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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第十四話

スランプ突入中。あとの展開は決まってるんだけど、指走らない。がんばる。
「まずは、この店に積んである商品をすべてお前さまの2次元ボックスの中にしまうとよいのじゃ。でな、何をしまったのかを忘れぬようにあらかじめ目録を作っておくが良いのじゃ。」
「はぁ・・・」

 というようなわけで現在棚卸しの最中でございます。こんなことしなくても婆ちゃんの作った帳簿がどこかにあるんじゃね? とか思うんだけど、ちみっ子さんが楽しそうなので付き合います。ちみっ子さんはカメラとタブレットPCを取り出して入力しておられます。

「プラモから逝くかのぅ、おー、これは珍しい量産型ずく(※)なのじゃ。これはガルダ○最強戦士どん(※)、ちっとも最強に見えないのじゃ。マニアが腹を抱えて大喜びなのじゃ。当時はこれ、親からクリスマスプレゼントじゃゆうて貰うた子もおったのじゃろうなぁ。その後に展開される親子喧嘩までがセットの絶妙な商品じゃなぁ。これきっかけで家族の会話も弾むというものじゃ。肉体言語で日本中がさぞかし弾んだことじゃろうのぅ。このバク(※)とやらはバグってないかのぅ。このソドム(※)とやらはSMキャラとして売り出すといいのじゃ。宇宙でムチ振って攻撃とかなかなかにハイセンスなのじゃ――――」
「・・・・・・(※ググってみるといいと思うよ。)」
「癌ガル(※)のイラストはさすがに惜しいのぅ。もうちょっとじゃな。中身は問題外なのじゃが。このシュア少佐(※)の隈取はなかなか良いぞ。5月飾りに企画商品を作って欲しいものじゃのぅw」

「――――ようやくこれで邪神プラモは片付いたかのぅ。」
「まだ普通のプラモが残ってますよ。」
「スサオのヤツが小遣いで買うプラモを選んでおるようじゃでな、あっちは後回しにするが良かろう。」
「どうせ全部俺が買うんですから、後でゆっくり選んでも一緒のような気もするんですが。」
「スサオがお小遣いの使い方を覚えるためなのじゃ。これは姉からの心配りなのじゃ。」
「ほぅ、そんなことも考えてるんですねぇ。」

 ちみっ子さんはお姉さんとして弟の金銭感覚を養おうとしているようでございます。でも保護者的にはあまりスサオくんの金銭感覚って狂ってないと思うんですよねぇ。むしろちみっ子さんご自身の金銭感覚のほうを何卒(なにとぞ)どうかよろしくお願いしますね。先日覗いてみたちみっ子さんのお小遣い帳のお買い物欄に備前長船清光\2,800,000-とか書いてあったんですが、これいったいどうしたものでしょう。

「うむ。ほれ、○イバーさんの邪神フィギュアなのじゃ。これを使えばギルドの屋上で新たな邪神が召喚できそうなのじゃ。どうせならもっこす師匠も欲しいのじゃ。すまぬが店主殿よ、この店にもっこす殿はおられぬかや?」
「あー、ゼノ○ーガのフィギュアならこのあたりじゃないかねぇ。」

 なんで婆ちゃんが邪神フィギュアのことまで知ってるのかと言うと、わざわざ問屋廻って集めたのが婆ちゃんだから。なので店頭販売価格もコレクター価格になっている。オークションに出せばおそらくこの数倍にはなるんだろうけど、街の小さな子ども向けのおもちゃ屋さんで売るには高すぎる。なので在庫が積みあがる。かといってオークションに出すのはめんどくさい。商売気があるんだか無いんだかわからないのが年寄りの不思議なところ。

「これでアンラ・マンユあたり召喚できんかのぅ?」
「あんらまんゆ? 誰ですかそれ?」
「ゾロアスターの神なのじゃ。絶対悪の神なのじゃ。厨2ゴコロをこう・・・グッとくすぐられぬかや?」
「邪神といえばもうクトゥルフ様でお(なか)いっぱいです。」
「あっち方面はナイアルラトホテプ通称ニャル○さんもまだ控えておるはずなのじゃ。他にもラブさんの派閥は大勢おるのじゃぞ。」
「ラブさんて・・・あっち方面は3人もいれば充分では?」
「どうじゃろうかのぅ――――3人のうちの1人は邪神ですらないからのぅ。」

 そんな感じでフィギュアの棚卸しが終了しました。
 ソフビ人形、ミニカー、ミニ四駆、プラレールとマニア向け商品があとに続きます。プラレールはちみっ子さんも資料室に集めてましたっけ。あとでいくつかプレゼントしましょうかね。お婆ちゃんの店にNゲージは置いてなかったので、クリスマスまでには用意しておこうと思います。
 ぬいぐるみ、ボードゲーム、パズルゲーム、銀玉鉄砲、BB弾仕様のトイガン、モデルガン、知育玩具、キャラクター文房具、消しゴムという名の付いた消せないゴムの固まり・・・スサオ君が姫路城を選んだので、プラモデルの山も収納しました。お婆ちゃん、この何年も前の古い花火は買い取れないよ。もうこれはゴミでいいよね。俺全部でいったい幾ら払えばいいんだろ? カード上限軽く越えてるね。このあと銀行逝って来なきゃ、婆ちゃんに払う現金手持ちじゃ足り無いよ。婆ちゃん支払いは振込でもいいかなぁ? モチロン端数は切り捨てでいいよね。家族割引と大量購入割引で7掛けくらいにならない? 充分に利益出てるでしょ。開発費? だから婆ちゃんはいったい何を開発するのさ。しょうがない、8掛けでどう? まだ足りないの? 汎用人型兵器? 婆ちゃんが? 出すよ。出せば良いんでしょ。じゃ、9掛けでいいんだね。後で銀行で振り込んどくよ。郵便局じゃないんだから小細工しちゃダメだよ。
 おばあちゃんのロマンのためにあとウン000万円程必要なんだそうです。毟り取られることとなりました。
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