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21 これからの予定
懐が暖かくなり、とりあえず生活費も出来たので、予定を立てることにした。
おそらく予定通りには事が進まないとは思うけれど、一応の目安を立てて起きたかったのだ。

「明日は午前中にアカデミーに行って、錬金術の理論の講座を取ってから帰宅して研磨剤の調合をしよう」

予定表に明日の予定を書き込む。

「九月中にもう一度ぐらい採取に行きたいな。ヘーベル湖からストルデル川って多分行けるよね?イヴァンに確認しておこう」

15日から一週間ぐらいの予定を立てておく。
今回も欲しいのはわずかなミスティカとヘーベル湖の水だ。
それにストラデル川でレジエン石やガッシュの枝とフェスト。特にフェストは今の私でも調合可能な研磨剤の原料なので、大目に欲しい。

「後は…10月になったらヴィラント山に行かないと…。調合できるアイテムが限られちゃう」

ヴィラント山で手に入るカノーネ岩が必要な品は多い。
ヴィラント山辺りの魔物は、このザールブルグ近辺の魔物とは比べようにならないくらいに強い。

確かリリーのアトリエ時代では、登山道までだったら八日ほどで行けた筈だし、10月ならば騎士団が特別警戒月間で魔物も少ない筈だ。

この時期に行ってしまい、早目にエルフィン洞窟の登場フラグを立ててしまうに限る。
あそこならば、ヴィラント山より魔物のレベルが低い。

「こんなものか」

予定の合間に依頼を受けて、資金を確保して参考書と器材を買い込んでいく。

「器材を全部そろえるまでキツイなぁ…」

器材をそろえてしまったら、後は楽なんだよね。
お金の使い道ってあまりないし。大変なのは序盤だけ。

「さ、ご飯にしよう」

日が沈みだしたので、買ってきた材料を使って私は久しぶりに料理を始めた。
今日は多分イヴァンが来るので、多めに作らないといけないな。







次の日、私は久し振りにアカデミーに向かった。
壁に書いてある講義表を確認して、受けたい講義の日付をメモする。その足で理論の講義へと向かった。
理論の講義の先生は今までとは知らない先生で、黒板を使い中和剤がどんなときに必要かなど、ゲームではなかった事などを教えてくれた。

二時間の授業をきっちり終え、教室を見回すとアイゼルとノルディスの姿があった。

「アイゼル、ノルディス、おはよう」
「あら、フレイ。久し振りね」
「あぁ、おはようフレイ。珍しいね、理論の講義を受けるなんて」
「そう?」
「うん。工房生は調合の講義は受けても、理論の講義を受ける人は少ないからね」
「でも、理論ってある意味下地になる部分でしょ?レシピ通りに作るならいらないけど、自分で新しいレシピを考え出したいなら必須だと思うけどね」

私の答えにびっくりする二人。

「もう、自分のオリジナルレシピの事まで考えてるの?少し気が早いんじゃなくて?」
「目標は大きく作らないと、達成しがいがないでしょ?それに基礎はどんなものにでも必要だよ。大きな家を建てたい場合は、基礎がしっかりしていないと建たないし。今は基礎を作るときだと思うよ」
「そうだね。フレイの言うとおりだ。基礎がしっかり出来ていないと駄目だよね」
「じゃあ、私次の予定があるから先に行くね」

二人に手を振って私は教室を後にした。
売店で欲しい品があったのだ。


「すいません、ほうれんそう二束ください」
「はーい。ほうれんそうね」

そう、ほうれんそうを買いに来たのだ。
この世界、ほうれんそうは回復アイテムなのだ。それ以外にも回復薬の材料になる。

ほうれんそうは一束銀貨10枚。結構高価だ。なんでも、種を植えても中々発芽しないらしい。
植物栄養剤を作ってみたら、種を買って作ってみるか。

銀貨20枚を払い、私はほうれんそうを受け取り自宅へと帰った。



その日から三日間、依頼品の研磨剤の作成に取り掛かることにする。


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