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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第二十一話

この物語はフィクションであり、登場する人物につきましては現実の人物とは関係ございませんったらございません。
 明けて日曜日の朝がやって参りました。昨夜サクヤさんには一度ご自身の部屋に戻っていただき、ラジオ体操を経て現在再び俺の部屋で合流しております。最近ラジオ体操に朱美さんのお友達も参加し始めてご近所のご老人による朝の集会場と化してきたアパート前広場でございますん。ちみっ子さん、ちびっ子さんはお年寄りに可愛がられて色々お菓子を頂いているようでございます。2人はちゃんとお礼の言える良い子ですねぇ。2人の祠の前にもお供え物がたくさん並んでます。朱美さん、お供えのカップ酒持って行っちゃダメですよ。ちみっ子さんが怒りますよ。えっ、いいんですか? 朱美さんごめんなさい、いいんだそうです。朱美さんは友達だからいいんだってさ。朱美さん、そろそろ家賃を・・・。いつもながらさすがです。

 サクヤさんには昨夜大変に良いものを拝見させていただきましたことをスサオくんともども心の底から深く深く日本海溝よりも深く感謝しております。俺もきちんとお礼を言っておかないといけません。――――あざぁっす。できましたら、本日も是非どうかひとつよろしくお願いします。さすがに口に出してお礼言うのはアレなんで、心の底でこっそりお礼を言いますね。スサオくんにはカメラの用意を厳命してありますので。

 朝ご飯は6人分の巨大パンケーキを作って切り分け、美味しくいただきました。ちみっ子さん以外のみんなは、はちみつたっぷり。ちみっ子さんのは、本人の希望で蜂の子たっぷり。うまうまというちみっ子さんの言葉を決して疑うわけではありませんが、見た目でもう勘弁してください。ゴチソウサマ、お腹いっぱいですた。今日は食べ残しは受け付けませんからね。その蜂の子の残りが入ってる瓶はちみっ子さんの2次元ポケットにでも収納しておいてくださいね。冷蔵庫も入れちゃダメですよ。食用Gだのワームだの、色々まだちみっ子さん用の食材(田山食品から購入)がたくさんありますので、あとで一括してお譲りします。

 朝ご飯の片付けもサクヤさんがしてくださいました。その間俺はサクヤさんの背後から、日本国憲法19条で保障された妄想に(ふけ)る次第でございます。≪思想及び良心の自由は、これを侵してはならない≫ きっと妄想の自由もこの条文で保障されているはずです。

「タッケルぅ、今日は婆ちゃんの店開店じゃのぅ。これから手伝いに行かんでもええのかのぅ。」
「(思想及び良心の自由は・・・)婆ちゃんの店は10時開店なので、まだ早いです。テレビでも見て少し時間をつぶしてて下さい。」
「すまんのぅ、わらわタケルの妄想の邪魔をしてしもうたようじゃな。ごゆっくりどうぞ~なのじゃ。」
「・・・・・・」

 ちみっ子さんに嫌な気の遣われ方をしてしまい、妄想の彼方から強制ログアウトさせられてしまいました。再度ログインするのも気まずいので、俺も一緒にテレビでも見ようかと思います。
 録画したの見ますか? ニチアサ見る? ニチアサだそうです。ポチっとな。

「プリッキュア、プリッキュア言うてたベンツの人は今頃いったいどおしておるのかのぅ? お前さまは知らんか?」
「ちみっ子さん、それ何人目? 祖国に帰られたのでは? 帰られる前に御祓いのために関西であちこちの神社を廻られていたようでしたけど。」
「ネット芸人の質も最近ではすっかりと落ちてしもうて寂しゅうなったのぅ。昨日の動画の男みたいなヤツばかりで、こうひねりの効いたやつがおらんのじゃ。つまらんのぅ。」

 ちみっ子さん、知らない人はまるで知らない話をアニメを見てつぶやかれたようです。知らなくてもいい話なんでググらなくても構いませんよ。

 ニチアサタイム終了。スサオくんは黄泉瓜新聞広げて姫路城制作中。

「スサオくん、そろそろ婆ちゃんの店に行こうと思うんで、キリのいいところで置いてくださいね。」
「おぅ、わかったぞ。」
「サクヤさんもすみませんが、これから婆ちゃんの所へご一緒頂けますか?」
「はい、もちろんでございます。山田様の命じるままにどこへでも赴かせて頂きます。」
「今日は婆ちゃんの店が新装開店なんで、そのお手伝いにみんなで行こうかなと思います。手伝ってくれてた爺さんたちもそろそろ自分の店に新しい商品が並んでるはずだからこのまま甘え続けるってわけにもいかないし、戦力になるのは俺たちだけだと思ってください。」
「おぅ、パパわかったぜ。おもちゃ売ればいいんだな。」
「各自わからないことがあれば婆ちゃんか、俺に聞いてくださいね。あとスパモンさんはそのままだと視覚的にまずいのでちみっ子さんに対人用認識阻害スキルを掛けてもらっておいてください。ちみっ子さん、お願いします。」
「うむ、承知したのじゃ。」
『agos\[返aznbusd神s0azbs;,』(変身するそうです。)
「変身しててもスパモンさんは何を言ってるんだか相変わらず意味不明なので、お客さんの相手はしなくていいですからね。むしろ、しちゃダメですよ。」
『agp8ag;あhag炉;hos:』(わかりません。)
「スパモンさんはとりあえず客の振りをしててください。賑やかしです。サクラってわかりますか?」
『ahoolwa云ga:phaaha』(わかるようです。)
「じゃ、スパモンさんはサクラをお願いします。みんなもそろそろ婆ちゃんの店に行こうと思います。スサオくん、玄関のカギ締めといてね。ちみっ子さん、アレお願いします。」
「うむ、みんなしっかりくっついて居れよ。離れておると連れて行けんでのぅ。ほれ、【ヤマダトーイ】の正面じゃ。着いたぞ。」

「はい、お駄賃どうぞ。」
 開店30分前、まだ【ヤマダトーイ】のシャッターは閉まったまま。

 ご近所の田山食品の前には人だかりができていました。普段は問屋さんなんですけど、新しく仕入れた災害用保存食を今だけ小売りしているようです。商売人って、機を見るに敏って言いますけど、さすがです。商品入れ替えの為に俺はいろいろとネタ食品を買わされたというわけですね。
 五十嵐スポーツもテントやアウトドア用グッズ目当てのお客さんが大勢来ているようです。開店時間前からたくさんのお客さんで賑わっています。いつもとは違う光景。

 ちなみに星山さんのところは午後3時開店。商店街でひときわ異彩を放つ看板、ADULT表記。さすがにこちらには防災特需はないようですた。
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