちゃってごめんね。婆ちゃんいるかな?」
「はい。お婆様は奥の間で新しい娘々さん3号の改造に取り組んでらっしゃいます。」
「じゃ俺は婆ちゃんに会って来るから、そのあいだ、みんなは店で待っててね。」

 五十嵐さんも何かやらかしたんですね。あの爺さんも婆ちゃんに愛人さんを強奪されちゃった模様でございます。カードキーを取り出して暗証番号入力、カードをしまってドアの先に侵入。
 娘々さん3号は黒髪ですた。他の2体より少し小柄、おっぱいもぷっくり控えめ。日本人ふうなルックスのお人形です。それぞれ1号から3号までの外見は爺さんたちの趣味なんでしょうかねぇ。そんな情報はノーサンクス。俺はどっちかというとハーフ顔が好みなんだけどなぁなんてことをつらつら思っていたら婆ちゃんに気付かれました。

「おや、タケルじゃないか。今日はあんた大事な用があったみたいだけど、それはもう終わったのかい?」
「うん、さっき終わったところ。その用事があった街でね、食糧やら日用品の買い出し客同士が乱闘騒ぎしてるの見ちゃってさ、心配になってこっちの街の様子を見に来たんだよ。店の人が声枯らして1人1個までですよって言ってるのに、客は店の人の言うことなんざ聴きゃしない。わけわからん外国の言葉で騒ぎ立ててたよ。あれやられちゃうと店の人はまいるよね~。」
「ははぁん、この騒ぎに乗じて買占めに走った奴らが出たんだね。そんなこともあるかも知れないとは思っちゃいたんだけど、そうかい、出たんだね。品薄になったところに買い占めた商品を高く売ろうって魂胆なんだろうさ。そんな連中がいったいどれくらいいるんだろうねぇ。ちょっとやそっとのことじゃこの国の流通は揺らぎゃしないけど、バカなメディアが宣伝しちゃったらこりゃ大変だねぇ。一気にそんなのが増えて全部がおかしなことになるかもしれないよ。ちょっと待ちな、こりゃあの人に電話入れとかないといけないねぇ。」
「あの人って誰さ?」
「この国の偉い人だよ。」

 とりあえず外国人バイヤーの群れはこの街の辺りにまでは押し寄せて来てはいないようです。
 婆ちゃんは誰とも知れぬ偉い人の所へお電話。

「もしもし、あぁ、私だよおもちゃ屋のばばぁさ。岸さんホントに久しぶりだねぇ。どうだい最近、奥さんのことでマスコミに追いかけられてあんた大変なんじゃないかい? 体調崩してないかい? ほぅ、そうかい。そりゃいいや。ふーん、ほぅほぅそうかい。ほほぅ、あの人がねぇ。でもマスコミは全然そのこと放送してないよ。まったく困ったもんだねぇ。あいつら騒ぐだけ騒いどいて自分たちの都合が悪くなったら、全部無かったことにしようとするからねぇ。普段は御託並べるばっかりのくせにだよ。そりゃそうと、あんた街で日用品や食料の買占めが起きてるの知ってるかい? やっぱりもう耳に届いてるんだね。でもね、今夜のニュースでこれが放送されちゃったら騒ぎはもっと大きくなるよ。全国で似たような事件が起こるかもしれない。震災となればヤツラは組織で動くからね、日本人だって中には誘われて欲に駆られるヤツが出てもおかしくないよ。そんなのも出てくるだろうさ。あまり時間が無いけど、ここはしっかり対策しとかないといけない。あんたにまかせたからね。よろしく頼んだよ。あぁみんな元気だよ。落ち着いたら顔出してくれればいいさ。それじゃあよろしくね。頼んだよ。」

 婆ちゃん、その偉い人とどこで知り合ったのさ?

「タケル、商店街の連中をここへ集めたいんだけど、とりあえず星山の爺さん捕まえといで、あとはあの爺さんにやらせるから。」
「星山の爺さんだけでいいんだな。」
「そうさねぇ、五十嵐と田山も店にいるようなら呼んどくれ。ぐずぐずしてるようだったら非常招集だって婆ちゃんが言ってたってお言い。」
「他には?」
「あんたら今日はヒマな時間あるかい?」
「このあと一度商品仕入れに行って、それ納品したら時間出来るけど。」
「じゃ、その後でいいや。ちょっと手伝っておくれ。」
「わかった。」

 というようなことがありまして、店のみんなにこれからちょっと出掛けてくる旨告げて、爺3人探しに出掛けますた。爺3人とも【アダルトトーイ スターマウンテン】でモニターに被りついてAV見てる所を身柄確保。ついでにここで仕入を済ませます。途中本屋と薬局でも仕入を済ませて、今日の仕入も終了。爺3人を婆ちゃんの店へと連行して、婆ちゃんに後を任せます。

「ちみっ子さん、次はギルドへお願いしますね。」
「うむ、みんなくっついて居れよ。それでは行くでのぅ。」

 誘ってみたんですけどサクヤさんはお店の手伝い続行。他のメンバーでギルドへ転移しますた。爺さんたち3人の目の前で転移しちゃった気もしないではないけれど、そんなことは些細なこと。それより何で婆ちゃんが偉い人と知り合いなのかの方が重要です。ねぇなんで?
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