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金魚のさんた君

作者:大塚めいと
冬童話2015 投稿作品です。
挿絵(By みてみん)





 今日は楽しいクリスマスの朝。



 赤、青、黄色。ぴかぴか光るクリスマスツリー。シャンシャン響く鈴の音。おいしい匂いの七面鳥。大人も子供も犬も猫も、クリスマスの夜をワクワクワクワクまちわびます。



 でもここにひとりだけ、ごきげんななめでイライラしている、クリスマスが大嫌いな金魚がいました。



 「へっ!クリスマスなんてくだらない!」



 その金魚の名前は「さんた」といいます。体は真っ赤で、白いおひげの模様があって、サンタクロースにそっくりなので、飼い主の坊やにそう呼ばれています。



 「やあ、おはようさんた。ニャんでそんなにイライラしているんだい?」



 さんた君と同じく、坊やに飼われている猫くんが、眠そうな目で質問してきました。



 「猫くん!君には分からないだろうけど、金魚にとってクリスマスほどつまらないものはないぞ!坊や達がみんなで歌ったり、踊ったり、七面鳥やケーキを食べているところを、このせま~い金魚鉢の中でじっと指をくわえて…いや、ヒレをくわえて眺めているというつらさが!こんなにみじめなことはないぜ!」



 さんた君はブクブク泡を吐き出しながら猫くんに文句を言いました。



 「確かに君は水の中だからね、一緒にパーティを楽しめニャいね、僕は前のクリスマスにピカピカの首輪を貰ったけど、君はニャにもプレゼントをもらっていニャいね」



 「そのとおりだぜ!それでキミにたのみがある!」



 「ニャンだい?」



 さんた君は、何か計画をかんがえたらしいです。



 「猫くん!たのむ!オレをお風呂場までつれていってくれ?」



 さんた君のことばに猫くんはびっくりして耳をとがらせました。



 「お風呂場だって?ニャにをする気なんだい!」



 「説明はあと!とにかくたのむよ!」



 猫くんは、さんた君のお願いをしぶしぶきいてあげることにしました。



 「わかった、それじゃあ僕の口の(ニャカ)に飛び込んで!」



 猫くんの空けた大きな口の中に、さんた君はピョン!とひと飛び!



 「いてて!猫くん、きみの舌はザラザラしていて痛いな、それと、間違ってもオレを飲み込まないでくれよ!」



 「大丈夫、僕が食べるのはサンマだニャ、さんたじゃないニャ」



 さんた君を口に入れた猫くんはテクテクテクテク、早歩きでお風呂場に向かいます。



 『お風呂場までもう少し…』



 さんた君を飲み込まないようにソロ~リソロ~リと歩く猫くん。すると突然、飼い主の坊やが猫くんの前にあらわれました。



 『わ!坊やだ!こんニャときに…』



 坊やは猫くんの頭やあごを優しくナデナデしはじめました。すると猫くんの頭がグラグラ揺れて、口の中のさんた君は大慌て!ジェットコースターみたいにグオン!グオン!猫くんに飲み込まれないように必死で舌のトゲトゲにしがみつきました。



 『たっ…たすけてぇーッ!』



 『ごめんよさんた君!ニャんとかがんばって!…でもナデナデされるのは気持ちいいから、やめられニャいんだ!』



 坊やはた~っぷり猫くんをナデナデしおわった後、「プレゼントだよ!」と言って猫くんの首輪を鐘みたいな鈴が付いた緑と赤のキレイな首輪に交換してくれました。



 『ありがとニャー』



 猫くんは口が開けないので坊やの手に頭をスリスリしてありがとうの気持ちを伝えました。



 『チェッ!』



 自分だけがプレゼントをもらえなくて、さんた君はさらにプンプンしてしまいました。



 『急ごうぜ!早く風呂場に行くんだ!』



 『人使い…いや猫使いがあらい金魚だニャ』



 さんた君に言われるがまま、ついに猫くんはお風呂場に到着しました。湯船には冷たい水が溜まったままになっています。



 『よし!猫くん!オレをお風呂に吐き出してくれ!』



 猫くんはペっとさんた君を吐き出すと、今までの金魚鉢とは比べ物にならないほど広~いお風呂にチャポーン!と飛び込みました。



 『広い広い!快適だぜ!』



 さんた君は文字通り 「水を得た魚のように」 お風呂の中をスイスイ泳ぎ周りました!



