第16話:「最後の手段」
俺は本をひらって濡れている本を洋服で拭いた。
何でこんな……。
姉ちゃん、母さん……。
そう思うと涙が出てくる。
帰ってきてよ!
俺はその場にうずくまって泣いていた。
返せよ、俺の大切な人たちを……返せよ!!
次の瞬間
<<プルルルルル・・・>>
だ……誰だ!
こっくりさん?
おびえながら携帯を見てみると
『真理』
真理だった。
どうしたんだ?
「もしもし、真理?妹はどうなっー……」
「まだ見つかってないの、それよりテレビつけて!」
俺は真理から言われるがままにテレビをつけた。
ニュースが放送されている。
『この数日で原因不明の死亡者が増えてきています……
原因は何なのか、警察は今……』
あれ?
画面が真っ暗になってしまった。
「真理?画面が真っ暗になったんだけど」
「私も……」
<<ップープープー>>
え?
電話が切れてしまった……
何で切れたんだ……
俺はすぐ真理に電話をしようと思い携帯の番号を押そうとした時。
<<プルルルルル>>
電話がかかってきた。
真理からかな?
着信は
『こっくりさん』
額に汗が流れる。
俺は電話をとった。
「もしもし」
「今すぐ放送をやめさせろ!」
こっくりさんはとても低い声で怒鳴りつける。
そんなの……。
「そんなの無理に決まってー」
言いかけた瞬間……。
テレビの画面が元に戻った。
”謎の死亡者増加”
それについて語っている。
多分画面が消えたのは俺たち4人が見ているテレビだけだろう。
「早く放送をやめさせろ、さもないと」
さもないと……。
なんだよ!?
「このニュースキャスターを殺す」
え?
まって、なんだよそれ!
『いったいどういう事なのかー……』
放送していたアナウンサーの綺麗なお姉さんが
いきなり苦しみ始めた。
自分の首に手をあてている。
まるで首を誰かからつられているかのように。
でも誰も映っていない。
俺たちにはすぐ分かった……
こっくりさんが首を絞めていると。
アナウンサーの人は呼吸停止でその場に倒れた。
こっくりさんが殺してしまった。
いや……
”殺した”
アナウンサーのお姉さんは死んでいるはずなのにいきなり目を大きく開けて……
「終わらせろ」
そう言って再び息を引き取った。
終わらせろ?
放送を終わらせろ?
それとも……
こっくりさんを終わらせろ?
怖い
次は何があるのか。
考えただけでも身震いする。
俺もお前に言いたいよ。
人を殺すのは終わらせろって。
だって、こんなの酷すぎる……。
どうやったらとめられるんだ……
本、捨ててもこっくりさんがひらってくる。
水にながしても駄目だ。
こっくりさんをナイフで殺す……。
これも考えたがこっくりさんは瞬間移動ができる。
もう、本をどうにかするしかない。
本を
本を……燃やせば。
そうだ!燃やせばいいんだ!
燃やせば全部焦げる。
この本だって……
この本があるからいけないんだ。
俺はそう思い自分の部屋に戻って机からライターを取り出す。
終わる……
これで終わる。
これで解放されるんだ。
なんの根拠もないのに俺はそう思っていた。
さようならこっくりさん
ゲームはおしまいだ。
<<ボッ……バチバチ>>
本が燃えていく
もう全部終わる……
「何やってる」
本の前に現れたのは
”こっくりさん”
本はみるみるうちに燃えていく。
こっくりさんは全部燃え尽きる前にページを一枚破った。
な、何するんだ!!
まぁ良い
ページを何枚破ろうがもう終わるんだ。
この本事態なければ。
「ヴ……ウヴヴヴウウ」
こっくりさんは苦しみ始めた。
次の瞬間……一瞬で目の玉を片方落とした。
消えていくのか?
こっくりさんが滅びるのか?
こっくりさんは俺を悲しい目で見る。
「ヴアアアアァァアァ……」
こっくりさんが壊れていく。
さようならこっくりさん
ゲームとても楽しかったよ
何人も殺しやがって。
……どうもアリガトウ
橋本 翔
こっくりさんを絶対許さない事を誓います。
これからも
こっくりさんは最後の力を振り絞って俺の首を絞める。
残念だな
俺が死ぬ前にお前が滅びるよ。
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