270 エリーを探せ1
勉強会の段取りを考えてたら、アイゼルが眉間に皺を寄せてやってきた。
ちなみに、現在私がいるのはアカデミーの一教室。
ちゃんとも真面目に講義受けていたんだよね~。
「ノルディスとエリーには話してくれた?」
アイゼルがエリーに用事があると言うので、エリーへの伝言を頼んだのだ。
なんでも、中和剤(緑)の調合を頼んでいたらしい。
最近、アイゼルは自分で調合するまでも無い物は外部に出す事もあるらしい。
特に寮生は結構安い金額で受けてくれる事もあるらしい。
基本的に寮生はお金に困ってない生徒が多いからね。
その代わり、材料は持参になるけど。
「時間がないときは便利ですわよ」
なるほどと思ったよ。
私も機会があったら外注してみようかと思ったけど、よくよく考えると妖精を雇えないアイゼルのような寮生はピッタリかもしれないけど、私は妖精に調合させることが出来るからなぁ…。
アイゼルもホムンクルスがいるらしいけど、まだ採取しか出来ないらしくて、調合までいってないらしい。
どうも、妖精に比べると使い辛いみたい。
経験を積んだら、下手したら妖精より早いし、無料らしいけど。
さて、話を元に戻すか。
「ノルディスは、乗り気でしたの。ただ、試験直前は一人で集中したいとのことですわ」
「うん。了解。予定では3日ぐらいのつもりだから…。試験一週間前を目安にして、最後の4日は各自勉強って事で」
「それで問題ないと思いますわ。それで、エリーですけど、連絡がつきませんの」
「連絡がつかない?」
もしかして、採取でも行っているのだろうか?
けど、8月1日に試験があるというのは流石に覚えているので、遠出はしてないと思うんだけど…。
私の感覚からしてみたら、採取はなるべく避けて、出来るだけ家で試験勉強なんたけどね。
調合しようにも材料が無かったのかもしれない。
エリーの考えている事は、エリーにしか分からないし。
「まぁ、いいや。まだ時間もあるから、私から伝えることにするわ。ありがとうね、アイゼル」
「いいえ。それでは、私はもう行きますわね」
アイゼルと別れて、私は図書室に向かう。
借りていた理論の本を返し、エリーが採取に向かったかどうか調べるために、飛翔亭に向かってみようと思う。
基本的に外に出るのに、冒険者の護衛は必須だからね。
最近エリーは近場だったら必要ないんじゃない?なんて思わなくも無いけどさ。
「あー、城前にダグラス立ってたっけー?」
ゲームでは完全に門番だったダグラスだが、実際はそんなに門に立つことはない。
そんなのはもっと下っ端の騎士の仕事らしい。
ダグラスは聖騎士の一人として、騎士に訓練をつけたりしているのが普通らしい。
そうだよねー。騎士団NO2の強さを持ってるんだもんねー。
ただの門番にする訳ないよね。
どちらかと言うと、国王や王子の後ろでの護衛に回すわよね。
あー、そうだそうだ。飛翔亭に寄るついでに、納品もしていこう。
いつでも納品できるように、アザミ茶葉とハーブティーの葉を持ち歩いていたから、ちょうどいいや。
私は小走りになってしまい、途中ケルヒャー先生に少し叱られたが、無事本を返せた。
何も無かったら、もう一冊錬金理論の本を借りて帰りたかったんだけどなぁ…。
それはまた明日以降に回すか。
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