 「さんた君、きみはここで思いっきり泳ぎたかったのかニャ?」



 水が苦手な猫くんはお風呂から少し離れてさんた君に話しかけます。



 「違うぜ!オレの本当の目的は、クリスマスの間、ずっとここに隠れていて、坊やを困らせてやるんだ!今までオレにプレゼントをあげなかったことをたっぷり反省させてやるんだ!」



 さんた君のその発言に、猫くんは少しひきました。



 「きみ…けっこうネチネチした性格だったんだニャ…まあいいや、坊やがきみのいないことに気が付いたら、またここに来てあげるよ」



 「おう!よろしく頼むぜ!」



 猫くんがお風呂場からいなくなった後、さんた君は広いお風呂の中を思いっきり泳いで楽しみました。



 「まったく気持ちがいいぜ!もうオレも、あの狭っ苦しい金魚鉢から卒業して、鯉が飼えるくらいにで~っかい水槽に引越しさせてくれてもいいのにな!」



 さんた君は不平不満を漏らしながら湯船を飛び回ります。しばらく夢中になっていると突然お風呂場に誰かが入ってきました。



 『あ!マズイ!坊やのお母さんだ!』



 「さーてお風呂を掃除しなくちゃね」 といいながらお母さんは、いきなりお風呂の水を溜めておくための栓をポンッ!と引っ張り、抜いてしまいました。



 『うわ!ちょっと!お母さん!待って!』



 お母さんは、まさかさんた君がお風呂の中にいるなんて、思ってもいませんでした。



 『うわーー!吸い込まれるーー!!』



 栓が抜かれたお風呂の水はグルグルグルグル渦を巻いて、お風呂の穴に吸い込まれていきます。



 『助けてぇぇぇぇ』



 その水の勢いがあまりにもすごかったので、さんた君は何もすることが出来ず、目を回したまま、ついに穴の中にピューッと吸い込まれてしまいました。



 『オレは一体、どうなっちゃうんだー?』



 穴に吸い込まれて、真っ暗で長~いトンネルの中をビュンビュン流されて行くさんた君…



 『ごめんよ、坊や、まさかこんなことになっちゃうなんて…』



 勝手なことをしてこんな目にあってしまったことをさんた君は反省しました。



 そしてもうしばらく流されていると、さんた君は見たこともない場所にたどり着いたのです。



 「うわ!ここはどこ?」



 その場所は雪が積もったように真っ白な砂利の地面に、たくさんの飾りがついた海草、そしてここは水の中だというのに、雪がしんしん降っている不思議な場所でした。



 「やあ!キミは誰だい?どこからきたの?」



 一人の大きなお魚が、さんた君に近づいて話しかけました。



 「オレは金魚のサンタ、お風呂に流されてきたんだ。キミこそ誰だい?そしてここはどこ?」



 「オイラは(マス)のスーマっていうんだ。そしてここは大勢の(マス)達が暮らす(マス)の王国なんだ!」



 親切なスーマは、さんた君を(マス)の王国を案内してくれて、色んな質問に答えてくれました。



 「あの雪みたいにキラキラ輝きながら降っているモノはなんだい?」



 「あれはマリンスノーって言うんだ。小さなプランクトンっていう生き物がいっぱい集まって、雪を作ってくれているんだ。」



 「なんで海草にピカピカ光る電飾やカラフルなボールのような飾りがついているんだい?」



 「知らないの?今日は(マス)の王国の一年に一回のお祭り クリス(マス)の日だからだよ!」



 どうやらこの(マス)の王国にはクリスマスにそっくりなクリス(マス)と呼ばれるお祭りが行われているようです。



