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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第二十四話

「ゴンザー、邪魔するぞぅ。」
「おっさん、邪魔するぜ。」
「お邪魔しまぁす。」
『こんちはぁ。』
『姉ちゃん、邪魔するぜっ。』
『顎89sg9j89j2尻』(ゴンザレスさんの顎はケツ顎なんだそうですよ。)

 月曜日の朝、ギルドに寄って所長室でボードゲームに興じていた3人をピックアップ、ちみっ子さんの対人用認識阻害スキル発動をお願いして、ここ≪おねえの店≫にやって参りました。サクヤさんは『せめて私1人だけでも』とおっしゃるので【ヤマダトーイ】にお1人だけ派遣しています。そもそもサクヤさんはゴンザレスさん&カンベールさんに性別だの美貌だのといった特殊事情により歓迎されない可能性がとてもとても大きいので留守番してもらおうかなどと思っておりました。渡りに船、といいましょうか、いわゆるひとつの好都合? 今日は婆ちゃんの店はお休みなんですけど、仕入れた新しい商品の品出しやら掃除やら娘々さん1号・2号のカスタマイズ、整備、3号の素体強奪等々することはそれなりにあると思うのでよろしくお願いいたしますん。

「ゴンザレスさんおはようございます、カンベールさんもおはようございます。お邪魔しますねぇ。今日もこの子たち騒いじゃうと思うけどよろしくおねがいしまぁす。」
「いらっしゃいまっせー。ようこそ≪おねえの店≫へ。」
「あぁㇽらぁ、いらっしゃぁーい。タケルちゅわーん待ってたわぁあん。うほー、今日もみんな、いい男ねぇ。カンベールさんもそう思うでしょ。さぁさ、こっちに準備はできてるのよん。みんな店の奥にどうぞどうぞ、さぁ入ってちょうだい。今日はサイズ合わせをさせて頂戴ね。官兵衛さん、この子たちにおやつと飲み物出してあげてね。」

 官兵衛さんって・・・思い返せば先週ここに来た時ちみっ子さんがゴンザレスさんのことを権座って呼んでたような気がしますけど、2人とも槍使いみたいな名前なんですねぇ。・・・ははーん、さては2人とも攻めってことなんですね。2人は槍使いっと。ハスター様はいいとして、他のメンバーはこの店では今後『お尻大事に作戦』をとることにしないといけません。今更ですけど、あとで男性陣にこっそり連絡しておきましょう。とりあえずボディサインで・・・


 その後順調にフィッティングは進み、約3名分の服のサイズがおかしなことになっていることにも気付かれずに済み、ディーネさんのアイドル衣装もとてもお似合いです。俺の服はインディ何とかさん(考古学者)仕様の革ジャケットスタイルともう1つはエジプト遺跡探検家風のサファリジャケット、サファリ帽。うわーい、これでどこからどう見ても冒険者っぽく見えるよね。最近流行のナントカパークにいるフレンドじゃないよ。無理したおっさんのコスプレにしか見えないだろうけれども。
 ちみっ子さんは2着とも俺とお揃いです。こっちはフレンドでいいんじゃないかな。ケモミミ付けたげようか? それともかばん背負う? スサオくんのはちょっとだけアレンジしてあってミリタリー風。スサオくんもケモミミどうかな? 
 サイズのおかしな3人はそれぞれの対人用認識阻害スキル効果の結果あらわれた個性に応じたスーツとカジュアルウェアでご満悦。カジュアルウェアのほうは東南アジアのビーチリゾートを意識したものなのだそうですよ。綿パンに麻ジャケットは3人とも共通ですけど、それぞれ色合いが違ってて個性が出ております。帽子まで作っていただいてありがとうございます。
 ハスター様も基本は俺のとお揃いです。若干色合いがおかしなことになってるような気がするのはハスター様の好みが充分に反映された結果でございます。本人はとっても満足しているようですけど、薄ピンクの革ジャンってどうよ? レインボーカラーのサファリジャケットって迷彩効果あるの? 

 いつものように店内でひとしきり大騒ぎしたあと、もとの服を着替えます。皆さん、ご満悦。着替え終わった俺は店内に落ちてる銀玉でっぽうの弾回収中。

「それじゃ、みんなの服来週までにしっかりと仕上げておくわねぇん。」
「ゴンザレスさん、仕立て代ですけど、まずは半分だけでも入れておきます。」
「あっら、そぅお、いただけるんならいただいちゃおぅかしら。カンベールさん、タケルさんから半金いれていただけるってよ。計算してきて頂戴。」
「かしこまり。半タマですね。お待ちください。いますぐ計算してきますから。」

 そんなこんなで半分だけお支払いを済ませます。軽く7ケタ越えていってますが、これもクトゥルフ様への先行投資でございます。そのうち帰ってくる見込みのある投資なのです。ぐっすん。

「「股のお腰を~」」

 店の外に出てみたら、この辺りの商店街でも食品店や薬局、日用品店など防災特需とやらで大賑わい。売切れ品続出の模様。インスタント食品や飲料水は軒並み売切れ。カセットコンロやデイバッグ、紙おむつに粉ミルクといったものまで大量購入していく客がいるようです。お店サイドは1人1個までと声を枯らして叫んでいますが、耳を貸さないお客さま。日本語通じてないみたいですよ。都合が悪くなると日本語わからなくなるタイプ。
 客同士のケンカがあちこちで始まっています。パトカーのサイレンがひっきりなしに聞こえてきます。世紀末はまだまだ当分先のはずなんですけど、大混乱、血みどろの惨劇。救急車のサイレンも響いてきます。
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