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uso8,000,000:嘘八百万 (うそやおよろず)(←シュレディンガーのぬっこ続編) 作者:Pー龍

一章 冒険者への道

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第十三話

新キャラ4人目登場
 本日は街のおもちゃ屋さんに買い出しに来ている冒険者山田武尊でございます。実はギルド経由でオーダーのあった商品のうちおもちゃ類についてはすべて南米熱帯雨林で事足りる便利社会ニッポンなのですが、いかんせん生の商品情報はショップに足を運ばないと体得できるものではないのです。ネットのカスタマー情報をすべて鵜呑みにしているようではプロとは言えない。いったい何のプロなのかという問題はこの際、放っておこう。他にもまぁ理由はあったりするのですが、現在おもちゃ屋さんの前に来ておりますです、ハイ。

「こんにちは。おじゃまします。」
「邪魔するのじゃー。」
『kpaがyga;』(理解不能)
「おぅ婆ちゃん、邪魔するぜッ。」

 ガラスの引き戸を開けておもちゃ屋さん【ヤマダトーイ】にいつものメンバーで入店です。
 いま日本では街のおもちゃ屋さんが絶滅しようとしているようです。ほぼ絶滅状態。おしゃれな雑貨屋さんテイストなおもちゃ屋さん、ゲームソフトを専門に取り扱うおもちゃ屋さん、キャラクターグッズの店、カードゲーム専門店・・・こういったお店は見かけるけど、プラモデルからゲーム、パズル、ぬいぐるみ、超合金まで総合的に取り扱う街の個人商店(昭和テイスト)は見掛けなくなったと思いませんか? この店も俺の大量仕入がなければ、遅かれ早かれ閉店することになっていたのだろうと思います。すでに10年以上もの間、店主の趣味で開店している状況でした。

「いらっしゃい、・・・おやあんたらかい。」

 天井に設置されたスピーカーから聞こえてくる店主の婆さんの声に迎えられ、やたらと商品が積まれて狭くなった店内を進んで行き、カードキーと認証コードを使って分厚い鋼鉄のドアを1枚開けると、サイバーパンクテイスト満載な婆さんのプライベートルームがあります。宇宙船的なコントロールブースに座った店主の婆さんが店内の監視カメラモニターをバックに笑っています。俺の婆ちゃん()でもあるこの山田玩具店なわけなんだが、最近になって特定顧客(俺)により売り上げ急上昇。調子に乗って商品倉庫を改装してたらこうなったようでございます。その背景に婆ちゃんと意気投合したちみっ子さんの趣味が過分に反映されているような気がそこはかとなくするわけなんだが、気にしたら負けだと思う。それにしても普通は店舗の方を改装するものと思うんだが、店舗はあいもかわらず昭和テイストのまま。看板だけは山田玩具店からヤマダトーイに変わっているんだが、婆ちゃんはメーカーにでも進出するつもりだろうか? やりかねない。

「パパ―、プラモ見て来てもいいか?」
「高いところの箱はムリに自分で取ろうとしちゃダメだよ。箱が倒れて雪崩れてきたら危ないからね。」
「スパモンに取ってもらうんだぜ。おぅ、行こうぜ。」
『zgt8+了がh79』(了解っぽいニュアンス?)

「婆ちゃん、地震来たら危ないから店の商品を高く積み上げるのはやめた方がいいよ。」
「おや、あんたも来週あたり地震が来るってゆうあの連中が流してる噂のこと、信じてるのかい?」
「いやまさか、信じてるわけじゃないけどさ、いつ来るかわからないからこそ日頃の準備が必要なわけで・・・」
「店主殿、タケルの言うとおりなのじゃ。あの積み方ではプレミア物の貴重なデッドストックも廃棄物の不燃物になってしまうのじゃ。雑ゴミなのじゃ。この機会に店舗も改装してみてはどうかのぅ?」
「おや、そうかい? うーん、オヒルネちゃんがそうまで言うんならこれは考えてみなきゃいけないのかねぇ。」

 俺が言いだしたことのような気がするんだが、まぁ婆ちゃんがその気になってくれるのなら良しだろう。

「デッドストック商品を片付けて、現行商品だけ並べればすっきりすると思うのじゃ。どうじゃろうかのぅ?」
「廃番の商品を片付けてどこに置くんだい? この部屋にはもう置けないよ?」

 もともと倉庫だったこの部屋に積まれていたデッドストック商品が店内に追いやられた結果、おかしなことになっている。置こうと思えばこの部屋の隅にでも置けなくはないと思うんだが、婆ちゃんにその気はないようだ。完全にコントロールルームと化している。いったい婆ちゃんはここで何をコントロールすると言うんだろう? 

「お前さまよ、わらわ、お前さまが全部買い取ってお前さまの2次元ポケットに入れておけばよいと思うのじゃがのぅ。」
「そりゃ、いいねぇ。タケル私もそれがいいと思うよ。これで開発費用の充てができたよ。」
「婆ちゃん、買い取るのは別にいいけど、その金使って無駄遣いはやめてくれよ。税金払えなくなって差押えとかイヤだからね。」
「フハハハハッ、婆ちゃんがそんなヘマするわけないじゃないか。裏帳簿できっちりと税金はごまかしておくさね。安心おし。」
「ウヒャヒャヒャヒャ。タケル安心するのじゃ。郵便局の振込用紙なら修正テープで領収書も改ざんできるのじゃ。」

 安心できません。ちみっ子さんも一緒になって笑っているので、どうにかしちゃいそうですが・・・・・・裏帳簿は止めてくださいね。あと郵便局の人困ってるはずなので、やめてあげて。

 そんなわけで【ヤマダトーイ】店舗改装作業が始まりました。
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