 さんた君が見渡してみると多くの(マス)達が飾りの付いた海草の周りで歌って、踊って、泳ぎ回って、クリス(マス)を楽しんでいるようでした。



 「ここでは、お魚でもパーティに参加できるんだな…」



 「よかったらさんた君もここで楽しんでよ、キミは金魚だけど歓迎するよ」



 今までまちこがれたパーティに参加できると知って、さんた君の心はウキウキしました。



 「やったぜ!ありがとう!」



 さんた君はくるくると泳ぎ回って喜んで見せました。



『こんなにうれしいことなんて、生まれてはじめてだぜ!ひょっとしたらプレゼントをもらえるかもしれない』さんた君はそんなことを考えていました。すると…



 「たいへんだー!」



 突然別の(マス)が大声をあげながらドタバタドタバタ、スーマとさんた君の元まで泳いできました。



 「どうしたんだい?」



 「たいへんだ!スーマ!サンタクロ(ウオ)スが病気になっちゃったんだ!」



 「サンタクロ(ウオ)ス?」さんた君はスーマにサンタクロ(ウオ)スとは何なのか聞いてみました。



 「サンタクロ(ウオ)スっていう人は、クリス(マス)の夜にね、寝ている(マス)の子供達の元にプレゼントを配って、みんなを喜ばせてくれる絶対に欠かせない人なんだ!」



 「えー!その人が病気になっちゃったってことは?」



 「そう、子供達にプレゼントを届けることが出来なくなっちゃうんだ…」



 大変なことになってしまいました。とにかくスーマとさんた君は病気で寝込んでいるサンタクロ(ウオ)スの家まで急いで泳ぎました。



「ギョホッ!ギョホッ!」



 サンタクロ(ウオ)スの家にたどり着くと、そこには大きな(マス)のおじいさんが苦しそうにベッドで寝込んでいました。



 「大丈夫ですか!サンタクロ(ウオ)スさん!」



 スーマが心配して駆け寄ります。



 「ギョホッ!まいったのう、こんな大切なときにミズカビ病になってしまうとは…」



 どうやらこの(マス)のおじいさんが、サンタクロ(ウオ)スのようですが、さんた君はその姿をみてせんりつしました。なぜなら、サンタクロ(ウオ)スの体の部分は骨が見えていて、頭と尻尾の部分にキレイな赤身がのぞいていたからです。でもスーマによれば、これはサンタクロ(ウオ)スとっては普通のことで、別に心配することではないらしいです。



 「すげぇ…こんな世界もあるんだな…」



 口を開けてポカーンとしていたさんた君に、サンタクロ(ウオ)スが話しかけました。



 「ギョホッ…ん?キミ…見ない顔じゃが…一体誰じゃ?」



 「オレは金魚のさんたっていうんだ」



 「なに?さんたじゃと!?」



 サンタクロ(ウオ)スはベッドから跳ね起きました。



 「う~む、その名前といい、その真っ赤な(バディ)といい…これはなんという偶然なんじゃ」



 病気で重たい体を引きずって、ゆっくりとサンタクロ(ウオ)スはスーマに近寄りました。



 「大丈夫ですか?」



 「ギョホッ…大丈夫じゃ、それよりスーマよ安心しろ、ワシの代わりにプレゼントを配ってくれる人物…いや魚物(ぎょぶつ)を今見つけたぞい」



 「え!それは一体?」





 サンタクロ(ウオ)スは、さんた君にゆっくりと(ヒレ)をさして言いました。



 「さんた君!ぜひきみにサンタクロ(ウオ)スの代わりをやって欲しいんじゃ!」



 「ええ!オレっすか?」



 サンタクロ(ウオ)スによれば、さんた君の真っ赤な体に、白いヒゲの模様、そして「さんた」という名前からして、サンタクロ(ウオ)スの代わりになるには、十分な素質を持っているらしいのです。



 「いきなり言われても…」



 「ギョホッ…わかった、サンタよ、もしきみがサンタクロ(ウオ)スの代わりをしてくれたら、きみの願い事をなんでも一つかなえてあげようぞ」 



 「え!ホントに?」



 願いをかなえるという一言にさんた君の心は揺れ、サンタクロ(ウオ)スの代わりを引き受けることに決めました。



 「オ…オレはあくまでも、クリス(マス)を楽しみにしている、子供達の為にがんばるんだからな!」



 さんた君は素直ではありませんでした。



 「よーし!そうと決まれば、夜になるまでにみんなで準備をしよう!」



 さんた君はスーマと一緒にプレゼントを配る準備をしながら夜を待ちました。




 「えっほ!えっほ!えっほのえっほ!」



 「よいしょ!よいしょ!よいしょのよいしょ!」



 「いそがしい!いそがしい!しそがしくて(いそ)(シー)!」




 しばらくして夜が来ました。(マス)の王国では夜がくるのが早いのです。



 「さて、さんた君!準備はいいかい!」



 「ギョッケーだぜ!」



 さんた君は、プレゼントいっぱいの大~きな袋を、「よいしょ!」と担いでソリに乗り、トナカイではなく、大きなリュウグウノツカイにひかれてマリンスノーがキラキラ輝く(マス)の王国の空にビューン!と飛び立ちました!



 「ハッピーメリークリス(マス)!!」



 さんた君はノリノリで眠っている子供達へプレゼントを配りました。



 たくさんのおもちゃ、人形ならぬ魚形(ぎょぎょう)、サッカーボール、ゲーム機、タブレット端末、無線LANルータ、HDDレコーダー、液晶ペンタブレット、3Dプリンター等々、多くの子供達が喜ぶモノばかりです。



 「ハッピーメリークリス(マス)!!」



 中にはまだ起きていた子供もいて、「サンタさん!ありがとう!」とお礼の言葉を掛けられました。さんた君は思わず照れてしまって、赤い体がもっと赤くなってしまいました。



 「サンタさんか…」



 金魚のさんた君は今まで自分の名前が好きではありませんでした。なぜなら、いつもクリスマスの日には自分だけが、プレゼントを貰ったことがなかったのですから。でもこうしてサンタクロ(ウオ)スとして働いて、子供達にお礼を言われた時、さんた君は初めて自分の名前が大好きになりました。



 「この名前も悪くないな…」



 こうしてさんた君のがんばりによって、無事全ての子供達に、プレゼントを贈ることができました。



 「ギョホッ…サンタよ…よくやった!ありがとう!」



 「本当に助かったよ!」



 サンタクロ(ウオ)スとスーマがさんた君のがんばりを褒めてくれました。



 「いやぁ…どうってことないですよ…オレも楽しかったですから」



 さんた君は、今までこんなにも他の魚に褒められたことがなかったので、照れくさくてしかたがありません。



 「どうだい?さんた君、キミ、ここに住んでみないかい?周りは(マス)ばっかりだけど、みんなキミのことを歓迎してくれるハズだよ!」



 「それもいいな!…でも…」



 さんた君には一つ気になっていることがあります。



 「ギョホッ…分かっておる…サンタよ、おぬし、自分の飼い主のことが、気になっておるんじゃろ?」



 サンタクロ(ウオ)スは全てお見通しでした。さんた君はプレゼントを子供達に配っている間、飼い主である坊やのことをずっと考えていたのです。



 「いや!べ…別にあんなプレゼントもくれない坊やのことなんか…どうでもいいぜ!」



 やっぱりさんた君は素直じゃありませんでした。



 「ギョホッ…それではこれを見てみなさい」



 サンタクロ(ウオ)スは、大きな泡をゴボッ!吐き出しました。するとどうでしょう、不思議なことにその泡はテレビ画面のように、遠くの景色を映し出したのです。



 『うえーん!サンタがいなくなっちゃったよぉーー!!』



 その泡には、さんた君が金魚鉢からいなくなってしまい、ショックで泣きじゃくっている坊やの姿が写っています。



 『ふえーーん!!』



 さんた君は、涙を流して悲しんでいる坊やの姿をみて、決心しました。



 「サンタクロ(ウオ)スさん、願い事を一つだけ叶えてくれるっていったよね?」



 「ギョホッ…もちろんじゃ」



 「それじゃサンタクロ(ウオ)スさん、お願いだ、オレを元の金魚鉢に戻してくれ!」



 さんた君の願い事をきいて「ギョッホッホッホ」サンタクロ(ウオ)スさんは笑いました。



 「ギョホッ…分かっておったよ、よしキミを元の金魚鉢に戻してあげようぞ」



 さんた君はホッとして笑みを浮かべました。



 「ありがとう!よろしく頼むよ!」



 「良かったね!さんた君!」



 スーマも、さんた君が元の場所に戻れることを喜びました。



 「…………いッ…言っとくけど坊やの為に戻るんじゃないからな!あいつが泣くと猫くんのヤツがおびえちゃって大変なんだ…だからしょうがなく戻ってやるんだ!」



 さんた君の照れ隠しの言葉に「やっぱり素直じゃないな~」とスーマは呆れてしまいました。



 「それじゃ、サンタクロ(ウオ)スさんにスーマ!今日は楽しかったぜ!」



 「元気でね!さんた君!」



 「ギョホッ!それじゃさんた君!いくぞい!…レドモ…チバギョンキ…レドモ…チバギョンキ…レドモ…チバギョンキ…………ハァァァァーーーーッ!!」



 サンタクロ(ウオ)スのあやしげな呪文によって、さんた君の体は不思議な力にビューン!と引っ張られました。そして来たときのように、暗くて長~いトンネルを通って、お風呂までたどり着き、そのままの勢いで金魚鉢の中に、バシャーーン!!と飛び込みました。



 「た…ただいま…」



 突然金魚鉢に、大きな音をたてて戻ってきたさんた君に、坊やもお母さんも、猫くんも、みんな目を魚のように丸くして驚いています。



 「さんたが帰ってきたー!!」



 逃げてしまったかと思っていたさんた君が、また金魚鉢に戻ってきたので坊やは大喜び!



 「しんぱいしてたニャ!」



 猫くんもしっぽをピンッと立てて喜びました。



 「すまん、心配かけたぜ」



 安心した坊やは、さんた君が入った金魚鉢をどこかに運び始めました。



 「あれっ!坊や!オレをどこにもって行くんだ!」



 坊やは自分の部屋までさんた君を連れて行くと「今までゴメンねさんた!キミにプレゼントがあるんだ!」と言って、突然金魚鉢をひっくり返してしまいました。



 「うわああー!」



 さんた君は、金魚鉢からピューとまっさかさまに落っこちると、チャポン!と水の上に着水しました。



 「びっくりした…………は!これは!?」



 さんた君が落っこちた場所、それは今までの金魚鉢より、何倍も大きな水槽だったのです。しかも真っ白で雪のような砂利が敷かれ、クリスマスツリーや、雪だるまの形をしたおもちゃも一緒に水槽に飾ってあります。



 「ハッピーメリークリスマス!さんた!」



 坊やのとびっきりのプレゼントにさんた君は感動して涙を流しました。



 「ご…ごめんよ坊や…!オレが悪かった!ステキなプレゼントをありがとう!」



 さんた君はありがとうの気持ちをこめて、水槽の中をグルグルグルグル泳ぎ回ります。その姿を見て坊やも大喜び!



 「やった!気に入ってくれたんだね!」



 「大満足さ!」さんた君は水の上をジャンプして見せました。



 「よかった!実はサンタ、プレゼントはもう一つあるんだ!」



 坊やは隠していたビニール袋を手に取り、その中身を水槽の中に流し入れました。



 「はじめまして、私コメット! ヨロシク!」



 なんと、坊やのもう一つのプレゼントは新しい仲間、金魚のコメットちゃんでした。



 「…お…オレ、さんた…よっ…よろしく…」



 さんた君の顔はまたさらに真っ赤になりました。



 「クッ…クリスマスってのも…悪くねぇな…」



 さんた君はこの日から、クリスマスが大好きな金魚になって坊やや猫くん、そしてコメットちゃんと楽しく暮らしましたとさ!




 ハッピーメリークリスマス!




 ハッピーメリークリス(マス)




 おしまい 





 





 
童話って難しい…

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